「おおしたさん」のブログです

2005年6月に始めたこのブログ、鍼灸院をやってた頃のことを含め、今も気ままに書いています。

不眠にも鍼はいいですよ!

2010年05月31日 | うつ、パニック障害、ジストニア等

 

今日はとてもよい天気ですね。

お昼休みに外苑イチョウ並木を散歩しましたが、本当に気持ちよい日です。

先ほどの患者さんが言っておられましたが、木曜から暑くなるとか…

よい気候なので引きこもらないように注意します!

 

ということで、昨日は久しぶりの休日休み。

姪っ子が通う大学の学園祭があり、本郷まで行ってきました。

結局時間が合わず姪っ子とは会えずじまいでしたが、よい意味でも悪い意味でも…模擬店の味も言うまい値段も言うまいましてや呼び込みなんて…今日日若者気質を垣間見る事ができたよい機会と思って帰路につきました。 

 

ところで本題…

不眠の患者さんって、結構多くなりました。

いや、前から不眠の方は多かったですが、あとになって「治療した後はよく眠れるんですよ」とか言ってくれる場合がほとんどでした。

それがいつの間にか不眠が主訴で鍼灸治療にこられる方が多くなってきた…

 

どこかに「鍼灸が不眠に効果ある」…なんてPRしてくれた方がいるのでしょうね!

 

不眠の症状はいろいろですが、

 

・夜なかなか寝つかれない →入眠困難

・夜中に目が覚めてそのあと眠れない →熟眠障害

・朝早く目が覚めてしまう →早期覚醒

 

最近の傾向として早朝覚醒は多いです。今は旧暦で言うところの4月です。ちょうど夏場に入ったところですね。ですから夏を意味する心火が旺気しやすく相剋する肺金が弱くなってしまう傾向にあります。肺金は子午の観点から早朝4時前後1時間を意味するので、その時間に覚醒するのでしょうね?

あと、寝ても寝ても疲れがとれない…と言う人も多いですね。

これは肺金と親子関係にある脾土の変動が多いかな…

 

 

原因は色々ですが、枕が代わって眠れないなどの外部環境の変化、動脈硬化など病気によるもの、薬物による興奮や中毒、高齢によるもの、うつ病や精神病などが考えられますよね。


だけど、原因がわからないものの方が多いのが本当のところです。

 

 

はたから見ると充分に眠っていると思えるのに、本人は眠れなかったと訴える人がいます。

寝ていないので病気になるのではないかといった不安がますます自分自身を追い込み、眠りが浅くなるんです。

神経症的な不眠ですね。

 

鍼灸治療が何故効果があるのか…

 

色々考えられるのですが、やはり季節に応じた治療ができるからでしょうね?それと現代医学風に言えば、副交感神経を刺激する事により、リラックスできる事も大きいのではないでしょうか?

 

まあ…鍼治療自体はかなり習練しないと交感神経を刺激してしまうので、鍼灸師なら誰でもできるという治療ではないですが、そういう意味でも経絡治療を習ってよかったな…なんて思っています。

 

この治療で大きな「めぐり」が生まれるので、上がっている気血がこの「めぐり」とともに下げる事ができる。気がうごくことにより、イライラ感が少なくなり、眠りの質が上がるのも不眠が改善されるポイントかな。

 

そういえば大きな試験を控えている患者さんが何人かいます。

前に受験勉強中の高校生に治療して、明日テストなのにぐっすり眠っちゃって…なんてお母さんに笑顔で怒られたことがありましたが、その子がいまや東大生…

やはり睡眠は大切よ!

 

皆さん睡眠時間を削っての勉強が続いているので、肩こりや頭痛、ふらつき、イライラ感が取れないという事でくるのですが、治療後は決まってよく眠れた…といっていますね。

 

睡眠の質が上がれば勉強の効率も上がるから、そういう人には絶対お勧めですね!


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