野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

白い優雅な花をつける「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-04)

2021年04月12日 16時58分26秒 | 

白い優雅な花をつける「バイカイカリソウ」。イカリソウの仲間だが、距がないのですぐに区別できる。それに花が碇の形をしていない。下からみると梅のように五弁の花弁がみえる。それで「梅花」という名前がついた。

(2021年春 箱根)

 

■箱根の花

「ミツバツチグリ」(箱根の花 21-01)
「キジムシロ」(箱根の花 21-02)
「ミツガシワ」(箱根の花 21-03)

 

「バイカイカリソウ」

バイカイカリソウ(梅花碇草、学名:Epimedium diphyllum )は、メギ科イカリソウ属の多年草
特徴
地下茎は褐色で塊状、質は硬く、硬いひげ根を多数出す。茎の高さは20-30cmになる。葉は、1-2回2出複葉で葉柄が長く、小葉は長さ2.5-5cm、幅2-3.5cm、ゆがんだ卵状から卵状楕円形で、先端は鈍頭、基部は心形でやや斜形、縁は刺状の毛が無いか、あっても基部の耳部だけに少しあり、小葉に小葉柄がある。葉の裏面には開出する細毛があるが少ない。

花期は4-5月頃。茎先に総状花序を出し、やや下垂して径10-12mmの白色の花を数個つける。萼片は内外2列で8個あるが、外側の4個の外萼片は膜質、小型で早く落ち、4個の内萼片は卵状披針形で花弁状になり、花弁と同じ長さになる。花弁は4個あり、倒卵形で先端は鈍形で長さ6mm、基部にはイカリソウ属の特徴である碇状の距がなく、蜜腺がない。雄蕊は4個、雌蕊は1個ある。

分布と生育環境
日本固有種。本州(中国地方)、四国、九州の暖帯から温帯に分布し、山地の林内、林縁に生育する。

名前の由来
和名バイカイカリソウは、「梅花碇草」の意で、花に距が無く、形がウメの花に似る碇草であることによる。種小名 diphyllum は、「二葉の」「二小葉の」の意味。

 


黄色の花弁が小さく輝いてみえる「(ケ)キツネノボタン」(春の花 21-24)

2021年04月12日 09時21分57秒 | 

田んぼなどによくみられる「キツネノボタン」。金平糖のような果実がかわいい。黄色の花弁が小さく輝いてみえる。類縁の「ケキツネノボタン」かもしれない。

(2021年春 川崎市)

 

■春の花シリーズ

「サクラソウ」(春の花 21-01)
「ワスレナグサ」(春の花 21-02)
「ヒメツルソバ」(春の花 21-03)
「レウィシア」(春の花 21-04)
「オオキバナカタバミ」(春の花 21-05)
「スイート・アリッサム」(春の花 21-06)
「ドウダンツツジ」(春の花 21-07)
「カントウタンポポ」(春の花 21-08)
「ホウキモモ」(春の花 21-09)
「アリウム・トリケラトゥム」(春の花 21-10)
「シャガ」(春の花 21-11)
「チョウセンレンギョウ」(春の花 21-12)
「キブシ」(春の花 21-13)
「キランソウ」(春の花 21-14)
「アネモネ」(春の花 21-15)
「タネツケバナ」(春の花 21-16)
「ヘビイチゴ」(春の花 21-17)
「山吹」(春の花 21-18)
「ホトケノザ」(春の花 21-19)
「海棠」(春の花 21-20)
「セイヨウシャクナゲ」(春の花 21-21)
「ホウチャクソウ」(春の花 21-22)
「ラミウム・ガレオブドロン」(春の花 21-23)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)
「キュウリグサ」(早春の花 041)
「コブシ」(早春の花 042)
「ヤエベニシダレ」(早春の花 043)
「カタバミ」(早春の花 044)
「ゼラニウム」(早春の花 045)
「ハコベ」(早春の花 046)
「おやゆび姫」(早春の花 047)
「ヒュウガミズキ」(早春の花 048)
「ヒイラギナンテン」(早春の花 049)
「ムラサキサギゴケ」(早春の花 050)
「源平枝垂れ桃」(早春の花 051)
「レッドキャンピオン」(早春の花 052)
「イワニガナ」(早春の花 053)
「アブラナ」(早春の花 054)
「ジャノメエリカ」(早春の花 055)

