レンキン

外国の写真と
それとは関係ないぼそぼそ

拒食

2005年12月19日 | ぼそぼそ
 パソコンに入っている画像を整頓していたら
5年前の自分の写真が出てきた。
痩せている。


痩せているというか、当時三ヶ月ばかり
物が食べられなかったのだ。
拒食症と言っていいのか分からないが
心にちょっとした悩みを抱え、気がついたら
飯を食っていなかった。
40キロちょいだろうか、
断食中のマラソンランナーみたいな身体になっている。
(しばし客観視)


その後一年ほど生理が来なかったので
多分立派な拒食症だったんだと思うが
あれがもしそうなのだとしたら、拒食症は
随分怖い病気だ。
何故って、私はいとも簡単になってしまったからだ。
物を食べたくない、という以外
特に変わった部分はない。どこかが痛いとか
辛いとか、そういう症状は全くなかった。
短期間で済んだ(済ませた)から
辛い諸症状が現れなかっただけかもしれないが
別にこのまま行けるんじゃないかなあと思ったのは確かだ。


違うどこかに行かなくて本当に良かった。



面倒な生理もなく、トイレもほとんど行かなくて済み
(本当に何も出ないんですよ)
楽だわいとさえ思っていたが、
ある日昼寝をしていたら、母親が
こけた私の頬を撫でながら泣いていた。
私は気付かぬふりをしていたが、内心物凄く焦って
これは病気だ、治さなくてはと思ったのだ。

その後本当に少しづつ、数えるほどの飯粒からスタートして
物を口に入れるようにした。
再び食事を摂る過程も特に辛くなかったので
私は拒食症のごく浅い部分を泳いだだけなのだろう。
側で泣いてくれる人が居なかったら、楽な事に任せて
のっぴきならない所まで潜ってしまったと思う。


異常な状態である事のほうが楽だから
摂食障害は恐ろしいのだろう。
自らへの戒めに冒頭の写真を壁紙にしてみたが
何だか過激なダイエッターのようになってしまった。