野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

ピンクの十字型の小さな花が集まって咲く「ヒメライラック」(春の花 21-43)

2021年04月22日 10時09分02秒 | 

ピンクの十字型の小さな花が集まって咲く「ヒメライラック」。リラの花はこれからがシーズンだ。「リラの花匂ひて夜気の重くなり 野田禎男」。北海道ではリラ冷えという季語が好まれて使われているという。リラ冷えや歯車見せる置時計 松居萬里子」。
(2021年春 川崎市)

■春の花シリーズ

「サクラソウ」(春の花 21-01)
「ワスレナグサ」(春の花 21-02)
「ヒメツルソバ」(春の花 21-03)
「レウィシア」(春の花 21-04)
「オオキバナカタバミ」(春の花 21-05)
「スイート・アリッサム」(春の花 21-06)
「ドウダンツツジ」(春の花 21-07)
「カントウタンポポ」(春の花 21-08)
「ホウキモモ」(春の花 21-09)
「アリウム・トリケラトゥム」(春の花 21-10)
「シャガ」(春の花 21-11)
「チョウセンレンギョウ」(春の花 21-12)
「キブシ」(春の花 21-13)
「キランソウ」(春の花 21-14)
「アネモネ」(春の花 21-15)
「タネツケバナ」(春の花 21-16)
「ヘビイチゴ」(春の花 21-17)
「山吹」(春の花 21-18)
「ホトケノザ」(春の花 21-19)
「海棠」(春の花 21-20)
「セイヨウシャクナゲ」(春の花 21-21)
「ホウチャクソウ」(春の花 21-22)
「ラミウム・ガレオブドロン」(春の花 21-23)
「キツネノボタン」(春の花 21-24)
「ビオラ・ソロリア・プリセアナ」(春の花 21-25)
「シロヤマブキ」(春の花 21-26)
「 アニソドンテア・マルウァストロイデス」(春の花 21-27)
「オランダミミナグサ」(春の花 21-28)
「斑入りビンカ・マジョール」(春の花 21-29)
「チエリーセージ」(春の花 21-30)
「スズラン」(春の花 21-31)
「ユウゲショウ」(春の花 21-32)
「レンゲ」(春の花 21-33)
「フジ」(春の花 21-34)
「シラン」(春の花 21-35)
「ヒメウツギ」(春の花 21-36)
「ナルコユリ」(春の花 21-37)
「アヤメ」(春の花 21-38)
「ナデシコ」(春の花 21-39)
「クレマチス」(春の花 21-40)
「シラー・カンパニュラータ」(春の花 21-41)
「ブルビネ・フルテッセンス」(春の花 21-42)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)
「キュウリグサ」(早春の花 041)
「コブシ」(早春の花 042)
「ヤエベニシダレ」(早春の花 043)
「カタバミ」(早春の花 044)
「ゼラニウム」(早春の花 045)
「ハコベ」(早春の花 046)
「おやゆび姫」(早春の花 047)
「ヒュウガミズキ」(早春の花 048)
「ヒイラギナンテン」(早春の花 049)
「ムラサキサギゴケ」(早春の花 050)
「源平枝垂れ桃」(早春の花 051)
「レッドキャンピオン」(早春の花 052)
「イワニガナ」(早春の花 053)
「アブラナ」(早春の花 054)
「ジャノメエリカ」(早春の花 055)

ヒメライラック

科名・属名 モクセイ科ハシドイ属
園芸分類 落葉低木
別名 チャボハシドイ
原産地 中国


【ヒメライラックについて】
ライラックは、花が美しい花木ですが耐暑性が弱く、関東以西の暖地ではなかなか思うように育ちにくいのが残念です。その点、ヒメライラックは、耐暑性が強く、暖地でも育てやすいことが魅力です。
中国の北部や東北部原産でチャボハシドイとも呼ばれますが、樹高は1mほどで収まります。

学名 Syringa microphylla

学名の説明
Syringa・・・・・ギリシャ語の rinx(笛)が語源です。※ 枝から、笛やパイプを作ったことに由来します。
microphylla・・・・・「小さい葉の」


【主な種類と品種】
‘ペンダー'
春と秋に咲く二季咲き性の品種です。花色は淡いラベンダーピンクです。
‘ジョシー'
ライラックピンクの花色で二季咲きです。
‘ティンカーベル'
蕾はワインレッドで開花するとピンクの花が咲きます。

 

