![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/81/e8bcda84ea996f11a9b02173c2aa2a92.jpg)
会社で色補正、っていうのを教えている。
画像の色を本物に近づける作業(或いは、本物以上にする作業)の事で
この仕事をするまでは 色がこんなにも不安定なものだって知らなかった。
モニターによっても、出力機によっても、確固とした色を毎回だすのは難しく
「こうだからこう」と一概に言えない原因がそこには潜んでいる。
もちろん、カラープロファイルを作るだとか、様々な手段で
ある程度安定させる事は出来るんだけど
問題は人の目だ。
私はこの年になるまで、人の目が見ている色は大体同じだと思ってきた。
テレビの売り場でいくつもテレビが並んでいて、メーカーによって
青っぽかったり黄色ぽかったり、明るかったり暗かったりってあるけど
いやいや人間の目は無いだろう、と、根拠もなく思っていた。
だけど誰も他人の目がどんな映像を結んでいるのかなんて見たことはない。
例として色盲が挙げられるけど、では色盲ではない人が
全部の色を見ることが出来ているのか、という問には未だ答えがないのだ。
全女性の12%が「スーパービジョン」という特別な色が見える目を持っている、
というニュースをネットニュースで見た時に
私は今まで自信満々に教えていた色補正が根本から揺らぐのを感じた。
ほら、ココら辺が黄色いでしょなんて言ってたけど、
私には見えないだけであの人には赤が見えていたのかもしれない。
これは完全に黄緑だよ!なんて言ってたけど……本当に黄緑だったのか?
私がショックを受けたのは女性の12%がスーパービジョンを持っている、
という事実ではなく
「スーパービジョンを持っている女性を見分ける事は出来ない」ってとこだ。
見えないものが見えているので、それが実験者側に見えない限り
「それが見えている」とは証明できないんですって…
説明しててもややこしい。
まるで目で見せることの出来ない、多次元の世界を証明しようとしているみたい。
同じはずの「赤」が、同じでないなんて、どうしよう?
その日から私の色補正指導はやや自信がなくなり
まあこれはこれで良いんじゃないのかな…と思う事が増えた。
年を取ると許せることが増えるというけど、だとしたらそれは
背後に様々な可能性を考えられるようになったから、って事なんだろうか、と
仕事中にぼんやり考えをまとめていた。
そう考えながら「赤いよ!青いよ!」と散々言うんだけど。
画像の色を本物に近づける作業(或いは、本物以上にする作業)の事で
この仕事をするまでは 色がこんなにも不安定なものだって知らなかった。
モニターによっても、出力機によっても、確固とした色を毎回だすのは難しく
「こうだからこう」と一概に言えない原因がそこには潜んでいる。
もちろん、カラープロファイルを作るだとか、様々な手段で
ある程度安定させる事は出来るんだけど
問題は人の目だ。
私はこの年になるまで、人の目が見ている色は大体同じだと思ってきた。
テレビの売り場でいくつもテレビが並んでいて、メーカーによって
青っぽかったり黄色ぽかったり、明るかったり暗かったりってあるけど
いやいや人間の目は無いだろう、と、根拠もなく思っていた。
だけど誰も他人の目がどんな映像を結んでいるのかなんて見たことはない。
例として色盲が挙げられるけど、では色盲ではない人が
全部の色を見ることが出来ているのか、という問には未だ答えがないのだ。
全女性の12%が「スーパービジョン」という特別な色が見える目を持っている、
というニュースをネットニュースで見た時に
私は今まで自信満々に教えていた色補正が根本から揺らぐのを感じた。
ほら、ココら辺が黄色いでしょなんて言ってたけど、
私には見えないだけであの人には赤が見えていたのかもしれない。
これは完全に黄緑だよ!なんて言ってたけど……本当に黄緑だったのか?
私がショックを受けたのは女性の12%がスーパービジョンを持っている、
という事実ではなく
「スーパービジョンを持っている女性を見分ける事は出来ない」ってとこだ。
見えないものが見えているので、それが実験者側に見えない限り
「それが見えている」とは証明できないんですって…
説明しててもややこしい。
まるで目で見せることの出来ない、多次元の世界を証明しようとしているみたい。
同じはずの「赤」が、同じでないなんて、どうしよう?
その日から私の色補正指導はやや自信がなくなり
まあこれはこれで良いんじゃないのかな…と思う事が増えた。
年を取ると許せることが増えるというけど、だとしたらそれは
背後に様々な可能性を考えられるようになったから、って事なんだろうか、と
仕事中にぼんやり考えをまとめていた。
そう考えながら「赤いよ!青いよ!」と散々言うんだけど。
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