野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

卯の花の匂う垣根にと歌われた「ウツギ」(春の花 21-47)

2021年04月24日 09時13分52秒 | 

卯の花の匂う垣根にと歌われた「ウツギ」。白い花が満開でまるで白いレースのカーテンがかかったようだ。初夏の長雨をいう「卯の花腐し」(うのはなくたし)という季語もあるようだ。今の気分としては「かすみつつこころ山ゆく花うつぎ 飯田龍太」というところだが。

(2021年春 川崎市)

■春の花シリーズ

「サクラソウ」(春の花 21-01)
「ワスレナグサ」(春の花 21-02)
「ヒメツルソバ」(春の花 21-03)
「レウィシア」(春の花 21-04)
「オオキバナカタバミ」(春の花 21-05)
「スイート・アリッサム」(春の花 21-06)
「ドウダンツツジ」(春の花 21-07)
「カントウタンポポ」(春の花 21-08)
「ホウキモモ」(春の花 21-09)
「アリウム・トリケラトゥム」(春の花 21-10)
「シャガ」(春の花 21-11)
「チョウセンレンギョウ」(春の花 21-12)
「キブシ」(春の花 21-13)
「キランソウ」(春の花 21-14)
「アネモネ」(春の花 21-15)
「タネツケバナ」(春の花 21-16)
「ヘビイチゴ」(春の花 21-17)
「山吹」(春の花 21-18)
「ホトケノザ」(春の花 21-19)
「海棠」(春の花 21-20)
「セイヨウシャクナゲ」(春の花 21-21)
「ホウチャクソウ」(春の花 21-22)
「ラミウム・ガレオブドロン」(春の花 21-23)
「キツネノボタン」(春の花 21-24)
「ビオラ・ソロリア・プリセアナ」(春の花 21-25)
「シロヤマブキ」(春の花 21-26)
「 アニソドンテア・マルウァストロイデス」(春の花 21-27)
「オランダミミナグサ」(春の花 21-28)
「斑入りビンカ・マジョール」(春の花 21-29)
「チエリーセージ」(春の花 21-30)
「スズラン」(春の花 21-31)
「ユウゲショウ」(春の花 21-32)
「レンゲ」(春の花 21-33)
「フジ」(春の花 21-34)
「シラン」(春の花 21-35)
「ヒメウツギ」(春の花 21-36)
「ナルコユリ」(春の花 21-37)
「アヤメ」(春の花 21-38)
「ナデシコ」(春の花 21-39)
「クレマチス」(春の花 21-40)
「シラー・カンパニュラータ」(春の花 21-41)
「ブルビネ・フルテッセンス」(春の花 21-42)
「ヒメライラック」(春の花 21-43)
「シラー・ペルビアナ」(春の花 21-44)
「サボンソウ」(春の花 21-45)
「スパラキシス」(春の花 21-46)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)
「キュウリグサ」(早春の花 041)
「コブシ」(早春の花 042)
「ヤエベニシダレ」(早春の花 043)
「カタバミ」(早春の花 044)
「ゼラニウム」(早春の花 045)
「ハコベ」(早春の花 046)
「おやゆび姫」(早春の花 047)
「ヒュウガミズキ」(早春の花 048)
「ヒイラギナンテン」(早春の花 049)
「ムラサキサギゴケ」(早春の花 050)
「源平枝垂れ桃」(早春の花 051)
「レッドキャンピオン」(早春の花 052)
「イワニガナ」(早春の花 053)
「アブラナ」(早春の花 054)
「ジャノメエリカ」(早春の花 055)

「ウツギ」

ウツギの基本情報
学名:Deutzia crenata
和名:ウツギ(空木)  その他の名前:ウノハナ、ウノハナウツギ
科名 / 属名:アジサイ科 / ウツギ属

特徴
ウツギは北海道から九州、奄美大島まで自生地の分布域は広く、昔は畑など耕作地の境界木としてよく植えられてきました。幹は木釘に加工されて利用されます。和名のウツギは、幹が中空であること「空木(ウツギ)」に由来しています。別名のウノハナはウノハナウツギの略称です。ちなみに、まったく科や属の異なる種でも幹が中空な植物はウツギと呼ばれていることがあります。

※科名:ユキノシタ科で分類される場合もあります。

●関連図鑑
タニウツギ
ノリウツギ
バイカウツギ

基本データ
園芸分類 庭木・花木
形態 低木 原産地 日本、中国
草丈/樹高 1.5~2m 開花期 5月中旬~6月上旬
花色 白,ピンク 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 強い 耐暑性 強い
特性・用途 落葉性,耐寒性が強い,生け垣向き,初心者でも育てやすい

 

卯の花 の例句(←ここをクリック)
http://fudemaka57.exblog.jp/22590901/


卯の花 補遺

(政岡子規は間違い。正しくは正岡子規)