 
あふれ咲くリラや村なす旧教徒 有働亨 汐路
かかる家欲しと仰ぎてリラの花 西村和子 夏帽子
さりげなくリラの花とり髪に挿し 星野立子
しんしんと子の血享けをりリラ匂ひて 石田波郷
ひとつ雲影を移さずリラ咲けり 水原秋桜子
みつみつとリラ咲く嵯峨の竹をこそ 小池文子 巴里蕭条
われ征きて還らざる野にリラは咲き 小田黒潮
イタリヤのリラに親しみ林檎買ふ 小原菁々子
スイス国境踰ゆるまぎはのリラ一枝たましひの水際をかすめたり 塚本邦雄
ペトロフの歌リラ薄屋根の下に立つ 寺田京子 日の鷹
ヨットクラブ明日開くてふリラの花 永井龍男
ライラック乳高き胸に十字切る 佐野まもる
ライラック咲いて雲澄む土の家 西村公鳳
ライラック咲けば咆哮したき夜 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
ライラック天使に石の翼あり 皆吉司
ライラック天使の私語の聞こえくる 上野澄江
ライラック師に見舞はるる夫かなし 石田あき子 見舞籠
ライラック朝の銀輪地を滑り 佐藤喜俊
ライラック来 蟹跨の神ら 加藤郁乎 えくとぷらすま
ライラック殿下の為のこの館 京極杞陽 くくたち下巻
ライラック海より冷えて来りけり 千葉 仁
ライラック猫の眠りの深まりに 北田はれ子
ライラック紫うすく漕ぎ疲れ 若森京子
ライラック越しに灯の入る大使館 荒井正隆
ライラック近き異国に来りける 京極杞陽 くくたち下巻
ライラック雪が無ければ好きな町 嶋田摩耶子
リラと彳つ式部長官式部官 京極杞陽 くくたち下巻
リラに雨輓馬の食事すぐ了る 渋谷道
リラの咲く頃とは春の惜まるる 後藤夜半 底紅
リラの夜のほと~吾子の長電話 金田あさ子
リラの夜のギターぽろぽろ窓あかり 吉原文音
リラの径酪牛に従く僧の木靴 石原八束 空の渚
リラの花人を愛して老いまじく 藤田厚子
リラの花匂ひて夜気の重くなり 野田禎男
リラの花卓のうへに匂ふさへ五月はかなし汝に会はずして 木俣修
リラの花咲きて静もる煉瓦館 永井龍男
リラの花心顫ふと娘の告ぐる 井上綾子
リラの花朝も夕べの色に咲く 阿部みどり女
リラの雨初見讃美歌遅れつつ 斎藤節子
リラの雨匂ふ夕べや弥撒の刻 坪井かね子
リラの風われは路上の一異物 小檜山繁子
リラの風人の言葉を待ちてをり 渡邊千枝子
リラの風握手撒きつつ新神父 矢野 聖峰
リラの風腰掛けて杖休ませる 鈴木美千代
リラの香にむせぶと言へり酔ふと言へり 山田弘子
リラの香の朝餉来合はす修道女 堀口星眠 営巣期
リラの香の薄れて姉の七七忌 佐藤知敏
リラの香やいく度か読む創世記 北本極子
リラの香や部屋にも風の流れあり 関 弥生
リラほつほつソフィに十日ほど逢はぬ 小池文子
リラを憶えば睡くてならぬ波の上 宇多喜代子
リラ一日暮れぬまなうらむらさきに 堀口星眠 営巣期
リラ入れて水もリラ色チェコグラス 中村汀女
リラ冷えといふを大路に諾へり 茂里正治
リラ冷えに古りたる町の新聞社 森田 峠
リラ冷えの教会にある忘れもの 大木あまり 火球
リラ冷えの水を束ねて死者の声 水野真由美
リラ冷えの面を覆ひ給へとぞ 石田勝彦 秋興
リラ冷えや双手は己れ抱くことも 柴田佐知子
リラ冷えや墨の乾かぬ芳名簿 伊藤敬子
リラ冷えや旅の地酒をすこし酌み 館岡沙織
リラ冷えや歯車見せる置時計 松居萬里子
リラ冷といふ書き出しの美しき 大沢呑舟
リラ冷の讃美歌もらす天使園 伊東宏晃
リラ冷や猫背を写す大鏡 榛谷三枝子
リラ冷や聖堂までの甃 関森勝夫
リラ冷や衛兵は眉動かさず 森田峠 逆瀬川以後
リラ冷や鏡に向かふ馬と騎手 折井眞琴
リラ冷ゆる鉄棒に錆うすうすと 奈良千代子
リラ匂ふギヤマン窓の旧校舎 仙田洋子 雲は王冠
リラ咲いて北の都の日は暮るる 今泉貞鳳
リラ咲いて煉瓦舗道の街古ぶ 有働亨 汐路
リラ咲いて犬の喜びさへ静か 八木林之介 青霞集
リラ咲いて窓の裸身の泳ぐらし 林 壮俊
リラ咲くと書きなつかしき昔かな 星野立子
リラ咲くやセールスマンの哀しみに 金箱戈止夫
リラ咲くやロダンの像の冷えをらん 津森延世
リラ咲くや野にこぼれ建つチーズ小屋 有働 亨
リラ咲けば北京は夏の姿なる 原田青児
リラ咲けり含羞つとに忘れられ 酒井弘司
リラ嗅いで青空がすぐうしろかな 宮津昭彦
リラ挿せば羽ばたき過ぎし月日かな 林翔
リラ濡れて白夜の町の波のこゑ 石原舟月
リラ白く泡立ち咲けり婚約期 岡田 和子
