野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

手鞠のような形に白い花が集まって咲く「コデマリ」(春の花 21-49)

2021年04月25日 13時57分09秒 | 

手鞠のような形に白い花が集まって咲く「コデマリ」。江戸時代から愛されて栽培されてきた花である。垂れた枝に花がつくので、咲き始めはおや、ユキヤナギがまだ咲いていると思ったりするが、そのうちに花の形がはっきりとすると、あ、コデマリ、と分かるようになる。どちらもシモツケ属の仲間の花だ。俳句の世界でもなじみの花である。「こでまりのふつと翳りし朝鴉 斎藤夏風」は微妙な変化をうまくとらえている。

(2021年春 川崎市)

■春の花シリーズ

「サクラソウ」(春の花 21-01)
「ワスレナグサ」(春の花 21-02)
「ヒメツルソバ」(春の花 21-03)
「レウィシア」(春の花 21-04)
「オオキバナカタバミ」(春の花 21-05)
「スイート・アリッサム」(春の花 21-06)
「ドウダンツツジ」(春の花 21-07)
「カントウタンポポ」(春の花 21-08)
「ホウキモモ」(春の花 21-09)
「アリウム・トリケラトゥム」(春の花 21-10)
「シャガ」(春の花 21-11)
「チョウセンレンギョウ」(春の花 21-12)
「キブシ」(春の花 21-13)
「キランソウ」(春の花 21-14)
「アネモネ」(春の花 21-15)
「タネツケバナ」(春の花 21-16)
「ヘビイチゴ」(春の花 21-17)
「山吹」(春の花 21-18)
「ホトケノザ」(春の花 21-19)
「海棠」(春の花 21-20)
「セイヨウシャクナゲ」(春の花 21-21)
「ホウチャクソウ」(春の花 21-22)
「ラミウム・ガレオブドロン」(春の花 21-23)
「キツネノボタン」(春の花 21-24)
「ビオラ・ソロリア・プリセアナ」(春の花 21-25)
「シロヤマブキ」(春の花 21-26)
「 アニソドンテア・マルウァストロイデス」(春の花 21-27)
「オランダミミナグサ」(春の花 21-28)
「斑入りビンカ・マジョール」(春の花 21-29)
「チエリーセージ」(春の花 21-30)
「スズラン」(春の花 21-31)
「ユウゲショウ」(春の花 21-32)
「レンゲ」(春の花 21-33)
「フジ」(春の花 21-34)
「シラン」(春の花 21-35)
「ヒメウツギ」(春の花 21-36)
「ナルコユリ」(春の花 21-37)
「アヤメ」(春の花 21-38)
「ナデシコ」(春の花 21-39)
「クレマチス」(春の花 21-40)
「シラー・カンパニュラータ」(春の花 21-41)
「ブルビネ・フルテッセンス」(春の花 21-42)
「ヒメライラック」(春の花 21-43)
「シラー・ペルビアナ」(春の花 21-44)
「サボンソウ」(春の花 21-45)
「スパラキシス」(春の花 21-46)
「ウツギ」(春の花 21-47)
「ハマナス」(春の花 21-48)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)
「キュウリグサ」(早春の花 041)
「コブシ」(早春の花 042)
「ヤエベニシダレ」(早春の花 043)
「カタバミ」(早春の花 044)
「ゼラニウム」(早春の花 045)
「ハコベ」(早春の花 046)
「おやゆび姫」(早春の花 047)
「ヒュウガミズキ」(早春の花 048)
「ヒイラギナンテン」(早春の花 049)
「ムラサキサギゴケ」(早春の花 050)
「源平枝垂れ桃」(早春の花 051)
「レッドキャンピオン」(早春の花 052)
「イワニガナ」(早春の花 053)
「アブラナ」(早春の花 054)
「ジャノメエリカ」(早春の花 055)

「コデマリ」

コデマリの基本情報
学名:Spiraea cantoniensis
和名:コデマリ(小手毬)  その他の名前:スズカケ(古名)
科名 / 属名:バラ科 / シモツケ属