キツネノボタン(狐の牡丹)
多年草
北海道〜九州の道ばたや溝などの湿地にふつうに生える。茎は立ち、高さ15〜80cm、斜上する毛があるかまたはやや無毛、多く分枝する。根出葉は長柄があり、幅4〜10cm、3出複葉。小葉はやや長柄があって、卵形、3深裂し、裂片にはふぞろいな鋸歯があり、両面にねた毛がある。茎葉は短柄があり、3出複葉、上部のものは、単に3深裂。花柄は1.5〜6cm。萼片は5、花時に反り返り、楕円形、長さ2.5〜4mm、背部に毛がある。花弁は5、黄色、倒卵形、長さ4〜6mm。花糸は無毛、1〜1.5mm。葯は1.5mm。集合果は球形、花床に短毛がある。そう果は広倒卵形または広卵形、やや扁平、無毛、多数あって長さ3.5〜4mm、上部の縁は扁平となり、花柱は0.8〜1.2mm、先がひどく曲がる。
花期は4〜7月。(原色日本植物図鑑)
学名は、Ranunculus silerifolius var. glaber
キンポウゲ科キンポウゲ属
最近は花柱の先端の曲がり具合は同定のキーにならず、そう果の稜がキーとされる。検索表。
八重咲きのものをヤエキツネノボタンという。
茎に毛が多いものをヤマキツネノボタンとして分ける説もある。
全体に開出毛が多く、小葉の幅が狭く、鋸歯が鋭く尖るものをケキツネノボタンという。
また花がよく似て、葉が3〜5裂するウマノアシガタがある。


紅の八重咲きの椿「あかこま」(椿シリーズ 21-26)

2021年04月12日 09時16分25秒 | 

紅の八重咲きの椿「あかこま」。赤駒とも表記する。「蜑小舟(あまのおぶね)」の実生らしい。大きな木にたわわに咲き誇っていた。赤の花弁の織りなす空間に、黄色の蕊がアクセントをつけて美麗だ。

(2021年春 町田市)

■椿シリーズ
「白角倉」(椿シリーズ 21-01)
「六歌仙」(椿シリーズ 21-02)
「太郎冠者」(椿シリーズ 21-03)
「玉の浦」(椿シリーズ 21-04)
「高台寺」(椿シリーズ 21-05)
「春曙紅」(椿シリーズ 21-06)
「加茂本阿弥」(椿シリーズ 21-07)
「天ヶ下」(椿シリーズ 21-08)
「黒部」(椿シリーズ 21-09)
「シラハトツバキ 」(椿シリーズ 21-10)
「越の粧」(椿シリーズ 21-11)
「菱唐糸」(椿シリーズ 21-12)
「五色八重散椿」(椿シリーズ 21-13)
「狩衣」(椿シリーズ 21-14)
「若桜」(椿シリーズ 21-15)
「関西秋の山」(椿シリーズ 21-16)
「紅獅子」(椿シリーズ 21-17)
「白菊」(椿シリーズ 21-18)
「美濃牡丹」(椿シリーズ 21-19)
「徳恩寺」(椿シリーズ 21-20)
「月照」(椿シリーズ 21-21)
「フレグラント・ピンク」(椿シリーズ 21-22)
「春曙紅」(椿シリーズ 21-23)
「白羽衣」(椿シリーズ 21-24)
「タイニープリンセス」(椿シリーズ 21-25)