リラ白し何告げて鳴る朝の鐘 那須 乙郎
リラ薫る黒人霊歌かなしき時 加藤知世子
リラ遠く黒きバイブル置かれたり 藤岡筑邨
リラ黄葉且つ散り厚くなるカルテ 松浦 釉
一行の中の少女やリラの旅 成瀬正とし 星月夜
万寿山仲春にしてリラの雨 飯田蛇笏 春蘭
久闊やリラの匂ひの中に居て 星野 椿
二人子を父へ急がすリラの夜 中嶋秀子
二重窓リラ咲きてより日日開く 福田蓼汀 山火
五月好き札幌が好きライラック 松尾 美子
人は野に棲み古りリラを高くしぬ 田村了咲
他郷また故郷となりぬリラの花 金箱戈止夫
低音を好みてリラを愛しけり 後藤夜半 底紅
別々に旅つゞけ来てリラに会ふ 小島梅雨
刳り舟も獄史も古りぬリラの冷え 文挾夫佐恵
匂ひいでリラの夕づく異郷かな 小池文子 巴里蕭条
匂ひ出てリラの夕づく異郷かな 小池 文子
受洗まつ子の髪浄くリラ咲けり 堀口星眠 営巣期
壁厚く住まへる民やライラック 京極杞陽 くくたち下巻
壷抱きて水たまり越ゆリラの花 小池文子 巴里蕭条
夜話つひに句会となりぬリラの花 高濱虚子
夜話遂に句会となりぬリラの花 高濱虚子
夢いくつ孕む序章やリラの花 大島民郎
嫁の起居蝶のごとしやライラック つじ加代子
子を育て子を手放してリラの家 嶋田一歩
子等が来る母の日のリラ房かがやき 町田しげき
学園の天濁りなしライラック 澤田 緑生
山の端のいちにち逃げるリラの花 齋藤愼爾
山峡に灯が入りリラの花真白 青柳照葉
巫女囃子遠くにリラの花匂ふ 西村公鳳
帽胸に牧夫眠れりライラック 益本三知子
庭に出て見るは夕のリラの花 米谷よし子
往事茫々大陸リラの咲く頃か 福田蓼汀 秋風挽歌
御身愛しめリラの押花送られたし 鈴木しづ子
心先に着いてゐし地よリラの香よ 山田弘子
押花の香りまだありリラの花 小林 いまよ
指さされ富士見ゆと知るリラ月夜 川村紫陽
散り敷けることなく終りライラック 嶋田一歩
旅愁とも旅疲れともリラ冷に 稲畑汀子
旅舎の窗遅月さしてリラの花 飯田蛇笏
日本語の美しきときリラの花 後藤夜半 底紅
暁け色となりてぞ冷ゆるリラの月 奥田智久
東西の森断ちざまにライラック(西伯林、東西独乙画す壁肌寒し二句) 殿村菟絲子 『牡丹』
母はわが心の泉リラ芽ぶく 古賀まり子 降誕歌
泣きしあとリラの夜闇は冷えにけり 有働亨 汐路
濡縁にリラを眺めてゆくりなし 後藤夜半 底紅
珈琲啜るウィーンは遠しライラック 今泉貞鳳
病む人の待ちくれしことリラに訪ふ 高濱年尾 年尾句集
真昼間の夢の花かもライラック 石塚友二
眼帯をはづしてよりのリラ曇り 岡本まち子
硯洗ふリラの花ある小さき闇 桜井博道 海上
福音の書にリラ匂ふ夕明り 加藤春彦
私にも二つの名前ライラック 櫂未知子 蒙古斑以後
空もまた暮れつつリラの色となる 水原秋櫻子
紫はリラのむらさきまでありぬ 後藤夜半 底紅
継厚く轆轤自在にリラの昼 小池文子 巴里蕭条
美術館開門前をリラ匂ふ 関森勝夫
翁には間のある二人ライラック 八木 實
能成がくれたリラの木も芽をふいた 青木健作 落椎
自動車をくるりと廻すリラと擦れ 京極杞陽 くくたち下巻
舞姫はリラの花より濃くにほふ 山口青邨
色褪せし衣ばかりやリラの花 石田あき子 見舞籠
芝園にライラック咲き藤も咲き 京極杞陽 くくたち下巻
花リラの校舎は古き歌を窓に 石原八束 空の渚
花リラを吾が体臭として一夜 長谷川秋子 『菊凪ぎ』『鳩吹き』『長谷川秋子全句集』
若者の語らひ長しライラック 茂里正治
草の香の夕風の竪琴(リラ)聴き給え 楠本憲吉
藪巻となりてもリラは姿美し 古賀まり子
裁つ布もむらさき淡くリラ咲けり 福永みち子
言霊は母の繰言リラの花 浜 芳女
轆轤廻す膝までのびずリラの日は 小池文子 巴里蕭条
遠くから あやして リラの乳母車 伊丹三樹彦 花恋句集二部作 夢見沙羅
遠く来て見しものかリラの花咲くを 横光利一
重ねあふ真昼の翳りリラ白し 今橋眞理子
長ながとシェフの帽子やリラの花 内田 圭介
開拓史古りリラ咲ける丘残る 高濱年尾 年尾句集
雪積みて深く撓みしリラの枝ああ祖国とふ遠国ありし 安永蕗子
雲に浮く大雪山系リラ冷ゆる 深山よしこ
頬杖のねむるともなしリラの花 中山 良章
風のリラ林檎酒むざと買ふ郷は 小池文子 巴里蕭条
香をつなぐ白と紫ライラック 稲畑汀子
騎士の鞭ふれてこぼるゝライラック スコット沼蘋女
髪黒くこたびもリラに馴染み得ず 殿村菟絲子 『牡丹』
鶏鳴や旧中仙道リラ日和 三宅郷子
 