特徴
コデマリは、細い枝や葉が見えなくなるほど白い多数の花を咲かせ、枝垂れる姿がとても見事で、庭木や切り花として利用される、春を代表する花木です。同じ仲間のユキヤナギよりも遅く、赤褐色の新梢が伸びたあと、4月から5月に開花します。
コデマリの属するシモツケ属は、シモツケやユキヤナギなど、小型で丈夫な育てやすい観賞価値の高い花木が含まれる重要なグループで、北半球の温帯に100種ほどが分布します。
コデマリは古く中国から渡来し、江戸時代初期から観賞用に栽培されてきました。和名は花の集まり(花序)を、小型の手まりに見立てたものです。

基本データ
園芸分類 庭木・花木
形態 低木 原産地 中国南東部
草丈/樹高 1~1.5m 開花期 4月中旬~5月中旬
花色 白
耐寒性 強い 耐暑性 強い
特性・用途 落葉性,耐寒性が強い,初心者でも育てやすい

コデマリの例句

こでまりが風に弾んで誕生日 池田文子
こでまりと酢飯の照りの間かな 金子皆子
こでまりにさす日まぶしみ夕疲れ 長谷川双魚 風形
こでまりに上衣の彩をうつし行く 長谷川かな女 雨 月
こでまりに夕かけし雨つのりけり 成瀬桜桃子
こでまりに根風の見えて雨近し 高井北杜
こでまりに端居の頃となりしかな 富安風生
こでまりに身の煩うかび消ゆるかな 八木林之助
こでまりに雨降らば降れ濡るるべし 成瀬桜桃子
こでまりのかすかに揺らぐ癒えたしや 大村富美子
こでまりのたのしき枝のゆれどほし 轡田 進
こでまりのはなの雨憂し傘雨の忌 安住敦
こでまりのふつと翳りし朝鴉 斎藤夏風
こでまりの千のこまりの子の忌かな 本宮鼎三
こでまりの愁ふる雨となりにけり 安住敦
こでまりの枝より透けて遠筑波 角川春樹
こでまりの花さき種痘よくつきぬ 金子伊昔紅
こでまりの花に眠くてならぬ犬 辻田克巳
こでまりの花のりかぬる寒さかな 八木林之介 青霞集
こでまりの花咲き吾子が駈け戻る 大町糺
こでまりの鉢買ふ提げるには長し 中村ふみ
こでまりの風を離さず弾みゐる 八幡より子
こでまりは白し子の髪剪り揃う 相葉有流
こでまりやあるじ些か仕事呆け 石塚友二
こでまりやおんなごころを描くごとし 板垣鋭太郎
こでまりやこの忌のいつも雨を呼び 鈴木真砂女
こでまりやその八重毬の虻の昼 木津柳芽 白鷺抄
こでまりや帯解き了へし息深く 岡本 眸
こでまりや床屋の裏の文士邸 赤沼登喜男
こでまりや盃軽くして昼の酒 波多野爽波
こでまりや耐ふるかぎりの雨ふくませ 前田しげ子
大でまり小でまり佐渡は美しき 高濱虚子
大でまり小でまり垣に鬼子母神 好本昌子
子沢山こでまりに風弾みゐる 藤田シゲ子
小でまりの一花づゝを賀の膳に 高野素十
小でまりの供華の仏に娘もをりて 加藤武夫
小でまりの愁ふる雨となりにけり 安住敦
小でまりの花に風いで来りけり 久保田万太郎 流寓抄以後
小でまりや裏戸より訪ふことに馴れ 高濱年尾
小でまりを活けたる籠も佳かりけり 楠目橙黄子 橙圃
心無垢の日もあり小でまり大でまり 名取思郷
急病の人こでまりの花かげに 岸本尚毅 舜
掛け衣桁こでまりの揺れ逢はずゐる 河野多希女 納め髪
池に降る雨こでまりを濡らす雨 岸風三楼 往来
薄暑来てこでまりの花散るを知らず 松村蒼石 雁
三人は家族の初め団子花 上田日差子
仲見世の空の明るき団子花 黒米満男
団子花つぶらに枯れて*もがれけり 石原舟月 山鵲
大手毬小手毬手毬ほろぶとも 矢島渚男
小手毬にものの文目の弾みけり 後藤比奈夫
小粉団の吹かれやすくて暮るゝころ 岸風三楼 往来
小粉団や寺の男の大あくび 指中 恒夫
花すぎし小手毬われを隠しけり 阿部みどり女
顔よせて鏡くもりぬ団子花 新田時子


