「おおしたさん」のブログです

2005年6月に始めたこのブログ、鍼灸院をやってた頃のことを含め、今も気ままに書いています。

子育てがコストパフォーマンスで語られる時代なんですね^^;

2024年07月19日 | 考えていることとか思っていることとか
子どもたちが住みやすい世の中になりますように!


高収入志向も高学歴志向も、ぜいたくな生活や顕示的消費を望むのも、資本主義の思想を内面化したホモ・エコノミクスならではのもので、そこから逸脱した「貧乏の子沢山」のような生き方は今日では選ぶに値しない生き方、というより非常識な生き方とみなされるでしょう。

貧乏の子沢山って、全く我が家の話じゃん。正直、子沢山を非常識な生き方だと思う人の増えたこの時代って、どうなんだろって思うんだけど、世の趨勢はそんな感じなんだよね。子育てをしていた十数年前でさえ、そんなに生んで大丈夫なん?なんて事を言われてたんだから、その時よりも益々「お一人様」仕様になっちゃってる今の時代の子育てなんて、絶対大変すぎるよね。うん、子沢山でなくても子育てするのに肩身が狭い時代になっちゃったんだから、本当返す言葉が見つからないっす。

ところで、いまいち意味を理解してなかったコスパとタイパを調べてみました。なんでも「コストパフォーマンスが良い」っていうのが、少ない費用で得られるものが大きい場合で、「タイムパフォーマンスが良い」っていうのが、短い時間で大きな満足が得られる場合を言うことみたい。どちらも勉強や経済活動で使わてきた言葉。少ないお金や短い時間で優れた効果をあげる事を至上命題とする資本主義社会では大切な要素だと思うんだけど、これを子育てにあてがわれちゃうとね、なんだか色々考えちゃう。

経済面や労力面から考えたら、結婚や子育ては余程にコスパが悪いよ、絶対に。この記事では進化生物学を引用して、人間自身に起こった自己家畜化と論じているけど、確かにサラリーマンの多くが決まった時間に起きて決まった時間に会社に行き、お昼になれば食事をし、夕方仕事が終わってといった、1日のスケジュールに小さなハプニングはあれど、こんな家畜のような生活を毎日続けていれば、子育てをコスパで考えちゃう人が出てくるのは当然かな。

でも、いつ天変地異が起こるかわからない世の中で、予定調和的社会が永遠に続くとは思えなくて。でもそう思えるまでに、不安や攻撃性を抑制できるセロトニンが増え、より人懐っこく協力し合える性質になったんだよね。

確かにね、自己家畜化が今日の文化や社会環境を築く上で重要だったのはよくわかる。そして、見ず知らずの人間が集まり生活できるまでに進化した現代人だからこそ、都市に集まって暮らすことができるというのも本当にそう。でもね、やっぱ、経済活動に重心を置きすぎた生き方には、怖さを感じてしまうの。

この世が永遠に続くなんてありゃしない。明日何が起きるかわからないのが世の中なのよ。それ、地震やコロナ禍で散々経験してきたじゃん。筆者の言うとおり、人はホモ・エコノミクスである以前に動物としてのホモ・サピエンス。エコノミクスが本能を越える訳がなく、同性同士のおつきあいや性別変更の繁栄を求める動物的要素に反逆するような人間の増加は、平時にしか存在し得ないわけ。そう、動物の生存欲求なんて、個体維持と種族保存の二つだけなんだから、それを超えるエコノミクス的要素は必要ないのよ。だから、人間にとって最も良いコスパって、効率的に子孫や血縁者を残すことを示す、っていうの、大いに納得しちゃうわけ。

資本主義社会に終止符が打たれるだなんて一ミリも考えたことないけど、それはそれこれはこれ、人の大部分は動物なんだから、先ずはそこに則って生きることを考えないと、幸せに暮らせないと思うのよ。まあね、衝動的に妊娠し出産する人をよってたかって悪者にする世の中なんで、すでにこの世は終わっているといえば終わっているんだけどね。まあその矛先は、これから高齢者に向けられるんだろうなぁ。私が高齢者にマジ入りする頃には、社会保障費の圧迫で、年寄りの病院費用は賄えなくなるんだろうし。労働人口は減るばかりなんで、コスパの悪い高齢者への医療は絶対切られる。そしてこれまたコスパの悪い地方も切り捨てられ、野生動物が田舎町を平気でウロつき、地方の景勝地にはこれから近づくのも困難になる時代が来るんだろうね。そんなクソみたいな時代に備えるためにも、も少し頑張ってみるよ。


少ない費用で得られるものが大きい場合のことを「コストパフォーマンスがよい(高い)」、その逆の場合のことを「コストパフォーマンスが悪い(低い)」という。
「コストパフォーマンス」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書



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