■椿山茶花シリーズ
「菊冬至」(椿山茶花シリーズ 20-01)
「曙」(椿山茶花シリーズ 20-02)
「夕陽」(椿山茶花シリーズ 20-03)
「白卜伴」(椿山茶花シリーズ 20-04)
「赤腰蓑」(椿山茶花シリーズ 20-05)
「玉芙蓉」(椿山茶花シリーズ 20-06)
「一子侘助」(椿山茶花シリーズ 20-07)
「肥後入日の海」(椿山茶花シリーズ 20-08)
「七福神」(椿山茶花シリーズ 20-09)
「昭和の栄」(椿山茶花シリーズ 20-10)
「富士の峰」(椿山茶花シリーズ 20-11)
「緋乙女」(椿山茶花シリーズ 20-12)
「光源氏」(椿山茶花シリーズ 20-13)
「三国紅」(椿山茶花シリーズ 20-14)
「乙女サザンカ」(椿山茶花シリーズ 20-15)
「剣の舞」(椿山茶花シリーズ 20-16)
「大空」(椿山茶花シリーズ 20-17)
「敷島」(椿山茶花シリーズ 20-18)
「静海波」(椿山茶花シリーズ 20-19)
「不二の雪」(椿山茶花シリーズ 20-20)
「桃源郷」(椿山茶花シリーズ 20-21)
「京錦」(椿山茶花シリーズ 20-22)
「花大臣」(椿山茶花シリーズ 20-23)
「明行空」(椿山茶花シリーズ 20-24)


葉脈が紅赤紫に染まる「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)

2021年04月12日 08時36分10秒 | 

タチツボスミレの仲間で葉脈が紅赤紫に染まる「アカフタチツボスミレ」。この個体は白に近い淡い紫の色の花をつけていた。可憐なスミレである。

(2021年春 南高尾)

 

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)

アカフタチツボスミレ (立坪菫)

  葉の脈に沿って紅赤紫色に染まるのが特徴。シロバナ変種より個体数が多いようです。
生育地 北海道、本州、四国、九州のほとんどの地域に分布。北海道の北部と沖縄では少ないです。
適応範囲が広く、日当たりの良い草地や落葉樹林下、杉林の縁や沢沿い。また、海岸沿いから亜高山まで見ることが出来ます。
開花時期 2月~5月頃
草  丈 5~15㎝くらい
花の状態 花色 淡紫色だが濃淡に差があり変化が多い。
花形 直径1.5~2㎝前後。花びらの変化も多く判別しにくいものもある。
側弁 側弁には毛が無い。
距  やや細長い。通常、紫色を帯びる。
萼片 毛は無い。
葉の状態 葉形 心型。長さ2~4㎝。花後は長三角形になることが多い。
葉表 緑色。脈に沿って紅紫色に染まる。
葉裏 緑色。裏からも赤い脈が目立ちます。
托葉 櫛形で切れ目が深いのがこの種の特徴だ。
備   考  シロバナのタチツボスミレよりは個体数が多く、群落を作ることもあります。地域差もあると思いますが、比較的容易に見つけることが出来ます。
 一般のタチツボスミレの葉よりやや色濃く見えるのは微細な脈にも赤色色素が入っているからだと思います。


黄色のオドリコソウの園芸種「ラミウム・ガレオブドロン」(春の花 21-23)

2021年04月12日 07時19分38秒 | 

黄色のオドリコソウの園芸種「ラミウム・ガレオブドロン」。葉に銀白色の斑が入るのが特徴。オドリコソウも園芸種になるとこうなるという見本のようなものとしてみると興味深い。

(2021年春 川崎市)