*かがいへの挿頭の花の卯つ木咲く 能村登四郎
あぶく吐く卯の花腐し面白し 阿波野青畝
うぐひすの声さみどりや花卯つ木 渡邊水巴 富士
うたかたの刎ねて卯の花腐しがな 阿波野青畝
おしあふて又卯の花の咲きこぼれ 政岡子規 卯の花
かすみつつこころ山ゆく花うつぎ 飯田龍太
きつたてといふ水甕や卯の花月 岡井省二 鹿野
この祭いつも卯の花くだしにて 政岡子規 五月雨
そもさんか卯の花か達磨の骨なるか 政岡子規 卯の花
たはやすく卯の花こぼれ鞍馬川 飴山實 辛酉小雪
つづかねばならぬ卯の花腐しかな 後藤比奈夫
ところどころの卯の花に触れてゆく 岡井省二 夏炉
ひと日臥し卯の花腐し美しや 橋本多佳子
めにたちて卯つ木の花のましろにぞ 日野草城
よく見ゆる雀のかほや花卯木 斎藤玄 雁道
万太郎逝きて卯の花腐しかな 石田波郷
中尊寺みちの客馬車花卯木 山口青邨
乳腫れし妻に卯の花腐しかな 高田風人子
優しかり卯の花どきの湯殿山 佐藤鬼房
兄ら恋し卯の花腐しかかる日は 三橋鷹女
八階の窓も卯の花くだしかな 富安風生
内弟子と弟子の差卯の花腐しかな 鷹羽狩行
卯つ木咲く雨に出でゆくこごみ癖 角川源義
卯の花とすりあうてゆきにけるなり 岡井省二 鯛の鯛
卯の花と其に似し花と谷間行く 松本たかし
卯の花と沢蟹が友春雷句碑(冨谷春雷さん句碑) 細見綾子
卯の花に 鼻泳がせて 生き残って 伊丹三樹彦
卯の花におそき田植をしてゐたる(白河関跡) 細見綾子
卯の花にかくるゝ庵の夜明哉 政岡子規 卯の花
卯の花にこれから風の明るさよ 後藤比奈夫
卯の花につながれて牛風を見る 下村槐太 天涯
卯の花にねむりの浅き旅をゆく 上村占魚 鮎
卯の花にふじを結ひこむ垣根哉 政岡子規 卯の花
卯の花にみちのくの深すぎるなり 岡井省二 夏炉
卯の花に不二ゆりこぼす峠哉 政岡子規 卯の花
卯の花に二十四時間水の音 右城暮石 散歩圏
卯の花に仏は暑き赤子哉 政岡子規 仏生会
卯の花に仏は黒き赤子哉 政岡子規 仏生会
卯の花に伏目ありしと思ひしが 岡井省二 五劫集
卯の花に尿のかゝる闇夜かな 政岡子規 卯の花
卯の花に昨日の人をまた見たり 橋閒石 和栲
卯の花に昼の稲妻たゞ黄いろ 川端茅舎
卯の花に曽良が剃りたて頭かな 金子兜太
卯の花に曽良の晴着とわが晴着 後藤比奈夫
卯の花に泣きあかしけり尼一人 政岡子規 卯の花
卯の花に用無くて人訪ねたり 橋閒石 微光
卯の花に男のごとき声すなり 橋閒石 卯
卯の花に白波さわぐ山路哉 政岡子規 卯の花
卯の花に経よむ声のなまめかし 政岡子規 卯の花
卯の花に鍋を干したが発句かや 政岡子規 卯の花
卯の花に雨のはげしくなるもよし(鎌倉二句) 細見綾子
卯の花に雲のはなるゝ夜明かな 政岡子規 卯の花
卯の花に雲のはなれし夜明哉 政岡子規 卯の花
卯の花のかたへふすぼる捨篝 政岡子規 卯の花
卯の花のかむさり咲ける茂かな 松本たかし
卯の花のこぼれては浮く堤かな 飴山實 句集外
卯の花のころや沖には鰹潮 森澄雄
卯の花のさながら腐つ山出水 石川桂郎 含羞
卯の花のともれる宇陀をひとり旅 飴山實 辛酉小雪
卯の花の中から牛の角二つ 政岡子規 卯の花
卯の花の十円買ひや春の雪 鈴木真砂女 居待月
卯の花の咲けばそゞろに旅心 星野立子
卯の花の咲頃を野に出そびれし 飯島晴子
卯の花の夕べの道の谷へ落つ 臼田亜郎 定本亜浪句集
卯の花の宿とばかりもことづてん 政岡子規 卯の花
卯の花の山ゆく旅はうつつかな 岡井省二 明野
卯の花の岩座道は神の域 角川源義
卯の花の散り残りけるは鴨足草 尾崎放哉 大学時代
卯の花の暁くる小綬鶏遠呼びに 石田波郷
卯の花の清浄濡るゝ昼の雨 石塚友二 光塵
卯の花の白か車窓にきらめきし 篠原梵 年々去来の花 雨
卯の花の白し雑草園に女客 山口青邨
卯の花の老いて久しき空のいろ 飯島晴子
卯の花の色夢に入る真の闇 飯田龍太
卯の花の里を氷のやけど哉 政岡子規 卯の花
卯の花の闇を吠ゆるや翁丸 政岡子規 卯の花
卯の花の雨となりたる中辺路を 高浜年尾
卯の花の雨の鎌倉山めぐる(鎌倉二句) 細見綾子
卯の花の雪かむさりぬ巌こごし 松本たかし
卯の花の雪やこほれて水の上 政岡子規 卯の花
卯の花はむらがり咲けど何か足らぬ 加藤秋邨
卯の花は咲けども起てず病われ 石田波郷
卯の花やうす紫の著物欲し 星野立子
卯の花やどの思ひ出もみな別れ 平井照敏
卯の花やみちのくぶりの大鎧 水原秋櫻子 殉教
卯の花や一握となる洗ひ髪 鷲谷七菜子 銃身
卯の花や仰臥の指に葉一枚 石田波郷
卯の花や兄の書斎に一日ゐて 山口青邨
卯の花や判官主従のこす笈 水原秋櫻子 殉教
卯の花や厨のともし今は消え 山口青邨
卯の花や名もなき飛湯一つならず 阿波野青畝
卯の花や妹か垣根の朝ほらけ 政岡子規 卯の花
卯の花や弱法師の袖に蝨ちる 政岡子規 卯の花
卯の花や患者われらの森の道 石田波郷
卯の花や戸さゝれぬまの夜気に寝ん 渡邊水巴 白日
卯の花や月にはうとき松の闇 政岡子規 卯の花
卯の花や月夜となればこぼれ立つ 政岡子規 卯の花
卯の花や朝昼晩と句を選び 鷹羽狩行
卯の花や流れは鍬を冷しつゝ 飴山實 辛酉小雪
卯の花や牛叱りたる御随身 政岡子規 卯の花
卯の花や町のとまりは善光寺 政岡子規 卯の花
卯の花や縦一文字ほとの神 森澄雄
卯の花や躓きてより旅の翳 鷲谷七菜子 銃身
卯の花や雨の三七日五七日 安住敦
卯の花や雨夜の月は傾きぬ 政岡子規 卯の花
