「おおしたさん」のブログです

2005年6月に始めたこのブログ、鍼灸院をやってた頃のことを含め、今も気ままに書いています。

学校で盲導犬のお話をしてもらいました

2011年02月04日 | 子育て

1月の学校公開日「総合学習の時間」、鍼灸の勉強会でお世話になっている岩下さんに話をしてもらいました。岩下さんは横浜市青葉区で開業されている鍼灸師です。

お話の内容は「これからの生き方を考える」。岩下さんは盲導犬ユーザーで、4年前に学校で盲導犬の話をしていただいたことがあります。ですから今回2回目ということになります。実は4年生の国語の時間に点字が出てくるのです。一番上の子が4年生の時は点字図書館に行きました。2番目の子どもが4年生の時、どういういきさつだったか覚えていないのですが、学校にかけあい、岩下さんに盲導犬のお話をしていただきました。それで今回も子どもが4年生になり点字の勉強をすることになったので、学校にそのお話をしたところ、せっかくだから盲導犬のお話だけでなく、岩下さんに将来の事を話ししてもらおうという事になってしまい、総合学習の時間に合わせての授業となりました。

前回学校側の対応が少しばかりドライに感じて(なにせ根は田舎の人間なので、応接室でお茶も出さずに待ちぼうけはちょっと…)、今回は岩下さんに依頼しにくかったのですが、その時授業を受けた子が治療に来ているので、4年生の時に受けたこの盲導犬の授業の事を聞いてみると、お仕事中は撫でてはいけないと言っていたとか、食べ物をあげてはいけないとか、ちゃんと覚えているものですね、それで嬉しくなって、申し訳ないと思いながら、岩下さんにまた盲導犬の授業をしてもらえないかと頼んでみたところ、二つ返事で了解していただきました。その時の子ども達が現在中学2年生。月日が過ぎるのは早いですね。

実際応接室に通された際、先生がいきなり撫でいたとか。ゴールデンレトリバーはかわいいから、気持ちはわかりますよね。特に盲導犬のように訓練されている犬は、「愛し愛され光線」が四方八方に飛び散っているので、なおさらです。

それで授業ですが、先ずは盲導犬のお話。盲導犬は全国で1000頭ほどしかいないのですね。私は月に2回レオ君(岩下さんの盲導犬)に会っているので、そんなに少ないとは思ってもいませんでした。確かに他の盲導犬に出くわす機会は少ないですね。

 

ところで皆さん盲導犬についてどれくらいしっておられるでしょうか?

盲導犬は信号が分かると思います?何度か行った事のある場所は覚えていて、盲導犬自身が案内してくれると思います?

答えはいずれもNOです。盲導犬は信号がわかりません。交差点や道を横切る時、止まるよう訓練されているだけです。その他、仕事中に食べ物を与えられても我慢できる?という質問、実は本能的にパクって食べちゃう事があるそうです。訓練されていてもつい口がいってしまうということがあるそうなので、食べ物を与えないで欲しいという事です。

クイズ形式で盲導犬の話をした後のデモンストレーションではカラーコーンをバラバラにおいて、白杖だけで歩く場合と盲導犬を連れて歩く場合の違いを生徒に見てもらいました。盲導犬は狭いスペースもすいすい歩いていきます。盲導犬が身体の一部になっているということがよくわかります。

その後は岩下さんから生徒たちへのメッセージ。岩下さんは中途失明なので、10歳のころは目がしっかり見えていました。友達と外で元気いっぱい遊んでいたそうです。それが眼科の検診で目の病気が発覚、この病気はゆっくりと視力が無くなっていくもので、考えただけでも苦しくなります。その時の気持ちはどのようなものだったか、想像すらできないほどです。

岩下さんは視覚障害というハンデを感じさせないぐらい前向きに生きておられます。その秘訣は、とにかく自分はできるんだと思いこむことだそうです。う~ん、私も勉強になりました。

そのような話しもしてもらえ、子ども達もいろいろ考える事ができたのではないでしょうか?今すぐにはわからなくても、心の奥底に響いたと確信しています。

でも一番感動していたのは先生かも。後で回ってきた学校通信にその時の感動が簡潔につづられていました。

岩下さん、先生方、後ろで見させてもらいましたが本当に良い授業でした。

 

本当にありがとうございました。

岩下さんのいるところ → 奏玲治療室


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