図書館で偶然読んだ本に、「へ~」っていうところがあったので、メモってた事から…
James W.heisig共著
ニッポン不思議発見(講談社バイリンガルブックス、日本文化研究所編、松本道弘訳)
日本に精通している外国の方が漢字について書いていました。
ーーー英語では数字の2はそれだけなら単純に「two」と読まれる。しかし必ずしもそう読まれるとは限らない。20、12、1/2、2nd、……と文脈が変わると発音もそれぞれ「twenty」「twelve」「half」「second」と変化する。日本語になるとこの数が2000倍になり、さらにその何倍もの数を区別するのに必要な携帯の複雑さも加わるのだから、日本の子ども達が小学校から中学校の9年間にいかにたくさんの言葉を習得しなければいけないかがおわかりになるだろう。
ーーー海外で行われた研究によれば、子供の頭脳というのは、音声学的に教え込まれるよりも、漢字によって教えられる方が言葉の意味をより早く正確に捉えることができるらしい。もしこれが本当だとしたら、古くから伝わる表記体系はひょっとすると、われわれの持つ未開のアルファベットよりももっと進んでいるのかもしれない。といった考えも浮かんでくる。
文脈の中で漢字を理解し、一瞬でその読みを決定していく私達日本人の脳味噌。
腐ってなんていませんよ!!
そういえば養老孟司さんと楳図かずおさんの対談のなかで、漫画文化の発展の根っこの部分には、世界でも特殊な日本語表記のあり方と関係があるとか…
日本語は前後の文脈から漢字の読み方を決定するんだけど、それ即ち漫画の「吹き出し」と一緒じゃない?といった話をしていました。
確かに文章に漢字をちりばめる事は、漫画の中の絵と文章との関係と似ているかも…
ほかの内容は忘れてしまいましたが、そんな考えもあるんだなぁ…って感心したのを思い出しました。
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