「おおしたさん」のブログです

2005年6月に始めたこのブログ、鍼灸院をやってた頃のことを含め、今も気ままに書いています。

親が自分の未熟さを認めたら、子どもとうまくいくと思う

2023年08月20日 | 子育て
親が自分の未熟さを認めたら、子どもとうまくいくと思う

「反抗期がずっと続いている」「口を聞いてくれない」「友達と遊んでばかり」「全く勉強をしない」等々。小さい時はとても良い子でちゃんとしていたのに、今は何を言っても知らん顔。そして二言目にはクソババア。あんなに可愛かったのに、今はとても生意気で、ほとほと手を焼いている。

未熟な親ほど子どもの反抗を額面通り受け取ってしまう。そしてその浅はかな子育てを知ってしまった子どもの抵抗。親は自分の思いを押し付けてくるばかりで、こちらの思いには無関心。反抗する手立てを知らない小さな頃は、従順さを装うしか手立てがなかったが、力がつけばこっちのもの、親の顔なんてみたくもない、だから反発がエスカレートしてゆく。だが親に押さえつけられ去勢されてしまった子は、反抗する手立てを失い、自分の好きがいつしかわからなくなってしまう。

ところで子どもについて、私は生まれながらにしてすでに自分を持っていると思っている。それに気づくことができるのはその子だけ。親でもそれはわからない。親が自らの、ミジンコほどの成功体験を、その子の持っているすばらしいものを無視して押し付ければどうなるか。未熟な親が、自らのその瑣末でいびつな価値観を植え付けようとするのだ、親子関係が悪くなって当然だ。

親子関係の改善にはまず親自身の未熟さを認めるところから始めるしかない。私なんて4人しか育てたことがないのだ、そして自らの子どもとはいえ、性格から価値観から何もかもが違う他者と対峙してきたのだ、自分のクソほどの成功体験はさておき、その子と相談しながら一緒に探していくしかなかったのだ。

「こどものために」は不幸のはじまり。良い大学に入れば良い生活が待っている、というわけがない。そこに固執して腐っていく輩が周りに五万といるではないか。そんなの嫌というほど見てきたではないか。大学や就職がゴールではない。ゴールについては色々あると思うが、多分それは、その子の生きやすさを見つけること。そのためにはその子の好きやその子の失敗を奪わないこと。未熟な親のその未熟な手助けが、その子の本質を壊すかもしれない。そう思えば、親はその子に合わせておおらかに、そして慎重に、未熟な年長者として伴走するだけしかできなくなる。そう、親が自分の弱さや未熟さを子どもにさらけ出せば、子どもはより確かに育つと思う。


少なくとも高校生になったら干渉しない。それぐらいの気持ちで子どもと向き合った方がお互いにとって良いと思う。聞かれたら自分の思いだけ伝える。ただ判断材料の一つになればよいというくらいの気持ちで。親の意見を採用するかもしれないし、しないかもしれない。勉強の強要だなんてティーンに通用するわけもなく、その時期に勉強しないのは、その子のそれまでの生き方から導かれた問題なので、そこで問題が起きたとしても、そこから得られる成功も失敗も親が奪っては絶対に駄目だと思う。

その子の性格はその子が一番よく知っている。それを一緒に探すためには、その子の興味に年長者が乗るしかない。それだけでその子の居場所は必ず見つかる。だから過度に期待せず、でも目標を持ったら大いに喜び、何かを始めたらその過程を応援する。

それに加え最近は私自身の気持ちは伝えるようにしています
「手伝ってくれたおかげで(私は)助かった!」
「その行動が(私は)すごくうれしかった!」
「そう行動されて(私は)とても悲しかった」
いわゆる「I(アイ)メッセージ」と言われるものです
最近子どもと話す時はこれを心がけるようにしています


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