卯の花をくたすばかりや忘れ鍬 飴山實 辛酉小雪
卯の花をこほさすはいれ豆腐売 政岡子規 卯の花
卯の花をめかけてきたかほとゝきす 政岡子規 卯の花
卯の花をゆきて合歓の木ヤマメ釣り 飯田龍太
卯の花を夜目のあなたや初松魚 森澄雄
卯の花を山吹のごと咲かしある 右城暮石 句集外 昭和六年
卯の花を煎る大鍋や日脚伸ぶ 鈴木真砂女 夕螢
卯の花を腐して足らずけふも降る 上田五千石 風景
卯の花月夜実朝公の軸かけて 山口青邨
卯の花腐しとも花蜜柑くたしとも 上田五千石 風景
卯の花腐し分秒刻む夜なりけり 中村汀女
卯の花腐し君出棺の刻と思ふ 石田波郷
卯の花腐し天草干しし浜辺にも 細見綾子
卯の花腐し寝嵩うすれてゆくばかり 石橋秀野
卯の花腐し山国は墓所多し 飯田龍太
卯の花腐し泣きの涙の石仏 上田五千石『田園』補遺
卯の花腐し生きて安堵といふことなし 鈴木真砂女 夏帯
卯の花腐し白鷺は陵墓越え 廣瀬直人
卯の花腐し追るゝごとく旅に出づ 小林康治 四季貧窮
卯の花腐し酒が奪ひし二人かな 大野林火 方円集 昭和五十一年
卯の花腐し馬鈴薯籠に芽を吹きて 鈴木真砂女 夕螢
卯木咲き螢出初むる水の上 右城暮石 句集外 大正十五年
卯木咲く水に沈めるネズミ捕り 飯田龍太
卯木咲く虫さまざまの音にとび 飯田龍太
古傘に受くる卯の花腐しかな 日野草城
可愛岳を蝶群れのぼる花卯つ木 水原秋櫻子 殉教
塔の軒深し卯の花腐し降る 右城暮石 句集外 昭和四十七年
夕心旅心めき花卯木 高田風人子
夘の花の垣なつかしみおとづれん 政岡子規 卯の花
夜にかけて卯の花曇る旅もどり 飯田蛇笏 旅ゆく諷詠
大玻璃のくもり卯の花腐しかな 星野立子
女工らに卯の花腐しただ降れり 三橋鷹女
女等に卯の花腐し濡れ通る 細見綾子
家めぐる米のとぎ汁花卯木 鷹羽狩行
密教の寺に卯の花腐し降る 右城暮石 句集外 昭和四十八年
寝くたれてをれば卯の花くだしかな 伊藤白潮
小晦日卯の花煎つてゐたりけり 鈴木真砂女 都鳥
山吹の余花に卯の花くだし哉 政岡子規 五月雨
山里の卯の花月夜鳥啼く 政岡子規 卯の花
山駕籠や片よせて舁く花卯木 政岡子規 卯の花
左からのみ顔撮らせ花卯つ木 能村登四郎
幣として卯の花を挿す杣の畑 飴山實 次の花
幻の卯の花垣の辺に立てり 相生垣瓜人 負暄
廃水車回す卯の花くだしかな 阿波野青畝
怠れば卯の花腐し容赦なし 星野麥丘人
我思ふ人の姿よ花卯木 政岡子規 卯の花
文使や卯の花腐し気の毒に 阿波野青畝
旅の日の果てて卯の花の夕残す 能村登四郎
旅の髪洗ふ卯の花腐しかな 小林康治 玄霜
旅衣卯の花摺りてとぶらひぬ 阿波野青畝
日もすがら卯の花腐し茶を淹るゝ 星野立子
明け行くや卯の花月夜しんしんと 政岡子規 卯の花
春ひと日卯の花煎りて人に饗す 鈴木真砂女 夕螢
昨日まで卯の花くだし鞍馬川 飴山實 辛酉小雪
昼酒の人と卯の花くたしかな 村山故郷
時鳥啼かず卯の花くだしつゝ 政岡子規 時鳥
書架静かなりし卯の花腐しかな 後藤夜半 底紅
書淫の眼あげて卯の花腐しかな 富安風生
朝霧の晴れて山見ゆ花うつぎ(箱根) 細見綾子
朝食や卯の花腐したのしみて 阿波野青畝
桶干割れ卯の花くだし溜めもせず 飴山實 辛酉小雪
梅花卯木とはいみじくも呼びなせる 富安風生
水虎鳴く卯の花月の夜明けかな 飯田蛇笏 霊芝
泥川や卯の花垣根結ひつゞく 政岡子規 卯の花
注射腕にかさね卯の花腐しかな 大野林火 青水輪 昭和二十三年
海風にあふられどほし白卯の花(伊豆白田) 細見綾子
淡海より京へ卯の花蝉丸忌 森澄雄
深緑や卯の花見えて苔の花 渡邊白泉
灯ともせば卯の花籬すぐに透く 後藤比奈夫
炭竈の卯の花腐し恐ろしき 川端茅舎
田と畑とわかつ畦径花うつぎ 山口青邨
男ごゑ女ごゑ卯の花垣をたもとほる 森澄雄
疑ひて見れば卯の花ならぬやう 右城暮石 句集外 昭和十二年
病むとなく憂き日々すぎぬ花卯つ木 村山故郷
痛み呆けて泣けば卯の花腐しかな 石橋秀野
白湯に味卯の花腐しよろこべば 上田五千石 風景
眠ければ眠る卯の花月夜かな 高野素十
眼を病んで卯の花腐し吾を縛す 燕雀 星野麥丘人
石垣に垂れて卯の花みかん山(小田原蜜柑山) 細見綾子
磯掻に日照雨すぎけり花卯木 石田波郷
稜線をはなれ卯の花月夜なる 稲畑汀子
空病みて川かなします花うつぎ 岡本眸
筧浚ふ人も卯の花露明り 河東碧梧桐
糞づまりならば卯の花下しませ 政岡子規 卯の花
緋鯉真鯉卯の花腐しうれしくて 阿波野青畝
胃の腑をも卯の花腐し腐しけり 相生垣瓜人 負暄
胎蔵寺卯の花くだし漏るならむ 阿波野青畝
胸にはラッセル卯の花腐し熄める夜も 石田波郷
花もなき卯木の垣や洗ひ飯 政岡子規 水飯
花卯つ木折ふし遠く雉子鳴く 飯田龍太
花卯つ木薙ぎ伏せにけむ野太刀かも 水原秋櫻子 緑雲
花卯木水模糊として舟ゆかず 飯田蛇笏 霊芝
袋で水運ぶ少年花うつぎ 岡本眸
覺束な卯の花垣の薄月夜 政岡子規 月夜
越前から美濃へ溢れて藤や卯の花 金子兜太
身体髪膚老いて卯の花腐しかな 岸田稚魚 紅葉山
鉄路踰ゆる卯の花月夜ありにけり 藤田湘子 途上
鎖戸樋卯の花腐し奏でけり 阿波野青畝
降りそめてゐたりし卯の花腐しかな 岸田稚魚 紅葉山
降り出して卯の花腐しなりしかな 稲畑汀子
雨の洲の卯の花かなし衣川 水原秋櫻子 帰心
雨意のごと卯の花散れり山下る 細見綾子
面影か卯の花垣に懸かりしは 中村苑子
顔入れて馬も涼しや花卯木 前田普羅 飛騨紬
香足して卯の花曇り詣でけり 星野麥丘人