ライラック 補遺
 
ここ過ぎて何我待つやリラのアーチ 楠本憲吉 方壺集
しんしんと子の血享けをりリラ匂ひて 石田波郷
つつましき春めぐり来てリラ咲けり 水原秋櫻子 緑雲
つつましく古りたる壺やリラ咲きぬ 水原秋櫻子 古鏡
とり乱すときあり人もリラの香も 後藤比奈夫
にほふリラひとのみじろぎにもにほふ 日野草城
ひとの肌とほのきしかばリラにほふ 日野草城
ふと午後のリラが匂ひてそれつきり 後藤比奈夫
ぼんのくぼ払へばリラの虻の鳴く 阿波野青畝
もはや巴里見るはなからむリラ咲いて 能村登四郎
よき楽譜誇る国々ライラック 阿波野青畝
ライラツク咲けば伯林のことなどを 山口青邨
ライラック食摂らざりし聖家族 阿波野青畝
リラが間違へて陽気が狂ひたる 後藤比奈夫
リラのつゆ舐ぶるまなこをつぶりけり 飯田蛇笏 白嶽
リラの家水木の家と呼びて見る 星野立子
リラの花やはり雪国らしきかな 高田風人子
リラの花をとめは折りて家に入る 山口青邨
リラの花化粧落せば意気地なし 岡本眸
リラの花含羞の風過ぎにけり 鷲谷七菜子 一盞
リラの花祷るは農夫牧夫のみ 水原秋櫻子 晩華
リラの花二十を出でず未亡人 星野麥丘人
リラの花北欧のごと空白く 山口青邨
リラの香と気づきて昼寝さめにけり 日野草城
リラの香に山辺また鳴く閑古鳥 飯田龍太
リラの香のありと思ひつつころぶしぬ 日野草城
リラの香の絶えぬれひとを愛しめば 日野草城
リラの香の夜明や窯に火を入るる 水原秋櫻子 梅下抄
リラの香をあり余りたるものとしぬ 後藤比奈夫
リラの香をよりねのひともいひしかな 日野草城
リラの咲く頃とは春の惜まるる 後藤夜半 底紅
リラ咲いてけふは佳きこと尽(づくめ)かな 後藤比奈夫
リラ咲いて雲の淡きも旅なりし(北海道二句) 細見綾子
リラ咲いて髯の短躯の牧場主 飯島晴子
リラ咲きて旅懐しく春の風邪 飯田蛇笏 家郷の霧
リラ咲くと書きなつかしき昔かな 星野立子
リラ咲くや昨日より老け今日の僕 楠本憲吉 孤客
リラ咲くや牧ともあらぬ門立ちて 水原秋櫻子 晩華
リラ似合ふ人雪柳似合ふ人 後藤比奈夫
リラ挿せば羽ばたき過ぎし月日かな 林翔
リラ冬芽ねがはくは一房の花を 山口青邨
リラ白き道うちうちの祝婚に 古沢太穂 捲かるる鴎
リラ白く霧もサイロもまた白し 水原秋櫻子 晩華
リラ冷えの面を覆ひ給へとぞ 石田勝彦 秋興
リラ冷えや巣箱に欲しき時計台 鷹羽狩行
わが宿のリラ紫に旅衣 山口青邨
われも誦す妙法蓮華経リラの雨 上田五千石『琥珀』補遺
虻がきて今リラ色の草花に 高野素十
一語づつ惜みて話しリラの花 後藤比奈夫
雨ながらリラ咲く杜の天主堂 水原秋櫻子 蘆雁
雨に沈む庭やリラの花色とかし 山口青邨
雨ふくみガラスのごとくリラの花 山口青邨
遠くから あやして リラの乳母車 伊丹三樹彦
往事茫々大陸リラの咲く頃か 福田蓼汀 秋風挽歌
夏は来ぬ人はにほへりバラとリラと 山口青邨
開柘史古りリラ咲ける丘残る 高浜年尾
学問の府を籬せりライラック 阿波野青畝
眼をつむりリラにほふ眼をひらきても 日野草城
空もまた暮れつつリラの色となる 水原秋櫻子 蘆雁
見舞のリラ葉をひろげけり春の雨 石田波郷
古き詩は捨つべきかリラ咲きにけり 水原秋櫻子 残鐘
在独の姪の花信はライラック 阿波野青畝
匙落ちてゐたりリラ咲く苑の径 山口青邨
札幌の娘の誇りリラの花 高野素十
三日月は砂丘にリラの花あかり 飯田蛇笏 白嶽
三面鏡に映りし故のリラの冷え 桂信子 花影
紫はリラのむらさきまでありぬ 後藤夜半 底紅
紫は紫太芽リラの苗 高野素十
小さき室ひとつもらひてリラの花 山口青邨
小噴水リラの花より高からず 山口青邨
赤れんぐわのビール館にもリラの花(北海道二句) 細見綾子
千金の旅の一睡ライラック 鷹羽狩行
戦跡の風雨に咲きてリラ白し 飯田蛇笏 白嶽
痩せていた咳していたとリラに憶う 金子兜太
窓掛に上りてありぬリラの月 高野素十
誕生日まんざらならずリラが咲き 後藤比奈夫
低音を好みてリラを愛しけり 後藤夜半 底紅
二重窓リラ咲きてより日日開く 福田蓼汀 山火
日本語の美しきときリラの花 後藤夜半 底紅
濡縁にリラを眺めてゆくりなし 後藤夜半 底紅
悩しき女警にリラの花盛り 飯田蛇笏 白嶽
病室にリラの香のあり復活祭 石田波郷
舞姫はリラの花よりも濃くにほふ 山口青邨
北欧の稿書きつづくリラの雨 山口青邨
枕べにリラのにほへる夏の闇 日野草城
万寿山仲春にしてリラの雨 飯田蛇笏 春蘭
娘の齢今は思はじリラの花 林翔
夕方のリラの匂へる港町 後藤比奈夫
落ちてゐる一輪のリラ船の春 日野草城
旅舎の窓遅月さしてリラの花 飯田蛇笏 春蘭
旅舎の窗遅月さしてリラの花 飯田蛇笏 白嶽
萬壽山仲春にしてリラの雨 飯田蛇笏 白嶽

雄蕊が放射状に開く珍しい椿「紅雪見車」(椿シリーズ 21-36)

2021年04月22日 09時07分05秒 | 

雄蕊が放射状に開く珍しい椿「紅雪見車」。この特徴は白の雪見車のものであり、その紅色変わりらしい。一重の平開咲きの大輪である。

(2021年春 町田市)

