野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

道端でひっそりと咲いているピンクの小さな花「ユウゲショウ」(春の花 21-32)

2021年04月16日 09時12分12秒 | 

道端でひっそりと咲いているピンクの小さな花「ユウゲショウ」。注意していないと見落とすくらいだ。それでも名前が夕化粧と素敵なので、一度記憶するとなかなか忘れられない。明治期に渡来したので俳句の季語になっていないのが残念なくらいだ。
(2021年春 川崎市)

■春の花シリーズ

「サクラソウ」(春の花 21-01)
「ワスレナグサ」(春の花 21-02)
「ヒメツルソバ」(春の花 21-03)
「レウィシア」(春の花 21-04)
「オオキバナカタバミ」(春の花 21-05)
「スイート・アリッサム」(春の花 21-06)
「ドウダンツツジ」(春の花 21-07)
「カントウタンポポ」(春の花 21-08)
「ホウキモモ」(春の花 21-09)
「アリウム・トリケラトゥム」(春の花 21-10)
「シャガ」(春の花 21-11)
「チョウセンレンギョウ」(春の花 21-12)
「キブシ」(春の花 21-13)
「キランソウ」(春の花 21-14)
「アネモネ」(春の花 21-15)
「タネツケバナ」(春の花 21-16)
「ヘビイチゴ」(春の花 21-17)
「山吹」(春の花 21-18)
「ホトケノザ」(春の花 21-19)
「海棠」(春の花 21-20)
「セイヨウシャクナゲ」(春の花 21-21)
「ホウチャクソウ」(春の花 21-22)
「ラミウム・ガレオブドロン」(春の花 21-23)
「キツネノボタン」(春の花 21-24)
「ビオラ・ソロリア・プリセアナ」(春の花 21-25)
「シロヤマブキ」(春の花 21-26)
「 アニソドンテア・マルウァストロイデス」(春の花 21-27)
「オランダミミナグサ」(春の花 21-28)
「斑入りビンカ・マジョール」(春の花 21-29)
「チエリーセージ」(春の花 21-30)
「スズラン」(春の花 21-31)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)
「キュウリグサ」(早春の花 041)
「コブシ」(早春の花 042)
「ヤエベニシダレ」(早春の花 043)
「カタバミ」(早春の花 044)
「ゼラニウム」(早春の花 045)
「ハコベ」(早春の花 046)
「おやゆび姫」(早春の花 047)
「ヒュウガミズキ」(早春の花 048)
「ヒイラギナンテン」(早春の花 049)
「ムラサキサギゴケ」(早春の花 050)
「源平枝垂れ桃」(早春の花 051)
「レッドキャンピオン」(早春の花 052)
「イワニガナ」(早春の花 053)
「アブラナ」(早春の花 054)
「ジャノメエリカ」(早春の花 055)

 

「ユウゲショウ」

ユウゲショウ(夕化粧)
多年草
南アメリカ原産。明治時代から栽培されはじめたといわれる。現在では関東地方以西に野生化している。茎は叢生して高さ20〜60cmになる。葉は互生し、長さ3〜5cm、幅1〜2cmの披針形〜卵状披針形で、ふちは波打ち、波状の浅い鋸歯がある。上部の葉腋に直径約1cmの淡紅色の花をつける。花弁はまるく、紅色の脈が目立つ。柱頭は4裂して平開し、花と比べて大きいのでよく目立つ。雄しべは8個で葯は白色。さく果は上の方が太く8稜が目立ち、断面は八角形。熟すと先端から4裂する。別名 アカバナユウゲショウ。花期は5〜9月。(野に咲く花)
学名は、Oenothera rosea
アカバナ科マツヨイグサ属


小さな黄色い花が連なって垂れ下がる「トサミズキ」(箱根の花 21-08)

2021年04月16日 08時28分55秒 | 

小さな黄色い花が連なって垂れ下がる「トサミズキ」。ヒュウガミズキとよく似ているが、花穂が長いのがトサミズキで、花が枝に直接についているようにみえるのがヒュウガミズキだ。

(2021年春 箱根)

■箱根の花

「ミツバツチグリ」(箱根の花 21-01)
「キジムシロ」(箱根の花 21-02)
「ミツガシワ」(箱根の花 21-03)
「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-04)
「オオバキスミレ」(箱根の花 21-05)
「イワウチワ」(箱根の花 21-06)
「ミズバショウ」(箱根の花 21-07)