むかしはどこにでも生えていた野生のラン「エビネ」(高尾の花 21-38)

2021年04月24日 09時05分22秒 | 

むかしはどこにでも生えていた野生のラン「エビネ」。今では盗掘などもあって、野生のものはほとんどみかけなくなったのが寂しい。この個体は花弁に白が強いようだ。チョコレート色の萼片との対比がきれいだ。俳句でもわずかながら歌われている。かつては「花えびね漣のごとくに夏立ちぬ 松山足羽」と歌われるほどに群生していたものだが。

(2021年春 南高尾)

 

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)
「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)
「ヤブニンジン」(高尾の花 21-27)
「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花 21-28)
「クサノオウ」(高尾の花 21-29)
「ヤマエンゴサク」(高尾の花 21-30)
「オドリコソウ」(高尾の花 21-31)
「エイザンスミレ」(高尾の花 21-32)
「ネコノメソウ」(高尾の花 21-33)
「シロヤブケマン」(高尾の花 21-34)
「セリバヒエンソウ」(高尾の花 21-35)
「ツルカノコソウ」(高尾の花 21-36)
「シラユキゲシ」(高尾の花 21-37)

「エビネ」

エビネ(海老根、学名:Calanthe discolor)は、ラン科エビネ属の多年草。地上性のランである。ジエビネ、ヤブエビネと呼ばれることもある。

分布
日本、朝鮮半島南部、中国の江蘇省、貴州省に分布する。日本では北海道西南部から沖縄島までに分布。

形態
球茎は広卵状-球状で長さ、径ともに約2cm。古い球茎は時に10年以上も残り、地表近くに連なる。和名はこの形をエビに見立てたことに由来する。直径2-3mmの根を多数生じる。秋には翌年の新芽を生じ、冬までに少し生長してから越冬する。葉は2-3枚つき、薄く、形は長楕円形から倒卵状披針形で先は尖り、縦に5本の脈がある。基部は細い葉柄になる。冬を越すと横伏するが、数年間は枯れずに残る。

花は春咲きで、新芽の展葉とともに高さ30-40cmの花茎を伸長させる。2、3個の苞がある。花序の半ばより上に多数の花をつける。花はほぼ横向きに平開する。がく片は狭卵形、側花弁は倒卵状披針形、共に先はとがる。唇弁は三つに裂け、左右の裂片が広い。中央の裂片には縦に3本の隆起線があり、先は板状に立ち上がる。唇弁の基部は深くくぼんで後ろに突出し、長さ0.8-1.0cmの距となる。花期は4-5月。