小さなオオイヌノフグリに似た花が愛おしい「クワガタソウ」(高尾の花 21-39)

2021年04月25日 13時54分06秒 | 

小さなオオイヌノフグリに似た花が愛おしい「クワガタソウ」。裏高尾でひっそりと咲いていた。

(2021年春 裏高尾)

■高尾の花

「カタクリ」(高尾の花 21-01)
「雪割草」(高尾の花 21-02)
「リュウキンカ」(高尾の花 21-03)
「ショウジョウバカマ」(高尾の花 21-04)
「キクザキイチゲ」(高尾の花 21-05)
「タツタソウ」(高尾の花 21-06)
「キバナセツブンソウ」(高尾の花 21-06)
「ハナネコノメ」(高尾の花 21-07)
「ヨゴレネコノメ」(高尾の花 21-08)
「ムラサキケマン」(高尾の花 21-09)
「アミガサユリ」(高尾の花 21-10)
「ミヤマカタバミ」(高尾の花 21-11)
「タカオスミレ」(高尾の花 21-12)
「ヒトリシズカ」(高尾の花 21-13)
「ナガバノスミレサイシン」(高尾の花 21-14)
「イカリソウ」(高尾の花 21-15)
「セントウソウ」(高尾の花 21-16)
「マルバコンロンソウ」(高尾の花 21-17)
「ニリンソウ」(高尾の花 21-18)
「アマナ」(高尾の花 21-19)
「ヒメリュウキンカ」(高尾の花 21-20)
「ユリワサビ」(高尾の花 21-21)
「キケマン」(高尾の花 21-22)
「ジュウニヒトエ」(高尾の花 21-23)
「トキワイカリソウ」(高尾の花 21-24)
「マルバスミレ」(高尾の花 21-25)
「アカフタチツボスミレ」(高尾の花 21-26)
「ヤブニンジン」(高尾の花 21-27)
「ミミガタテンナンショウ」(高尾の花 21-28)
「クサノオウ」(高尾の花 21-29)
「ヤマエンゴサク」(高尾の花 21-30)
「オドリコソウ」(高尾の花 21-31)
「エイザンスミレ」(高尾の花 21-32)
「ネコノメソウ」(高尾の花 21-33)
「シロヤブケマン」(高尾の花 21-34)
「セリバヒエンソウ」(高尾の花 21-35)
「ツルカノコソウ」(高尾の花 21-36)
「シラユキゲシ」(高尾の花 21-37)
「エビネ」(高尾の花 21-38)

クワガタソウ
ゴマノハグサ科
沢沿いの林の下など、やや湿ったところに生えている多年草(複数年のあいだ育成する植物)。春遅く、木々の芽吹きも終わったころに咲きはじめる。花のあとにできる扇形の実につく萼(がく:花の外側にある、葉の変化した器官)の形が、武将がかぶる兜の飾りである「くわがた」に似ていることから、その名が付けられた。花は淡い紅紫色で、茎の上部の葉のわきに1~5個つける。直径は約1センチで、花びらに紫色の筋が入っている。皿状の花冠には、深い切れ込みがあるため、花びらが4枚あるように見える。葉は対生(たいせい)といって、2枚が向き合ってつく。形は卵形で、先がややとがり、ふちにあらい鋸歯(きょし:葉のふちにあるノコギリの歯のようなギザギザ)がある。とくに上部につく葉は大きく、長さ約3〜5センチにもなる。茎や葉には、短い毛が生えている。