 

「トサミズキ」

トサミズキの基本情報
学名:Corylopsis spicata
和名:トサミズキ(土佐水木)  
科名 / 属名:マンサク科 / トサミズキ属

特徴
トサミズキは葉が出るよりも先に、3月下旬から4月に、5~7個の丸みのある黄白色の小花が連なり花序になって下垂します。トサミズキは四国地方を原産としていますが、特に名前が示すように高知県内の山地の石灰岩地域に多く生育しています。枝はやや太くまばらに分岐し、ややジグザグに稲妻形に伸長します。枝が少なく野趣に富んだ軽快な樹形で、よくひこばえを出すために株立ち状の樹形となるものもあります。本種は葉が円形から広卵形で厚く、左右が非対称になり、また若い枝や葉柄に毛があることでほかの種(ヒュウガミズキ、イヨミズキなど)と区別できます。

基本データ
園芸分類 庭木・花木
形態 低木 原産地 四国
草丈/樹高 2~4m 開花期 3月下旬~4月
花色 黄 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 普通 耐暑性 普通
特性・用途 落葉性,盆栽向き,初心者でも育てやすい


赤の一重の肥後椿「太平楽」(椿シリーズ 21-30)

2021年04月16日 08時26分04秒 | 

赤の一重の椿「太平楽」。平開咲きで梅芯のどっしりとした椿だ。肥後椿の一つの品種として1961年に認定されている。

(2021年春 横浜市)

■椿シリーズ
「白角倉」(椿シリーズ 21-01)
「六歌仙」(椿シリーズ 21-02)
「太郎冠者」(椿シリーズ 21-03)
「玉の浦」(椿シリーズ 21-04)
「高台寺」(椿シリーズ 21-05)
「春曙紅」(椿シリーズ 21-06)
「加茂本阿弥」(椿シリーズ 21-07)
「天ヶ下」(椿シリーズ 21-08)
「黒部」(椿シリーズ 21-09)
「シラハトツバキ 」(椿シリーズ 21-10)
「越の粧」(椿シリーズ 21-11)
「菱唐糸」(椿シリーズ 21-12)
「五色八重散椿」(椿シリーズ 21-13)
「狩衣」(椿シリーズ 21-14)
「若桜」(椿シリーズ 21-15)
「関西秋の山」(椿シリーズ 21-16)
「紅獅子」(椿シリーズ 21-17)
「白菊」(椿シリーズ 21-18)
「美濃牡丹」(椿シリーズ 21-19)
「徳恩寺」(椿シリーズ 21-20)
「月照」(椿シリーズ 21-21)
「フレグラント・ピンク」(椿シリーズ 21-22)
「春曙紅」(椿シリーズ 21-23)
「白羽衣」(椿シリーズ 21-24)
「タイニープリンセス」(椿シリーズ 21-25)
「あかこま」(椿シリーズ 21-26)
「覆輪京牡丹」(椿シリーズ 21-27)
「乙女椿」(椿シリーズ 21-28)
「大虹」(椿シリーズ 21-29)

■椿山茶花シリーズ
「菊冬至」(椿山茶花シリーズ 20-01)
「曙」(椿山茶花シリーズ 20-02)
「夕陽」(椿山茶花シリーズ 20-03)
「白卜伴」(椿山茶花シリーズ 20-04)
「赤腰蓑」(椿山茶花シリーズ 20-05)
「玉芙蓉」(椿山茶花シリーズ 20-06)
「一子侘助」(椿山茶花シリーズ 20-07)
「肥後入日の海」(椿山茶花シリーズ 20-08)
「七福神」(椿山茶花シリーズ 20-09)
「昭和の栄」(椿山茶花シリーズ 20-10)
「富士の峰」(椿山茶花シリーズ 20-11)
「緋乙女」(椿山茶花シリーズ 20-12)
「光源氏」(椿山茶花シリーズ 20-13)
「三国紅」(椿山茶花シリーズ 20-14)
「乙女サザンカ」(椿山茶花シリーズ 20-15)
「剣の舞」(椿山茶花シリーズ 20-16)
「大空」(椿山茶花シリーズ 20-17)
「敷島」(椿山茶花シリーズ 20-18)
「静海波」(椿山茶花シリーズ 20-19)
「不二の雪」(椿山茶花シリーズ 20-20)
「桃源郷」(椿山茶花シリーズ 20-21)
「京錦」(椿山茶花シリーズ 20-22)
「花大臣」(椿山茶花シリーズ 20-23)
「明行空」(椿山茶花シリーズ 20-24)