変異・変種
花の色は変異が大きい。がく片と側花弁は赤褐色、褐色、黄褐色、緑褐色、緑など。唇弁は白または薄紫紅色。花の色に基づいてアカエビネ、ダイダイエビネなどの品種を認めることがある。
固有の変種とされるものにアマミエビネ(var. amamiana (Fuk.) Masam.、奄美大島および徳之島に分布)、カツウダケエビネ(var. kanashiroi Fuk.、沖縄県に分布)、ハノジエビネ(var. divaricantipentala、徳之島に分布)がある。

海老根 の俳句

 

例句を挙げる。

えびね蘭売りて夕日も黄なりけり 坂根白風子 『彩雲』
近づける足音に揺れえびね蘭 石川久利代
隠者には隠のたのしみ花えびね 林 翔
咲き終へし海老根貰ひぬ山の宿 満田玲子
杉山に燭をかかげて海老根咲く 青柳志解樹
花えびね漣のごとくに夏立ちぬ 松山足羽


海老根 補遺

暁方のえびね蘭また川の音 岡井省二 五劫集
夏えびねしじま深むる山の音 角川源義
ひた~と来てすれちがふえびね掘 飴山實 辛酉小雪
えびね咲き木のくらがりの明らめる 飴山實 句集外
いせみちを逸れ笹山のえびね掘 岡井省二 山色


ピンクのやさしいバラ「つるクイーンエリザベス」(秋バラ・シリーズ20-145)

2021年04月24日 08時01分50秒 | 

ピンクのやさしいバラ「つるクイーンエリザベス」。ベースになった「クイーン・エリザベス」とはかなり雰囲気の異なる上品なバラだ。ピンクの穏やかなグラデーションがきれいだ。

(2020年秋 川崎市)

 

つるクイーン・エリザベス
外国語表記 Queen Elizabeth,Climbing
作出年 1957年
作出者 Bros.Wheatcroft
作出国 米
咲き方 四季咲き
香り 中香
花色 ピンク