■椿シリーズ
「白角倉」(椿シリーズ 21-01)
「六歌仙」(椿シリーズ 21-02)
「太郎冠者」(椿シリーズ 21-03)
「玉の浦」(椿シリーズ 21-04)
「高台寺」(椿シリーズ 21-05)
「春曙紅」(椿シリーズ 21-06)
「加茂本阿弥」(椿シリーズ 21-07)
「天ヶ下」(椿シリーズ 21-08)
「黒部」(椿シリーズ 21-09)
「シラハトツバキ 」(椿シリーズ 21-10)
「越の粧」(椿シリーズ 21-11)
「菱唐糸」(椿シリーズ 21-12)
「五色八重散椿」(椿シリーズ 21-13)
「狩衣」(椿シリーズ 21-14)
「若桜」(椿シリーズ 21-15)
「関西秋の山」(椿シリーズ 21-16)
「紅獅子」(椿シリーズ 21-17)
「白菊」(椿シリーズ 21-18)
「美濃牡丹」(椿シリーズ 21-19)
「徳恩寺」(椿シリーズ 21-20)
「月照」(椿シリーズ 21-21)
「フレグラント・ピンク」(椿シリーズ 21-22)
「春曙紅」(椿シリーズ 21-23)
「白羽衣」(椿シリーズ 21-24)
「タイニープリンセス」(椿シリーズ 21-25)
「あかこま」(椿シリーズ 21-26)
「覆輪京牡丹」(椿シリーズ 21-27)
「乙女椿」(椿シリーズ 21-28)
「大虹」(椿シリーズ 21-29)
「太平楽」(椿シリーズ 21-30)
「鹿児島」(椿シリーズ 21-31)
「三浦乙女」(椿シリーズ 21-32)
「赤袖隠」(椿シリーズ 21-33)
「琉球白妙」(椿シリーズ 21-34)
「羽衣」(椿シリーズ 21-35)

■椿山茶花シリーズ
「菊冬至」(椿山茶花シリーズ 20-01)
「曙」(椿山茶花シリーズ 20-02)
「夕陽」(椿山茶花シリーズ 20-03)
「白卜伴」(椿山茶花シリーズ 20-04)
「赤腰蓑」(椿山茶花シリーズ 20-05)
「玉芙蓉」(椿山茶花シリーズ 20-06)
「一子侘助」(椿山茶花シリーズ 20-07)
「肥後入日の海」(椿山茶花シリーズ 20-08)
「七福神」(椿山茶花シリーズ 20-09)
「昭和の栄」(椿山茶花シリーズ 20-10)
「富士の峰」(椿山茶花シリーズ 20-11)
「緋乙女」(椿山茶花シリーズ 20-12)
「光源氏」(椿山茶花シリーズ 20-13)
「三国紅」(椿山茶花シリーズ 20-14)
「乙女サザンカ」(椿山茶花シリーズ 20-15)
「剣の舞」(椿山茶花シリーズ 20-16)
「大空」(椿山茶花シリーズ 20-17)
「敷島」(椿山茶花シリーズ 20-18)
「静海波」(椿山茶花シリーズ 20-19)
「不二の雪」(椿山茶花シリーズ 20-20)
「桃源郷」(椿山茶花シリーズ 20-21)
「京錦」(椿山茶花シリーズ 20-22)
「花大臣」(椿山茶花シリーズ 20-23)
「明行空」(椿山茶花シリーズ 20-24)


オミナエシに似た花のつきかたをする「ツルカノコソウ」(高尾の花 21-36)

2021年04月22日 09時04分09秒 | 

オミナエシに似た花のつきかたをする「ツルカノコソウ」。裏高尾でたくさん咲いていた。ヤマカノコソウとも呼ばれる。地味な花だが、妙に気になる。

(2021年春 裏高尾)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)
「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)
「ヤブニンジン」(高尾の花 21-27)
「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花 21-28)
「クサノオウ」(高尾の花 21-29)
「ヤマエンゴサク」(高尾の花 21-30)
「オドリコソウ」(高尾の花 21-31)
「エイザンスミレ」(高尾の花 21-32)
「ネコノメソウ」(高尾の花 21-33)
「シロヤブケマン」(高尾の花 21-34)
「セリバヒエンソウ」(高尾の花 21-35)

ツルカノコソウ
オミナエシ科

山地の湿り気のある木陰や沢沿いによく咲いている多年草(複数年のあいだ育成する植物)。
秋に咲くオミナエシとは同じ仲間である。
花を上から見たところが鹿の子(かのこ)絞り(染物の模様)に似ていることと、花が終わった頃に根もとから新しい苗をつけたつるをのばすことから、その名が付けられた。

やわらかな太い茎をまっすぐに立て、その先に小さな白い花をたくさんつける。
咲きはじめの花は淡い紅色をしているが、徐々に白くなっていく。
花びらは5つに裂け、雄しべはあまり出ていない。
葉は羽状に裂けて、ふちに波状の鋸歯(きょし:葉のふちにあるノコギリの歯のようなギザギザ)がある。
春先の葉には切れ込みがないため、別の植物の葉のようである。
花の後は、タンポポの種のように毛のはえた実をつける。

●季節 4月上旬~5月中旬頃
●高さ 約20~40センチ
●場所 1~6号路、稲荷山、蛇滝、裏高尾


壺状のピンクの花をつける「ヒメシャクナゲ」(箱根の花 21-14)

2021年04月22日 07時34分31秒 | 

ドウダンツツジに似た壺状のピンクの花をつける「ヒメシャクナゲ」。光沢のある葉の緑と可憐なピンクの花の対比がきれいだ。北海道などの寒地の湿原に生えるらしい。

(2021年春 箱根)

