「おおしたさん」のブログです

2005年6月に始めたこのブログ、鍼灸院をやってた頃のことを含め、今も気ままに書いています。

仏跡地巡礼と仏教讃歌(10回目広仏オンライン講座)

2023年06月29日 | 宗教、哲学
1月から懸垂の真似事をしていますが、一向にできる気配がありません。それで最近ジムで懸垂ができる人何人かに聞いてみました。とりあえず広背筋みたいです。あとはこのパワーグリップが良いとの事。早速購入してみました。





毎週水曜日の午後、広島仏教学院オンライン講座で浄土真宗を学んでいる。今回は歎異抄を学んだ。親鸞聖人がご在世の時代にも教義を勝手に解釈(異義)して門徒に混乱が生じたのだが、親鸞聖人なき後もしばしばそういった混乱は続く。そんな中、唯円は親鸞聖人から直接聞いた言葉を伝えるべく、異義への反論というよりも、異義者を悲しむ心とともに歎異抄を記したとのこと。このような話を聞くと歎異抄を読み返した気持ちが強くなる。

毎年受講しているこの仏教オンライン講座、今年度10回目になる6月28日(水)の学びは龍谷大学教授、青原令知先生の「仏跡地巡礼~王舎城と舎衛城(3回目)」と、千葉聡子先生の「仏教讃歌」だった。青山先生の講義は今回が最終日。釈尊がどのように人を導き信者を育てていったか、それを釈尊から影響を受けた人物から紐解くという話と、青原先生ご自身が実際に訪れた王舎城に霊鷲山をそのスライドとともに解説していただいた。そして2限目は千葉先生から讃美歌の仏教版である仏教讃歌を学んだ。

1時限目の青原先生の講義、印象に残った話は2つ、釈尊は超一流のカウンセラーだったのではないかという事と、王舎城を発見したのが大谷探検隊だったという事。当代一流のカウンセラーでもあったという釈尊、どうも相手の資質を瞬時に見抜き、その人に合わせて善巧方便、すなわち臨機応変に巧みに人を導く力があったようだ。そして「観無量寿経」に説かれる「王舎城の悲劇」の舞台として有名な王舎城を発見したのが大谷探検隊だったという話も印象に残った。大谷探検隊とは浄土真宗本願寺派第 22 代宗主大谷光瑞よって組織された探検隊の事で、その後、インド考古局によって正式に発掘調査がなされ、大谷探検隊の推定が正しかった事が証明された。

千葉先生からは讃美歌を模して讃仏歌とも言われる仏教讃歌の話をしていただいた。ヨーロッパにも学びに行かれていたという千葉先生の声はとても素敵で、呼吸法と口腔内の使い方から講義が始まった。画面越しに受講者の皆さんが口を開けているのを横目で見ながら、口を大きく開けて歌うとは、唇ではなく口の中を大きく開ける事だと始めて知った。確かに心なしか声が良いような気がする。歌は苦手で歌う事なんて全くないが、面白いかもしれないと仏教講座で思うだなんて。こういう出会いがあるからなかなかに面白い。他に低音が苦手だという質問に、低い声を出す時は上を向き、高い声を出す時は顎を引くというのも心に残った。仏教とは全く違うところばかりに印象がいってしまい申し訳ない。

余談だが、この大谷探検隊と中国で出会ったのが築地本願寺を設計した伊東忠太。帰国後に大谷光瑞と親交を深め、築地本願寺が生まれたとの事。

このような感じで、多方面で活躍する先生が登壇するこの講座、毎回自分なりに気づきがあるので、今年もゆるく受けている。




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