■春バラシリーズ 
全体のリストはこちらをご覧ください

■秋バラシリーズ
「ひなまつり」(秋バラ・シリーズ20-001)
「ルージュ・ロワイヤル」(秋バラ・シリーズ20-002)
「栄光」(秋バラ・シリーズ20-003)
「天津乙女」(秋バラ・シリーズ20-004)
「ムーン・シャドウ」(秋バラ・シリーズ20-005)
「セプタード・アイル」(秋バラ・シリーズ20-006)
「リッチフィールド・エンジェル」(秋バラ・シリーズ20-007)
「シスター・エリザベス」(秋バラ・シリーズ20-008)
「ザ・シェパーデス」(秋バラ・シリーズ20-009)
「スキャボロフェア」(秋バラ・シリーズ20-010)
「アン・ブリン」(秋バラ・シリーズ20-011)
「ザ・ダーク・レディ」(秋バラ・シリーズ20-012)
「ワイルドイブ」(秋バラ・シリーズ20-013)
「モンパルナス」(秋バラ・シリーズ20-014)
「うらら」(秋バラ・シリーズ20-015)
「ザンブラ」(秋バラ・シリーズ20-016)
「ドゥフトゴールド」(秋バラ・シリーズ20-017)
「ブルー・パフューム」(秋バラ・シリーズ20-018)
「希望」(秋バラ・シリーズ20-019)
「カリーナ」(秋バラ・シリーズ20-020)
「カリンカ」(秋バラ・シリーズ20-021)
「ローズ・ゴジャール」(秋バラ・シリーズ20-022)
「薫乃」(秋バラ・シリーズ20-023)
「デンティベス」(秋バラ・シリーズ20-024)
「プスタ」(秋バラ・シリーズ20-025)
「サマー・ドリーム」(秋バラ・シリーズ20-026)
「青龍」(秋バラ・シリーズ20-027)
「マチルダ」(秋バラ・シリーズ20-028)
「ブライダル・ピンク」(秋バラ・シリーズ20-029)
「チェリッシュ」(秋バラ・シリーズ20-030)
「サプライズ」(秋バラ・シリーズ20-031)
「バニラ・パフューム」(秋バラ・シリーズ20-033)
「ゾンネンキント」(秋バラ・シリーズ20-034)
「アビゲイル」(秋バラ・シリーズ20-035)
「サラトガ」(秋バラ・シリーズ20-036)
「ファラオン」(秋バラ・シリーズ20-037)
「賛美」(秋バラ・シリーズ20-038)
「ホワイト・マジック」(秋バラ・シリーズ20-039)
「ジョン・F・ケネディ」(秋バラ・シリーズ20-040)
「乾杯」(秋バラ・シリーズ20-041)
「夢香」(秋バラ・シリーズ20-042)
「薪能」(秋バラ・シリーズ20-043)
「田毎の月」(秋バラ・シリーズ20-044)
「桜乙女」(秋バラ・シリーズ20-045)
「麗らかなメロディ」(秋バラ・シリーズ20-046)
「イーハトーブの光」(秋バラ・シリーズ20-047)
「レッド・グローリー」(秋バラ・シリーズ20-048)
「ラヴィーニア」(秋バラ・シリーズ20-049)
「つるリトルアーティスト」(秋バラ・シリーズ20-050)
「エメラルド・アイル」(秋バラ・シリーズ20-051)
「つるスーパースター」(秋バラ・シリーズ20-052)
「リモサ」(秋バラ・シリーズ20-053)
「夢で逢えたら」(秋バラ・シリーズ20-054)
「ピンク・シフォン」(秋バラ・シリーズ20-055)
「かざぐるま」(秋バラ・シリーズ20-056)
「ポンポネッラ」(秋バラ・シリーズ20-057)
「メフィスト」(秋バラ・シリーズ20-058)
「ジャルダン・ドゥ・フランス」(秋バラ・シリーズ20-059)
「シック」(秋バラ・シリーズ20-060)
「錦絵」(秋バラ・シリーズ20-061)
「ラバグルート」(秋バラ・シリーズ20-062)
「ラッキーダック」(秋バラ・シリーズ20-063)
「グランドホテル」(秋バラ・シリーズ20-064)
「花霞」(秋バラ・シリーズ20-065)
「ふれ太鼓」(秋バラ・シリーズ20-066)
「エリドゥ・バビロン」(秋バラ・シリーズ20-067)
「ローズマリー」(秋バラ・シリーズ20-068)
「ジュビリー・セレブレーション」(秋バラ・シリーズ20-069)
「ケニギン・ベアトリクス」(秋バラ・シリーズ20-070)
「クイーン・マザー」(秋バラ・シリーズ20-071)
「ラセビリアーナ」(秋バラ・シリーズ20-072)
「ウィミー」(秋バラ・シリーズ20-073)
「ミランディー」(秋バラ・シリーズ20-074)
「グラナダ」(秋バラ・シリーズ20-075)
「アーティストリー」(秋バラ・シリーズ20-076)
「恋結び」(秋バラ・シリーズ20-077)
「花山吹」(秋バラ・シリーズ20-078)
「ルイの涙」(秋バラ・シリーズ20-079)
「ライラック・ビューティー」(秋バラ・シリーズ20-080)
「キャラメル・アンティーク」(秋バラ・シリーズ20-081)
「キャスリン・マグレディ」(秋バラ・シリーズ20-082)
「サラバンド」(秋バラ・シリーズ20-083)
「カウンティフェア」(秋バラ・シリーズ20-084)
「せいか」(秋バラ・シリーズ20-085)
「ホーム&ガーデン」(秋バラ・シリーズ20-086)
「アプリコット・ネクター」(秋バラ・シリーズ20-087)
「いわての春」(秋バラ・シリーズ20-088)
「アブソリュートリー・ファビュラス」(秋バラ・シリーズ20-089)
「ホームラン」(秋バラ・シリーズ20-090)
「ブランシュ・マルラン」(秋バラ・シリーズ20-091)
「ノクターン」(秋バラ・シリーズ20-092)
「ライラックタイム」(秋バラ・シリーズ20-093)
「マダム・メラニー・スペール」(秋バラ・シリーズ20-094)
「モンテスキュー」(秋バラ・シリーズ20-095)
「ベタータイムズ」(秋バラ・シリーズ20-096)
「ヴィオレーヌ」(秋バラ・シリーズ20-097)
「フランシーヌ」(秋バラ・シリーズ20-098)
「モロッコ」(秋バラ・シリーズ20-099)
「ミシェル・メイアン」(秋バラ・シリーズ20-100)
「ウェンディ カッソンズ」(秋バラ・シリーズ20-101)
「シャノン」(秋バラ・シリーズ20-102)
「シンセラ」(秋バラ・シリーズ20-103)
「オフェリア」(秋バラ・シリーズ20-104)
「フラミンゴ」(秋バラ・シリーズ20-105)
「ゴールデン・フラッシュ」(秋バラ・シリーズ20-106)
「ニーナ・アナニアシビリ」(秋バラ・シリーズ20-107)
「ラムカン」(秋バラ・シリーズ20-108)
「パテル・カポルヨン」(秋バラ・シリーズ20-109)
「ル・ビジュー」(秋バラ・シリーズ20-110)
「ラフォンテーヌ」(秋バラ・シリーズ20-111)
「アルブレヒト・デューラー・ローゼ」(秋バラ・シリーズ20-112)
「トワイス・イン・ア・ブルームーン」(秋バラ・シリーズ20-113)
「チェシャー」(秋バラ・シリーズ20-114)
「ネージュ・パルファン」(秋バラ・シリーズ20-115)
「タンジェリーナ」(秋バラ・シリーズ20-116)
「ティニー・グレース」(秋バラ・シリーズ20-117)
「レオナルド・ダヴィンチ」(秋バラ・シリーズ20-118)
「ニコール」(秋バラ・シリーズ20-119)
「ユーレカ」(秋バラ・シリーズ20-120)
「アンダルシアン」(秋バラ・シリーズ20-121)
「プチ・フォリー」(秋バラ・シリーズ20-122)
「ヘルムート・コール・ローゼ」(秋バラ・シリーズ20-123)
「アシュラム」(秋バラ・シリーズ20-124)
「ノスタルジー」(秋バラ・シリーズ20-125)
「ティアドロップ」(秋バラ・シリーズ20-126)
「グリーノールズ・グローリー」(秋バラ・シリーズ20-127)
「レッド・ホット」(秋バラ・シリーズ20-128)
「ホリデー・アイランド・ピオニー」(秋バラ・シリーズ20-129)
「レベッカ」(秋バラ・シリーズ20-130)
「アフロディーテ」(秋バラ・シリーズ20-131)
「黒真珠」(秋バラ・シリーズ20-132)
「スカーレット・ボニカ」(秋バラ・シリーズ20-133)
「オールド・ポート」(秋バラ・シリーズ20-134)
「ベティ・ブープ」(秋バラ・シリーズ20-135)
「キャリオペ」(秋バラ・シリーズ20-136)
「ティックルド・ピンク」(秋バラ・シリーズ20-137)
「クローダ・マグレディ」(秋バラ・シリーズ20-138)
「シャリファ・アスマ」(秋バラ・シリーズ20-139)
「グラッド・タイディングズ」(秋バラ・シリーズ20-140)
「アンバー・クイーン」(秋バラ・シリーズ20-141)
「アーサー・ベル」(秋バラ・シリーズ20-142)
「リリー・マルレーン」(秋バラ・シリーズ20-143)
「シャーロット・オースティン」(秋バラ・シリーズ20-144)