■箱根の花

「ミツバツチグリ」(箱根の花 21-01)
「キジムシロ」(箱根の花 21-02)
「ミツガシワ」(箱根の花 21-03)
「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-04)
「オオバキスミレ」(箱根の花 21-05)
「イワウチワ」(箱根の花 21-06)
「ミズバショウ」(箱根の花 21-07)
「トサミズキ」(箱根の花 21-08)
「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-09)
「ウグイスカグラ」(箱根の花 21-10)
「ユキワリコザクラ」(箱根の花 21-11)
「エゾノツガザクラ」(箱根の花 21-12)
「アズマシロカネソウ」(箱根の花 21-13)

ヒメシャクナゲ(姫石楠花、学名:Andromeda polifolia)はツツジ科ヒメシャクナゲ属の常緑小低木。別名、ニッコウシャクナゲ(日光石楠花)。

特徴
茎は地上を這い、上部が斜上して高さは10-30cmになる。葉は互生し、葉の形は広線形から狭長楕円形で、長さ1.5-3.5cm、幅3-7mmになる。縁は裏面にまくれ、葉裏は白みを帯びる。

花期は6-7月。枝の先端に2-6個のピンク色の花からなる散形花序をつける。花柄は直立して長さ1-2cmになり、その先端に下向きに長さ5-6mmのつぼ形の花冠をつける。花柄、萼片もピンク色になる。花冠は浅く5裂し、裂片は反り返る。雄蕊は10本ある。果実は径3-4mmの蒴果となる。

分布と生育環境
日本では、北海道、本州中部以北に、世界では北半球の寒冷地に広く分布し、寒地の湿原に生育する。

 

 

 


星型のオレンジ色の派手な花を咲かせる「ブルビネ・フルテッセンス」(春の花 21-42)

2021年04月22日 07時31分24秒 | 

ハナアロエという奇妙な和名のついた「ブルビネ・フルテッセンス」。ツルボラン科の星型のオレンジ色の派手な花を咲かせる。葉の形や肉厚さが少しアロエに似ていないわけでもない(笑)。

(2021年春 川崎市)

 

「ブルビネ・フルテッセンス」

ブルビネ・フルテスケンス(ハナアロエ)の育て方
学名…Bulbine frutescens
別名…ブルビネ・フルテッセンス
科名…ツルボラン科
属名…ブルビネ属
原産国…南アフリカ
花色…オレンジ、黄色
草丈…25㎝~60㎝
日照…日なた

ブルビネ・フルテスケンス(ハナアロエ)は、南アフリカに分布するツルボラン科ブルビネ属の常緑性多年草です。
ハナアロエ(Bulbine frutescens)が属するブルビネ属の植物は、南アフリカを中心に約30種が分布していますが、一般的に流通しているのは本種のみです。

分布は南アフリカの東ケープ州を中心に、北、西ケープ州に広がっており、日当たりの良い乾燥した谷などに自生しています。
「ハナアロエ」の和名を持ちますが、アロエはアロエ属、ハナアロエはブルビネ属で別属の植物です。
アロエのように多肉質な葉を持ち、オレンジ色の花を咲かせることから「ハナアロエ」の名前が付いたのではないかと推察されますが、詳細は不明です。
属名の「ブルビネ」の名前で流通することもあります。

ブルビネ・フルテスケンス(ハナアロエ)の花期は4月~11月。
花期になると、葉の間から花茎を長く伸ばして花序を出し、花径1㎝程度の小さな花を咲かせます。
花は6枚の花弁を持つ星形で、雄しべには細かい毛が密生しています。

■春の花シリーズ

「サクラソウ」(春の花 21-01)
「ワスレナグサ」(春の花 21-02)
「ヒメツルソバ」(春の花 21-03)
「レウィシア」(春の花 21-04)
「オオキバナカタバミ」(春の花 21-05)
「スイート・アリッサム」(春の花 21-06)
「ドウダンツツジ」(春の花 21-07)
「カントウタンポポ」(春の花 21-08)
「ホウキモモ」(春の花 21-09)
「アリウム・トリケラトゥム」(春の花 21-10)
「シャガ」(春の花 21-11)
「チョウセンレンギョウ」(春の花 21-12)
「キブシ」(春の花 21-13)
「キランソウ」(春の花 21-14)
「アネモネ」(春の花 21-15)
「タネツケバナ」(春の花 21-16)
「ヘビイチゴ」(春の花 21-17)
「山吹」(春の花 21-18)
「ホトケノザ」(春の花 21-19)
「海棠」(春の花 21-20)
「セイヨウシャクナゲ」(春の花 21-21)
「ホウチャクソウ」(春の花 21-22)
「ラミウム・ガレオブドロン」(春の花 21-23)
「キツネノボタン」(春の花 21-24)
「ビオラ・ソロリア・プリセアナ」(春の花 21-25)
「シロヤマブキ」(春の花 21-26)
「 アニソドンテア・マルウァストロイデス」(春の花 21-27)
「オランダミミナグサ」(春の花 21-28)
「斑入りビンカ・マジョール」(春の花 21-29)
「チエリーセージ」(春の花 21-30)
「スズラン」(春の花 21-31)
「ユウゲショウ」(春の花 21-32)
「レンゲ」(春の花 21-33)
「フジ」(春の花 21-34)
「シラン」(春の花 21-35)
「ヒメウツギ」(春の花 21-36)
「ナルコユリ」(春の花 21-37)
「アヤメ」(春の花 21-38)
「ナデシコ」(春の花 21-39)
「クレマチス」(春の花 21-40)
「シラー・カンパニュラータ」(春の花 21-41)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)
「キュウリグサ」(早春の花 041)
「コブシ」(早春の花 042)
「ヤエベニシダレ」(早春の花 043)
「カタバミ」(早春の花 044)
「ゼラニウム」(早春の花 045)
「ハコベ」(早春の花 046)
「おやゆび姫」(早春の花 047)
「ヒュウガミズキ」(早春の花 048)
「ヒイラギナンテン」(早春の花 049)
「ムラサキサギゴケ」(早春の花 050)
「源平枝垂れ桃」(早春の花 051)
「レッドキャンピオン」(早春の花 052)
「イワニガナ」(早春の花 053)
「アブラナ」(早春の花 054)
「ジャノメエリカ」(早春の花 055)