花の形がユニークな「ヤマエンゴサク」(高尾の花 21-30)

2021年04月16日 07時31分06秒 | 

花の形がユニークな「ヤマエンゴサク」。エンゴサクの仲間ではよくみかける花だ。ムラサキケマンと似ているが、葉の形がまったく違う。その他のエンゴサクとも葉の形で区別できる。リンクしたサイトをごらんいただきたい。飄々とした咲きっぷりにどこか夢があって、春の野草のうちで、とても好きな野草の一つだ。

(2021年春 南高尾)

 

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)
「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)
「ヤブニンジン」(高尾の花 21-27)
「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花 21-28)
「クサノオウ」(高尾の花 21-29)

「ヤマエンゴサク」

ヤマエンゴサク (山延胡索) ケシ科 キケマン属 
 
 山地の樹林地に生える多年草です。 高さは10〜20cm、本州・四国・九州に分布し、花期は4〜5月です。 主に温帯に生えます。 早春から春本番の頃に、林内や道端などで見ることができます。


 別名としてヤブエンゴサクやササバエンゴサクがあるようです。 しかし新しい資料では使われていることは少ないです。 ヤブエンゴサクはジロボウエンゴサクの別名としても使われていたらしいです。 またササバエンゴサクはかつて葉の裂片が細く線形楕円形のものを変種として扱っていたことがあったようですが、現在のY-Listには学名の記載もなく単にヤマエンゴサクの別名とされています。 以上より、多分に曖昧であるので、当サイトではこれらの別名を別名として扱わないことにしました。


鈴のような小さな白い花でお馴染みの「スズラン」(春の花 21-31)

2021年04月16日 07時22分27秒 | 

鈴のような小さな白い花でお馴染みの「スズラン」。日本の高原でも自生していて、君影草とか谷間の姫百合とか呼ばれたというが、いったい誰がつけた名前のなのか(笑)。入笠山にはスズランの群生する場所があるという。いつか行ってみたい。俳句の世界でも歌われているが、どこか屈託が感じられる。「鈴蘭の花貰はれたさうに咲く 後藤比奈夫」。

(2021年春 川崎市)

 

 

■春の花シリーズ

「サクラソウ」(春の花 21-01)
「ワスレナグサ」(春の花 21-02)
「ヒメツルソバ」(春の花 21-03)
「レウィシア」(春の花 21-04)
「オオキバナカタバミ」(春の花 21-05)
「スイート・アリッサム」(春の花 21-06)
「ドウダンツツジ」(春の花 21-07)
「カントウタンポポ」(春の花 21-08)
「ホウキモモ」(春の花 21-09)
「アリウム・トリケラトゥム」(春の花 21-10)
「シャガ」(春の花 21-11)
「チョウセンレンギョウ」(春の花 21-12)
「キブシ」(春の花 21-13)
「キランソウ」(春の花 21-14)
「アネモネ」(春の花 21-15)
「タネツケバナ」(春の花 21-16)
「ヘビイチゴ」(春の花 21-17)
「山吹」(春の花 21-18)
「ホトケノザ」(春の花 21-19)
「海棠」(春の花 21-20)
「セイヨウシャクナゲ」(春の花 21-21)
「ホウチャクソウ」(春の花 21-22)
「ラミウム・ガレオブドロン」(春の花 21-23)
「キツネノボタン」(春の花 21-24)
「ビオラ・ソロリア・プリセアナ」(春の花 21-25)
「シロヤマブキ」(春の花 21-26)
「 アニソドンテア・マルウァストロイデス」(春の花 21-27)
「オランダミミナグサ」(春の花 21-28)
「斑入りビンカ・マジョール」(春の花 21-29)
「チエリーセージ」(春の花 21-30)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)
「キュウリグサ」(早春の花 041)
「コブシ」(早春の花 042)
「ヤエベニシダレ」(早春の花 043)
「カタバミ」(早春の花 044)
「ゼラニウム」(早春の花 045)
「ハコベ」(早春の花 046)
「おやゆび姫」(早春の花 047)
「ヒュウガミズキ」(早春の花 048)
「ヒイラギナンテン」(早春の花 049)
「ムラサキサギゴケ」(早春の花 050)
「源平枝垂れ桃」(早春の花 051)
「レッドキャンピオン」(早春の花 052)
「イワニガナ」(早春の花 053)
「アブラナ」(早春の花 054)
「ジャノメエリカ」(早春の花 055)