ヨーロッパの牧場でよくみられるという「キバナノクリンザクラ」(箱根の花 21-16)

2021年04月24日 07時57分42秒 | 

ヨーロッパの牧場でよくみられるという「キバナノクリンザクラ」。そのことは、カウスリップという別名からも分かる。クリンという名前は、茎の先に九輪の花がつくことが多いからだという。親しみを感じさせる黄色のサクラソウだ。

(2021年春 箱根)

■箱根の花

「ミツバツチグリ」(箱根の花 21-01)
「キジムシロ」(箱根の花 21-02)
「ミツガシワ」(箱根の花 21-03)
「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-04)
「オオバキスミレ」(箱根の花 21-05)
「イワウチワ」(箱根の花 21-06)
「ミズバショウ」(箱根の花 21-07)
「トサミズキ」(箱根の花 21-08)
「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-09)
「ウグイスカグラ」(箱根の花 21-10)
「ユキワリコザクラ」(箱根の花 21-11)
「エゾノツガザクラ」(箱根の花 21-12)
「アズマシロカネソウ」(箱根の花 21-13)
「ヒメシャクナゲ」(箱根の花 21-14)
「キバナイチゲ」(箱根の花 21-15)

「キバナノクリンザクラ」

キバナノクリンザクラ(黄花の九輪桜)とは、欧州などの牧場で普通に見られるサクラソウ科サクラソウ属の多年草です。
春に総状花序を伸ばし花の中心部に橙色班がある黄色いハート形の花を茎先端に9個前後横向きに平開させます。
一般名:キバナノクリンザクラ(黄花の九輪桜)
学名:Primula veris(プリムラ・ベリス)
別名:カウスリップ(Cowslip)、Primula veris(プリムラ・ベリス)
分類名:サクラソウ科サクラソウ(プリムラ)属
生活型:多年草
原産地:地中海沿岸、アフリカ北部、西アジア 環境:牧場など
草丈:10~20cm  茎:直立し毛があり
葉柄:有 根生葉形:へら型 
花径:1~1.5cm 花の咲く向き:横向きに数輪 花色:黄色で真ん中に橙班 開花期:4~6月  花序形:総状花序 花冠:ハート形に5浅裂し開平。各裂片先はハート形 がく:5個 雄蕊数:5個 メシネ数:1個 
用途:鉢植え、ハーブティ、薬用


赤の花弁と黄色の花芯の対比が鮮やかな「スパラキシス」(春の花 21-46)

2021年04月24日 06時39分37秒 | 

赤の花弁と黄色の花芯の対比が鮮やかな「スパラキシス」。はるばる南アフリカからやってきたらしい。日本にはみかけないコントラストの妙が目を引く花だ。

(2021年春 川崎市)

■春の花シリーズ

「サクラソウ」(春の花 21-01)
「ワスレナグサ」(春の花 21-02)
「ヒメツルソバ」(春の花 21-03)
「レウィシア」(春の花 21-04)
「オオキバナカタバミ」(春の花 21-05)
「スイート・アリッサム」(春の花 21-06)
「ドウダンツツジ」(春の花 21-07)
「カントウタンポポ」(春の花 21-08)
「ホウキモモ」(春の花 21-09)
「アリウム・トリケラトゥム」(春の花 21-10)
「シャガ」(春の花 21-11)
「チョウセンレンギョウ」(春の花 21-12)
「キブシ」(春の花 21-13)
「キランソウ」(春の花 21-14)
「アネモネ」(春の花 21-15)
「タネツケバナ」(春の花 21-16)
「ヘビイチゴ」(春の花 21-17)
「山吹」(春の花 21-18)
「ホトケノザ」(春の花 21-19)
「海棠」(春の花 21-20)
「セイヨウシャクナゲ」(春の花 21-21)
「ホウチャクソウ」(春の花 21-22)
「ラミウム・ガレオブドロン」(春の花 21-23)
「キツネノボタン」(春の花 21-24)
「ビオラ・ソロリア・プリセアナ」(春の花 21-25)
「シロヤマブキ」(春の花 21-26)
「 アニソドンテア・マルウァストロイデス」(春の花 21-27)
「オランダミミナグサ」(春の花 21-28)
「斑入りビンカ・マジョール」(春の花 21-29)
「チエリーセージ」(春の花 21-30)
「スズラン」(春の花 21-31)
「ユウゲショウ」(春の花 21-32)
「レンゲ」(春の花 21-33)
「フジ」(春の花 21-34)
「シラン」(春の花 21-35)
「ヒメウツギ」(春の花 21-36)
「ナルコユリ」(春の花 21-37)
「アヤメ」(春の花 21-38)
「ナデシコ」(春の花 21-39)
「クレマチス」(春の花 21-40)
「シラー・カンパニュラータ」(春の花 21-41)
「ブルビネ・フルテッセンス」(春の花 21-42)
「ヒメライラック」(春の花 21-43)
「シラー・ペルビアナ」(春の花 21-44)
「サボンソウ」(春の花 21-45)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)
「キュウリグサ」(早春の花 041)
「コブシ」(早春の花 042)
「ヤエベニシダレ」(早春の花 043)
「カタバミ」(早春の花 044)
「ゼラニウム」(早春の花 045)
「ハコベ」(早春の花 046)
「おやゆび姫」(早春の花 047)
「ヒュウガミズキ」(早春の花 048)
「ヒイラギナンテン」(早春の花 049)
「ムラサキサギゴケ」(早春の花 050)
「源平枝垂れ桃」(早春の花 051)
「レッドキャンピオン」(早春の花 052)
「イワニガナ」(早春の花 053)
「アブラナ」(早春の花 054)
「ジャノメエリカ」(早春の花 055)

