「おおしたさん」のブログです

2005年6月に始めたこのブログ、鍼灸院をやってた頃のことを含め、今も気ままに書いています。

食パンだけで生きる女性

2023年12月01日 | 健康
日が暮れる前に神宮外苑のいちょう並木を歩きましたが、たくさんの人でにぎわっていました。

食パンだけで生きる女性

変わった健康法を貫く患者は意外と多い。謎のキノコにせんぶりで病気知らずだと言う80代の女性。日本は湿度の高い国、だから水の飲み過ぎにはご用心とばかりに水を飲まないようにしているという人がいれば、朝のお白湯を含め、1日3リットル以上水を飲まなければ健康になれないと豪語する方。炭水化物はもはや麻薬、米や小麦は食べないに越した事は無いと言い切る人がいれば、臼歯の発達からして人間は穀物をメインに食べなくてはいけない穀食動物だという人もいる。

かなり前の話だが、平日は3,4時間睡眠で土日は 14時間以上寝だめする人がいた。ジムが休みである火曜日に来院、それ以外の日は毎日ジムに通い、閉店時間までいると言っていた。

その方は食生活も特殊で、食パンしか食べない。仲良くなったジム仲間が見かねて何某かのおかずをくれるというが、貰えば食べるし、そうでなければパンだけで良いらしい。さぞかし美味しい天然酵母無農薬無添加国産的なのを食べているのだろうとその銘柄を聞いてみたところ、その辺で売っている山崎のパンが一番のお気に入りだという。それも毎日1斤、8枚切りだか6枚切りだかのあの1袋を毎食1つ、何もつけずに食べると言っていた。

そういえば、80歳を過ぎて9時来院の時点で1万5千歩から2万歩を歩いて来院される方も思い出深い。病名は黄色靭帯骨化症と腰部脊柱管狭窄症。誰よりも遅くなったと嘆いていたが、狭窄症を患ってのこの歩数、世の中色々な人がいるものだと思った次第だ。

1日1食、それも1時間以上かけて食事をする片岡鶴太郎さんのような方がいれば、立ち止まりつつ歩かなければいけないのに毎日2万歩以上歩かれる方もいる。パンだけで元気に生きている人がいれば、謎のサプリでガンが治り、誰よりも健康になったと豪語する方もいる。ほんと世に出回る万人受けする健康法ほどくだらないものはない。いろんな人の話を聞くにつれ、自らが信じた自分だけの健康法を見つけた人ほど強い人はいない。まあ偏り過ぎて体を壊している人も多いが、それはそれで楽しそうなので、皆さんの謎の健康法を肴に今夜も一杯やろうと思う。



【2016年4月のブログから】
昭和11年生まれの患者さん(男性)
平成20年より来院されていました
朝9時に来院される時点で16,000歩前後(2万歩近く歩いてることも…)
医師に「歩きすぎはよくないですか?」と尋ねると「いつか歩けなくなるからそれまでしっかり歩いてください」と正直過ぎる答に苦笑い
脊柱管狭窄症と黄色靭帯骨化症の手術をされておられましたが、本当によく歩かれます
本人曰く「皆さんに抜かれて悔しい」ですって!
それにしても、月に20日は2万歩超って…



最新の画像もっと見る

コメントを投稿