勿論あのおじさんは
免許更新忘れがどういう結果をもたらすかご存知だったのだろう。
でもそれを教えちゃうと、大抵の場合ものすごく話が長くなるのと
…気の毒で自分の口からは言えないというのがあったんだろうと思われる。
「当たり前だけど、ちゃんとするまで車乗っちゃダメだよ!」
帰り際、おじさんがそう付け加える。
その「ちゃんとするまで」に色々が込められていたが
私は気付かずに、はーいと返事をして
勿論車を運転して帰るつもりでいた。
忘れちゃっただけだもん、ねえ。
車が無いと生活出来ないもの。
駐車場に到着して、車に乗り込んで、それから携帯で
平針の免許更新忘れ相談窓口に電話をした。
女性の警察官が出る。お役所的なところが大分取れた警察だが
それでも平針の職員は相変わらず超超事務的だ。
「免許の更新忘れちゃったんですが」
『そうですか、更新期限はいつになってますか?』
「平成20年の4月●日です」
『ああ、そうしましたら一年経ってますので、取り直しになりますね。』
「……え?」
『取り直しになりますね。』
「え、と、取り直しって、え?」
『最初から、免許を、取り直しです』
「 」
『もしもし?』
さあ、絶望的な会話はここらからだ。
免許更新忘れがどういう結果をもたらすかご存知だったのだろう。
でもそれを教えちゃうと、大抵の場合ものすごく話が長くなるのと
…気の毒で自分の口からは言えないというのがあったんだろうと思われる。
「当たり前だけど、ちゃんとするまで車乗っちゃダメだよ!」
帰り際、おじさんがそう付け加える。
その「ちゃんとするまで」に色々が込められていたが
私は気付かずに、はーいと返事をして
勿論車を運転して帰るつもりでいた。
忘れちゃっただけだもん、ねえ。
車が無いと生活出来ないもの。
駐車場に到着して、車に乗り込んで、それから携帯で
平針の免許更新忘れ相談窓口に電話をした。
女性の警察官が出る。お役所的なところが大分取れた警察だが
それでも平針の職員は相変わらず超超事務的だ。
「免許の更新忘れちゃったんですが」
『そうですか、更新期限はいつになってますか?』
「平成20年の4月●日です」
『ああ、そうしましたら一年経ってますので、取り直しになりますね。』
「……え?」
『取り直しになりますね。』
「え、と、取り直しって、え?」
『最初から、免許を、取り直しです』
「 」
『もしもし?』
さあ、絶望的な会話はここらからだ。