「スパラキシス」

スパラキシスの基本情報
学名:Sparaxis
その他の名前:スイセンアヤメ
科名 / 属名:アヤメ科 / スパラキシス属
特徴
スパラキシスは半耐寒性の球根植物で、南アフリカに約6種が分布します。3月下旬から5月に、細長い葉の間から細い花茎を伸ばし、はっきりとしたコントラストの花を穂状に咲かせます。最もよく見るのはスパラキシス・トリカラー(Sparaxis tricolor)の交配種で、花色が混合されたものが流通しています。トリカラーとは3色という意味で、多くは、花弁の中心が黄色と黒色で、それに花弁の主たる色が加わって3色を示します。1球から2~3本の茎が伸び、3~6輪の花がまばらに咲きます。1花の寿命は4日ほどと短いのですが、次々に咲いて1か月くらい楽しむことができます。半耐寒性球根ですが、関東地方以西の暖地では、簡単な防寒をすれば、葉先は傷むものの戸外で冬越しもできます。

基本データ
園芸分類 
形態 多年草 原産地 南アフリカ
草丈/樹高 15~80cm 開花期 3月下旬~5月下旬
花色 白,赤,ピンク,オレンジ,黄,紫,茶,複色
特性・用途 落葉性


赤い花弁の末端に白の星斑が入る椿「南蛮星」(椿シリーズ 21-38)

2021年04月24日 06時33分08秒 | 

赤い花弁の末端に白の星斑が入る椿「南蛮星」。八重咲きから千重咲きの小輪の椿。雄蕊はほとんど退化してみえないほどになっている。1695年の「花壇地錦抄」に掲載された伝統ある品種だという。

(2021年春 町田市)

■椿シリーズ
「白角倉」(椿シリーズ 21-01)
「六歌仙」(椿シリーズ 21-02)
「太郎冠者」(椿シリーズ 21-03)
「玉の浦」(椿シリーズ 21-04)
「高台寺」(椿シリーズ 21-05)
「春曙紅」(椿シリーズ 21-06)
「加茂本阿弥」(椿シリーズ 21-07)
「天ヶ下」(椿シリーズ 21-08)
「黒部」(椿シリーズ 21-09)
「シラハトツバキ 」(椿シリーズ 21-10)
「越の粧」(椿シリーズ 21-11)
「菱唐糸」(椿シリーズ 21-12)
「五色八重散椿」(椿シリーズ 21-13)
「狩衣」(椿シリーズ 21-14)
「若桜」(椿シリーズ 21-15)
「関西秋の山」(椿シリーズ 21-16)
「紅獅子」(椿シリーズ 21-17)
「白菊」(椿シリーズ 21-18)
「美濃牡丹」(椿シリーズ 21-19)
「徳恩寺」(椿シリーズ 21-20)
「月照」(椿シリーズ 21-21)
「フレグラント・ピンク」(椿シリーズ 21-22)
「春曙紅」(椿シリーズ 21-23)
「白羽衣」(椿シリーズ 21-24)
「タイニープリンセス」(椿シリーズ 21-25)
「あかこま」(椿シリーズ 21-26)
「覆輪京牡丹」(椿シリーズ 21-27)
「乙女椿」(椿シリーズ 21-28)
「大虹」(椿シリーズ 21-29)
「太平楽」(椿シリーズ 21-30)
「鹿児島」(椿シリーズ 21-31)
「三浦乙女」(椿シリーズ 21-32)
「赤袖隠」(椿シリーズ 21-33)
「琉球白妙」(椿シリーズ 21-34)
「羽衣」(椿シリーズ 21-35)
「紅雪見車」(椿シリーズ 21-36)
「繻子重」(椿シリーズ 21-37)

■椿山茶花シリーズ
「菊冬至」(椿山茶花シリーズ 20-01)
「曙」(椿山茶花シリーズ 20-02)
「夕陽」(椿山茶花シリーズ 20-03)
「白卜伴」(椿山茶花シリーズ 20-04)
「赤腰蓑」(椿山茶花シリーズ 20-05)
「玉芙蓉」(椿山茶花シリーズ 20-06)
「一子侘助」(椿山茶花シリーズ 20-07)
「肥後入日の海」(椿山茶花シリーズ 20-08)
「七福神」(椿山茶花シリーズ 20-09)
「昭和の栄」(椿山茶花シリーズ 20-10)
「富士の峰」(椿山茶花シリーズ 20-11)
「緋乙女」(椿山茶花シリーズ 20-12)
「光源氏」(椿山茶花シリーズ 20-13)
「三国紅」(椿山茶花シリーズ 20-14)
「乙女サザンカ」(椿山茶花シリーズ 20-15)
「剣の舞」(椿山茶花シリーズ 20-16)
「大空」(椿山茶花シリーズ 20-17)
「敷島」(椿山茶花シリーズ 20-18)
「静海波」(椿山茶花シリーズ 20-19)
「不二の雪」(椿山茶花シリーズ 20-20)
「桃源郷」(椿山茶花シリーズ 20-21)
「京錦」(椿山茶花シリーズ 20-22)
「花大臣」(椿山茶花シリーズ 20-23)
「明行空」(椿山茶花シリーズ 20-24)