「スズラン」

スズランの基本情報
学名:Convallaria
和名:スズラン(鈴蘭)  その他の名前:君影草(きみかげそう)
科名 / 属名:キジカクシ科 / スズラン属

スズランは春の訪れを知らせる代表的な花です。日本で最も多く栽培され、なじみがあるのは、ヨーロッパ原産のドイツスズラン(Convallaria majalis)で、日本原産のスズラン(君影草、C. keiskei)よりも草姿および花ともに大型で丈夫です。ドイツスズランは葉と花が同じ高さで開花し、香りが強く、鉢花やポット苗で流通します。日本原産のスズランは本州中部以北のほか、朝鮮半島、中国に分布します。葉に隠れるようにひっそりと咲き、主に山野草として扱われますが、高温多湿に弱くてやや育てにくく、流通は多くありません。
なお、全草に毒をもち、特に花と根に多く含まれるので、取り扱いに注意しましょう。

※科名:ユリ科、スズラン科で分類される場合もあります。

基本データ
園芸分類 草花,山野草
形態 多年草 原産地 ヨーロッパ、東アジア、北アジア
草丈/樹高 15~20cm 開花期 4月~5月
花色 白,ピンク 栽培難易度(1~5) 
耐寒性 強い 耐暑性 やや弱い(日本のスズランは弱)
特性・用途 耐寒性が強い,日陰でも育つ,香りがある,落葉性

 

鈴蘭の例句 

あの人もこの人も死ぬ鈴蘭摘 飯島晴子
いちめんに鈴蘭の葉の立ちならび 高野素十
つみとれば鈴蘭の葉もやはらかし 高野素十
とりすてて鈴蘭の香の地に浮く 飯田蛇笏 椿花集
みちのくのもりをかの駅鈴蘭嬢 山口青邨
乾繰に強くてドイツ鈴蘭や 右城暮石 散歩圏
大旱鈴蘭は実を結びゐる 木村蕪城 一位
山の湯の鈴蘭売に夜明けたり 松崎鉄之介
晩夏起居鈴蘭の実を挿しなどす 木村蕪城 一位
束でもち鈴蘭の花こぼしゆく 松崎鉄之介
胸に挿す鈴蘭の香に旅つゞけ 高浜年尾
花終る鈴蘭の野に車停め 高浜年尾
鈴蘭に憩ふをとめ等の肩見ゆる 水原秋櫻子 古鏡
鈴蘭の好魔ケ原は尚北に 高野素十
鈴蘭の庭に雨降る授業かな 木村蕪城 寒泉
鈴蘭の樹深く咲きて暾に鮮た 飯田蛇笏 椿花集
鈴蘭の百鈴鳴らす風出でよ 鷹羽狩行
鈴蘭の籠土間に置き炉にあたる 木村蕪城 一位
鈴蘭の花は抽きとり葉は摘むべく 中村草田男
鈴蘭の花を振り出す小風なる 中村草田男
鈴蘭の花山塊を川離れ 飯田龍太
鈴蘭の花貰はれたさうに咲く 後藤比奈夫
鈴蘭の葉のしげりつゝ青蛙 日野草城
鈴蘭の葉を抜けてきし花あはれ 高野素十
鈴蘭の谷や鐘の音そがひより 中村草田男
鈴蘭の鈴の洋風なりしこと 後藤夜半 底紅
鈴蘭の香に仰臥して心地よし 高浜年尾
鈴蘭の香強く牀に置きがたし 飯田蛇笏 椿花集
鈴蘭や遥かに風不死丘立つ 有馬朗人 母国拾遺
鈴蘭をさす雨の炉の牧夫達 高野素十
鈴蘭着く匂ひ盗まれ盗まれて 右城暮石 句集外 昭和四十五年
雲ちかき日に鈴蘭の土馨る 松村蒼石 寒鶯抄
鴬歌ふ丘の鈴蘭花了る 川端茅舎
鶴守の子が駆け来り鈴蘭売る 山口青邨