ベルベット赤の優雅なバラ「リリー・マルレーン」(秋バラ・シリーズ20-143)

2021年04月22日 06時55分28秒 | 

ベルベット赤の優雅なバラ「リリー・マルレーン」。八重の平咲きのシンプルな花容が魅力的だ。名前は第二次世界大戦の際に流行した歌のタイトル。戦場の兵士が故郷の恋人への思いを歌ったもので、哀切なメロディーは日本でもよく知られている。

(2020年秋 川崎市)

 

バラ「リリー・マルレーン」

散り際まで褪色が少ないシックなベルベット赤は遠目からも良く目立ち、黄色のおしべが映えて素晴らしい美しさ見せてくれます。フロリバンダとしてはやや花付きが少なく葉も浅い緑ですが、かえって上品な印象がります。晩秋まで連続して花が付き、秋は花色に黒味が増してきます。半直立に形良く茂ります。赤くて細かいとげが多いですが、それもこの品種の表情といえます。

品種名 リリー マルレーン
ローマ字 Lilli Marleen
商品番号 1090098
系統 フロリバンダ (F)
Floribunda
咲き方 四季咲き
香り 微香
花径 7.5㎝
樹高 0.9m
樹形図 1b番 半直立
作出年 1959年
作出国 ドイツ
作出者 Reimer Kordes

