逆子で来院される方の心配、その多くが帝王切開だと思います。
帝王切開はお母さん側の不安で、赤ちゃんに問題があるのではないかと考える方は少ないように思います。
では逆子で生まれたお子さんはどんな子が多いのでしょうか?
その前に、毎週来院していただいている70歳代のお母さん、縦に長い傷跡がお腹に残ってて、お子さんが帝王切開で生まれた事はなんとなく知っていましたが、本日逆子の話になり「うちの上の子は逆子で生まれたよ!」って…
逆子を見つけると、決まって質問しているのが「逆子で生まれたお子さんは元気なのかな?」っていうこと。
このお母さんにその事を尋ねてみると「二人とも健康優良児よ!」だって!!
この方の息子さんもたまに来院されるのですが、これまで大きな病気はしたことがなく、40歳過ぎてもいまだに精力的に働いておられます。
この方だけでなく、逆子のお子さん、どちらかというとエネルギッシュで元気な子が多いという印象です!
それもとっても(^^♪
95%以上のお子さんが自然と下を向くわけです。
お腹のなかに、なにがしかの装置、下を向かせるべく…といった仕組みがあるのだと思うのです。
お腹の構造か、はたまた赤ちゃんが下を向いたほうが良いことをもともと知っているのか、それはわかりません。
でも、人間の赤ちゃん、頭からでてこないと大変…
だから、進化の過程で頭から生まれるように仕組まれたのだと思っている次第です。
その自然の摂理に逆らえる赤ちゃんです。
下を向く必要のないほどの元気なお子さん……という考えもアリかと思う次第なのです。
なので「逆子のお子さんだね。元気だっていうお墨付きもらっちゃったね!」なんていった話もありかと思うのです。
ただ、ウィキペディアの英語版読んでみると…
Breech birth(骨盤位)
https://en.wikipedia.org/wiki/Breech_birth
では
Prader-Willi syndrome(プラダー・ウィリ症候群) 50%
Smith-Lemli-Opitz syndrome 40%
Fetal alcohol syndrome(胎児性アルコール症候群) 40%
18 trisomy syndrome 43%
Amelia(無肢症) 50%
Multiple pituitary hormone deficiency(複合下垂体ホルモン欠損症) 50%
Prematurity(未熟児) 40%
とか書いてあって、心配になる人いると思います(この疾患のこのパーセンテージが骨盤位)。
https://ja.wikipedia.org/wiki/骨盤位
だと
水頭症など、胎児の頭が過大
多胎
未熟児
へその緒が短すぎる、あるいは長すぎて臍帯巻絡を起こしている
とか…
これも心配になりますよね。
でも、医師が何も言わないのは、特に問題を感じていないからだと思います。
ネット情報は不安を煽る傾向にあるので、心配は直接医師,助産師に相談しましょうね!
追伸;そういえば海洋哺乳類は逆子で生まれて来るとのこと
イルカもジュゴンも尾っぽから出てくるのが普通だって!
だから頭から生まれた児を逆子と言うんだって(^^♪
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