■春の花シリーズ

「サクラソウ」(春の花 21-01)
「ワスレナグサ」(春の花 21-02)
「ヒメツルソバ」(春の花 21-03)
「レウィシア」(春の花 21-04)
「オオキバナカタバミ」(春の花 21-05)
「スイート・アリッサム」(春の花 21-06)
「ドウダンツツジ」(春の花 21-07)
「カントウタンポポ」(春の花 21-08)
「ホウキモモ」(春の花 21-09)
「アリウム・トリケラトゥム」(春の花 21-10)
「シャガ」(春の花 21-11)
「チョウセンレンギョウ」(春の花 21-12)
「キブシ」(春の花 21-13)
「キランソウ」(春の花 21-14)
「アネモネ」(春の花 21-15)
「タネツケバナ」(春の花 21-16)
「ヘビイチゴ」(春の花 21-17)
「山吹」(春の花 21-18)
「ホトケノザ」(春の花 21-19)
「海棠」(春の花 21-20)
「セイヨウシャクナゲ」(春の花 21-21)
「ホウチャクソウ」(春の花 21-22)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)
「キュウリグサ」(早春の花 041)
「コブシ」(早春の花 042)
「ヤエベニシダレ」(早春の花 043)
「カタバミ」(早春の花 044)
「ゼラニウム」(早春の花 045)
「ハコベ」(早春の花 046)
「おやゆび姫」(早春の花 047)
「ヒュウガミズキ」(早春の花 048)
「ヒイラギナンテン」(早春の花 049)
「ムラサキサギゴケ」(早春の花 050)
「源平枝垂れ桃」(早春の花 051)
「レッドキャンピオン」(早春の花 052)
「イワニガナ」(早春の花 053)
「アブラナ」(早春の花 054)
「ジャノメエリカ」(早春の花 055)

ラミウムの基本情報
学名:Lamium
和名:オドリコソウ(踊子草)  
科名 / 属名:シソ科 / オドリコソウ属(ラミウム属)

ラミウムは、日本に自生するホトケノザ(Lamium amplexicaule)やオドリコソウ(L. album var. barbatum)の仲間ですが、最もガーデニングに利用されるのは花が紫色のラミウム・マクラツム種(L. maculatum)由来の園芸品種です。地面を這うように広がる枝は1mぐらい伸び、グラウンドカバーやハンギングバスケットに多く利用されます。5月から6月、立ち上がった茎の先端にサルビアのような花穂を伸ばして花を咲かせます。葉は周年観賞できますが、葉が最も美しいのも開花時期です。
黄色の花を咲かせるがラミウム・ガレオブドロン(L.galeobdolon)は、かつてラミアストルム属(Lamiastrum)に分類されていたこともありますが、今は本属に分類され、ラミウムの代表的な種となり、グラウンドカバーやハンギングバスケットなどに利用されています。‘ハーマンズ・プライド’は葉に明瞭な銀白色の斑が入る美しい園芸品種です。

基本データ
園芸分類 草花
形態 多年草 原産地 ヨーロッパ、アフリカ北部、アジアの温帯地域
草丈/樹高 20~40cm 開花期 5月~6月
花色 白,ピンク,黄,緑,紫 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 強い 耐暑性 弱い
特性・用途 常緑性,カラーリーフ,耐寒性が強い,日陰でも育つ,グラウンドカバーにできる

種類(原種、園芸品種)
ラミウム・マクラツム
Lamium maculatum
地中海沿岸原産の原種。草丈20cmほど。横へ広がるほふく枝を伸ばす。多くの園芸品種がある。
ラミウム・マクラツム
ラミウム・マクラツム‘ビーコン・シルバー’
Lamium maculatum ‘Beacon Silver’
マクラツムの園芸品種で、紫色の花を咲かせる。葉は銀葉で縁が緑色。
ラミウム・マクラツム‘ビーコン・シルバー’
ラミウム・ガレオブドロン
Lamium galeobdolon
ヨーロッパからアジア西部原産。ツルオドリコソウとも呼ばれる。草丈40cmほど。茎が立ち上がり、5月から6月に黄色の花を咲かせる。葉に銀白色の斑が入り最も美しい種。よく繁茂し、丈夫で育てやすい。
ラミウム・ガレオブドロン
ラミウム・ガレオブドロン‘ハーマンズ・プライド’
Lamium galeobdolon ‘Harmann’s Pride‘
ガレオブトロンの園芸品種。鮮やかな銀白色の斑が美しいシャープな葉をもち、5月から6月に黄色の花を咲かせる。