「おおしたさん」のブログです

2005年6月に始めたこのブログ、鍼灸院をやってた頃のことを含め、今も気ままに書いています。

個性はすでに内在している

2024年10月04日 | 考えていることとか思っていることとか
毎日弁当を作るようになったので、少し小さめの弁当箱を買ってみました。
このわっぱ弁当箱、ニトリで2,000円しませんでした。
嬉しい!!
魚の匂いが残るとか乾燥に時間がかかるとか、やはり木は色々気を使いますが、それも良いです。
弁当作りがより楽しくなりました(*^^*)

「普通」がわからないと人は生き辛さを感じてしまう。
「そういうものだから」をいちいち分解して考えていては、辛くなるのも当然だ。
本来ならその「普通」は家族というコミュニティーで教わるべきなのだが、家族という単位が崩壊しつつある今、そのポピュラリティの維持は容易ではない。

鍼灸師をしていた時の話です。一人でやっていた治療院というのもあったせいのか、悩み相談に至ることもありました。相談の中で、私は個性が無いとか、適職がわからないとか、やりたい事が見つからないとか言う人が何人もいました。そしてその判断を手相や四柱推命、占星術、血液型等々に、将来の事だけでなく恋愛までをも委ねる人も多くいました。

でも、個性っていったい何なんでしょうね。これってその人だけが持つ特性のことですよね。他人と同じことをやろうと思ってもできるわけがないですし、だから生きているだけで個性かなって思うのですが。だから個性があるとかないとか、そんなどうでもいいことをなんで気にするのか、正直よくわかりません。

あっ、個性といえば、結構知られている、子役から続ける個性的だと言われる俳優さんや、長く最前線で活躍し続けるこれまた個性しかない歌手にコメディアンの方も来院していました。さぞかし普段も個性的かと思いきや、奇をてらうような人に出会ったことはありません。それどころか、一般の方より普通以上に普通の感覚を持っているよう感じる人ばかり。もちろん会うのは治療院だけなので、普段の姿は違うかもしれません。でも普段から奇をてらうような人だったら、何かに長けていたとしても、彼らが相手とする私たち一般人の琴線に触れるものを作り上げることなんてできないでしょう。

一人黙々と、といった印象を持つアートの世界だと、作品が全てで人に好かれる要素は必要ないかもしれません。でも個性が大切だと思われる芸能の世界、特にドラマや舞台等、チーム仕事で生き残るためには、世の中の普通を把握しないことには、観客どころかスタッフにも選ばれないような気がします。世の流れ、流行を感じ取る力が強く、それを無意識のうちに収集し体現できる力があるからこそ、あの浮き沈みの激しい敵だらけの世界で生き残る事ができているのでしょう。周りの人が気持ちよく過ごせるための配慮や気配りが自然にできるとか、ほんとそんな方ばかりなのです。思うに暗黙のルールが多すぎるこの日本において、気遣いが何気なくできない限り、どの世界でも成功の土台を作ることはできないような気がします。この一般大衆性とかポピュラリティと呼ばれる、普通の事が普通にできることこそが、実は個性を輝かせるものであり、ひいては長く活躍することにつながると思うのです。

そう、個性をちゃんと自分のものにしている人は、自分の好きな事がしっかりあって、そしてそれを社会と照らし合わせて、世の人が喜ぶものに仕上げる力があるんじゃないかなって思ったりしています。

となると、自分のやりたいことや個性がわからないという人は、どこかでそれを削がれてしまったのかもしれません。私達は皆、産まれながらに誰かと比べられて生きています。そして認められないと生き伸びる事ができないので、自分をアピールするのも本能のなせるわざのように思うのです。でも認められたい気持ちもそれが行き過ぎればストレスにもなるでしょう。たまり続けたストレスを吐き出す時間を与えられず、今頑張らないと合格しないとか就職に影響するとか、自らを顧みる暇なく頑張ることを余儀なくされたら、やりたいことや個性がわからなくなって当然かもしれません。

とにかく生きているだけでそれがあなたの個性だということは心に留めて欲しいです。もしも個性が無いと感じるのなら、それは周りがあなたのそれを奪った結果です。そう感じる自分にした他者が悪いと思えば良いと思います。

そして小さな発見やちょっと嬉しかったこと、少し感動した事を十分すぎるくらいに喜び大切に育む。それを続けていけば、自分の好きなことや夢中になれるものに出会えるはずです。

自分のやりたいことが見つからないのは、そのほとんどが小さい時にそれを年長者に奪われた結果です。そう感じさせないよう、親だけは、その子の近くにいる年長者だけは、その子の好きを奪わないで欲しい。勉強しろとかこれをしなかったら後悔するぞとか、そんな強制や脅しに屈して生きてきた、劣等感に承認欲求の塊のような方や、好きな事がわからないという方を思い出し書いてみました。

甘やかされて育った子の方が、意外と芯が強い。頑張れ頑張れで育った、幹は太そうに見えるが中はスカスカの子よりも、はるかにしぶとい感じがする。そりゃあそうだ、誰もが自分を好きになってくれると錯覚して成長してきたのだから、どんな苦海にだって飛び込んでいける。


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