交配
( Our Princess × Rudolph Timm ) × Ama

■春バラシリーズ 
全体のリストはこちらをご覧ください

■秋バラシリーズ
「ひなまつり」(秋バラ・シリーズ20-001)
「ルージュ・ロワイヤル」(秋バラ・シリーズ20-002)
「栄光」(秋バラ・シリーズ20-003)
「天津乙女」(秋バラ・シリーズ20-004)
「ムーン・シャドウ」(秋バラ・シリーズ20-005)
「セプタード・アイル」(秋バラ・シリーズ20-006)
「リッチフィールド・エンジェル」(秋バラ・シリーズ20-007)
「シスター・エリザベス」(秋バラ・シリーズ20-008)
「ザ・シェパーデス」(秋バラ・シリーズ20-009)
「スキャボロフェア」(秋バラ・シリーズ20-010)
「アン・ブリン」(秋バラ・シリーズ20-011)
「ザ・ダーク・レディ」(秋バラ・シリーズ20-012)
「ワイルドイブ」(秋バラ・シリーズ20-013)
「モンパルナス」(秋バラ・シリーズ20-014)
「うらら」(秋バラ・シリーズ20-015)
「ザンブラ」(秋バラ・シリーズ20-016)
「ドゥフトゴールド」(秋バラ・シリーズ20-017)
「ブルー・パフューム」(秋バラ・シリーズ20-018)
「希望」(秋バラ・シリーズ20-019)
「カリーナ」(秋バラ・シリーズ20-020)
「カリンカ」(秋バラ・シリーズ20-021)
「ローズ・ゴジャール」(秋バラ・シリーズ20-022)
「薫乃」(秋バラ・シリーズ20-023)
「デンティベス」(秋バラ・シリーズ20-024)
「プスタ」(秋バラ・シリーズ20-025)
「サマー・ドリーム」(秋バラ・シリーズ20-026)
「青龍」(秋バラ・シリーズ20-027)
「マチルダ」(秋バラ・シリーズ20-028)
「ブライダル・ピンク」(秋バラ・シリーズ20-029)
「チェリッシュ」(秋バラ・シリーズ20-030)
「サプライズ」(秋バラ・シリーズ20-031)
「バニラ・パフューム」(秋バラ・シリーズ20-033)
「ゾンネンキント」(秋バラ・シリーズ20-034)
「アビゲイル」(秋バラ・シリーズ20-035)
「サラトガ」(秋バラ・シリーズ20-036)
「ファラオン」(秋バラ・シリーズ20-037)
「賛美」(秋バラ・シリーズ20-038)
「ホワイト・マジック」(秋バラ・シリーズ20-039)
「ジョン・F・ケネディ」(秋バラ・シリーズ20-040)
「乾杯」(秋バラ・シリーズ20-041)
「夢香」(秋バラ・シリーズ20-042)
「薪能」(秋バラ・シリーズ20-043)
「田毎の月」(秋バラ・シリーズ20-044)
「桜乙女」(秋バラ・シリーズ20-045)
「麗らかなメロディ」(秋バラ・シリーズ20-046)
「イーハトーブの光」(秋バラ・シリーズ20-047)
「レッド・グローリー」(秋バラ・シリーズ20-048)
「ラヴィーニア」(秋バラ・シリーズ20-049)
「つるリトルアーティスト」(秋バラ・シリーズ20-050)
「エメラルド・アイル」(秋バラ・シリーズ20-051)
「つるスーパースター」(秋バラ・シリーズ20-052)
「リモサ」(秋バラ・シリーズ20-053)
「夢で逢えたら」(秋バラ・シリーズ20-054)
「ピンク・シフォン」(秋バラ・シリーズ20-055)
「かざぐるま」(秋バラ・シリーズ20-056)
「ポンポネッラ」(秋バラ・シリーズ20-057)
「メフィスト」(秋バラ・シリーズ20-058)
「ジャルダン・ドゥ・フランス」(秋バラ・シリーズ20-059)
「シック」(秋バラ・シリーズ20-060)
「錦絵」(秋バラ・シリーズ20-061)
「ラバグルート」(秋バラ・シリーズ20-062)
「ラッキーダック」(秋バラ・シリーズ20-063)
「グランドホテル」(秋バラ・シリーズ20-064)
「花霞」(秋バラ・シリーズ20-065)
「ふれ太鼓」(秋バラ・シリーズ20-066)
「エリドゥ・バビロン」(秋バラ・シリーズ20-067)
「ローズマリー」(秋バラ・シリーズ20-068)
「ジュビリー・セレブレーション」(秋バラ・シリーズ20-069)
「ケニギン・ベアトリクス」(秋バラ・シリーズ20-070)
「クイーン・マザー」(秋バラ・シリーズ20-071)
「ラセビリアーナ」(秋バラ・シリーズ20-072)
「ウィミー」(秋バラ・シリーズ20-073)
「ミランディー」(秋バラ・シリーズ20-074)
「グラナダ」(秋バラ・シリーズ20-075)
「アーティストリー」(秋バラ・シリーズ20-076)
「恋結び」(秋バラ・シリーズ20-077)
「花山吹」(秋バラ・シリーズ20-078)
「ルイの涙」(秋バラ・シリーズ20-079)
「ライラック・ビューティー」(秋バラ・シリーズ20-080)
「キャラメル・アンティーク」(秋バラ・シリーズ20-081)
「キャスリン・マグレディ」(秋バラ・シリーズ20-082)
「サラバンド」(秋バラ・シリーズ20-083)
「カウンティフェア」(秋バラ・シリーズ20-084)
「せいか」(秋バラ・シリーズ20-085)
「ホーム&ガーデン」(秋バラ・シリーズ20-086)
「アプリコット・ネクター」(秋バラ・シリーズ20-087)
「いわての春」(秋バラ・シリーズ20-088)
「アブソリュートリー・ファビュラス」(秋バラ・シリーズ20-089)
「ホームラン」(秋バラ・シリーズ20-090)
「ブランシュ・マルラン」(秋バラ・シリーズ20-091)
「ノクターン」(秋バラ・シリーズ20-092)
「ライラックタイム」(秋バラ・シリーズ20-093)
「マダム・メラニー・スペール」(秋バラ・シリーズ20-094)
「モンテスキュー」(秋バラ・シリーズ20-095)
「ベタータイムズ」(秋バラ・シリーズ20-096)
「ヴィオレーヌ」(秋バラ・シリーズ20-097)
「フランシーヌ」(秋バラ・シリーズ20-098)
「モロッコ」(秋バラ・シリーズ20-099)
「ミシェル・メイアン」(秋バラ・シリーズ20-100)
「ウェンディ カッソンズ」(秋バラ・シリーズ20-101)
「シャノン」(秋バラ・シリーズ20-102)
「シンセラ」(秋バラ・シリーズ20-103)
「オフェリア」(秋バラ・シリーズ20-104)
「フラミンゴ」(秋バラ・シリーズ20-105)
「ゴールデン・フラッシュ」(秋バラ・シリーズ20-106)
「ニーナ・アナニアシビリ」(秋バラ・シリーズ20-107)
「ラムカン」(秋バラ・シリーズ20-108)
「パテル・カポルヨン」(秋バラ・シリーズ20-109)
「ル・ビジュー」(秋バラ・シリーズ20-110)
「ラフォンテーヌ」(秋バラ・シリーズ20-111)
「アルブレヒト・デューラー・ローゼ」(秋バラ・シリーズ20-112)
「トワイス・イン・ア・ブルームーン」(秋バラ・シリーズ20-113)
「チェシャー」(秋バラ・シリーズ20-114)
「ネージュ・パルファン」(秋バラ・シリーズ20-115)
「タンジェリーナ」(秋バラ・シリーズ20-116)
「ティニー・グレース」(秋バラ・シリーズ20-117)
「レオナルド・ダヴィンチ」(秋バラ・シリーズ20-118)
「ニコール」(秋バラ・シリーズ20-119)
「ユーレカ」(秋バラ・シリーズ20-120)
「アンダルシアン」(秋バラ・シリーズ20-121)
「プチ・フォリー」(秋バラ・シリーズ20-122)
「ヘルムート・コール・ローゼ」(秋バラ・シリーズ20-123)
「アシュラム」(秋バラ・シリーズ20-124)
「ノスタルジー」(秋バラ・シリーズ20-125)
「ティアドロップ」(秋バラ・シリーズ20-126)
「グリーノールズ・グローリー」(秋バラ・シリーズ20-127)
「レッド・ホット」(秋バラ・シリーズ20-128)
「ホリデー・アイランド・ピオニー」(秋バラ・シリーズ20-129)
「レベッカ」(秋バラ・シリーズ20-130)
「アフロディーテ」(秋バラ・シリーズ20-131)
「黒真珠」(秋バラ・シリーズ20-132)
「スカーレット・ボニカ」(秋バラ・シリーズ20-133)
「オールド・ポート」(秋バラ・シリーズ20-134)
「ベティ・ブープ」(秋バラ・シリーズ20-135)
「キャリオペ」(秋バラ・シリーズ20-136)
「ティックルド・ピンク」(秋バラ・シリーズ20-137)
「クローダ・マグレディ」(秋バラ・シリーズ20-138)
「シャリファ・アスマ」(秋バラ・シリーズ20-139)
「グラッド・タイディングズ」(秋バラ・シリーズ20-140)
「アンバー・クイーン」(秋バラ・シリーズ20-141)
「アーサー・ベル」(秋バラ・シリーズ20-142)