季節|5月上旬~6月上旬頃
高さ|約10~20センチ
場所|6号路、裏高尾


オレンジ色が際立つバラ「ロクレア」(秋バラ・シリーズ20-146)

2021年04月25日 12時22分03秒 | 

しっかりとしたオレンジ色が際立つバラ「ロクレア」。高芯剣弁咲きの大輪のバラで、ドイツのタンタウ社の作出による。夕陽を思わせるバラだ。

(2020年秋 川崎市)

 

バラ「ロクレア」

表弁、裏弁ともにはっきりとした朱色の高芯剣弁咲き大輪花です。ここまで綺麗に朱色がでる品種も珍しく貴重な品種です。樹は直立状によく伸びます。葉は光沢のある細長い濃緑色の葉です。まれに房になって咲くことも。香りは少ないですが、緑の葉と夕日色の花との対比も楽しみたい。

品種名 ロクレア
ローマ字 Roklea
系統 ハイブリッド ティー (HT)
Hybrid Tea
咲き方 四季咲き
香り 微香
花径 9㎝
樹高 1.5m
樹形図 1a番 直立
作出年 1975年
作出国 ドイツ
作出者 Mathias Tantau, Jr.

■春バラシリーズ 
全体のリストはこちらをご覧ください

■秋バラシリーズ
「ひなまつり」(秋バラ・シリーズ20-001)
「ルージュ・ロワイヤル」(秋バラ・シリーズ20-002)
「栄光」(秋バラ・シリーズ20-003)
「天津乙女」(秋バラ・シリーズ20-004)
「ムーン・シャドウ」(秋バラ・シリーズ20-005)
「セプタード・アイル」(秋バラ・シリーズ20-006)
「リッチフィールド・エンジェル」(秋バラ・シリーズ20-007)
「シスター・エリザベス」(秋バラ・シリーズ20-008)
「ザ・シェパーデス」(秋バラ・シリーズ20-009)
「スキャボロフェア」(秋バラ・シリーズ20-010)
「アン・ブリン」(秋バラ・シリーズ20-011)
「ザ・ダーク・レディ」(秋バラ・シリーズ20-012)
「ワイルドイブ」(秋バラ・シリーズ20-013)
「モンパルナス」(秋バラ・シリーズ20-014)
「うらら」(秋バラ・シリーズ20-015)
「ザンブラ」(秋バラ・シリーズ20-016)
「ドゥフトゴールド」(秋バラ・シリーズ20-017)
「ブルー・パフューム」(秋バラ・シリーズ20-018)
「希望」(秋バラ・シリーズ20-019)
「カリーナ」(秋バラ・シリーズ20-020)
「カリンカ」(秋バラ・シリーズ20-021)
「ローズ・ゴジャール」(秋バラ・シリーズ20-022)
「薫乃」(秋バラ・シリーズ20-023)
「デンティベス」(秋バラ・シリーズ20-024)
「プスタ」(秋バラ・シリーズ20-025)
「サマー・ドリーム」(秋バラ・シリーズ20-026)
「青龍」(秋バラ・シリーズ20-027)
「マチルダ」(秋バラ・シリーズ20-028)
「ブライダル・ピンク」(秋バラ・シリーズ20-029)
「チェリッシュ」(秋バラ・シリーズ20-030)
「サプライズ」(秋バラ・シリーズ20-031)
「バニラ・パフューム」(秋バラ・シリーズ20-033)
「ゾンネンキント」(秋バラ・シリーズ20-034)
「アビゲイル」(秋バラ・シリーズ20-035)
「サラトガ」(秋バラ・シリーズ20-036)
「ファラオン」(秋バラ・シリーズ20-037)
「賛美」(秋バラ・シリーズ20-038)
「ホワイト・マジック」(秋バラ・シリーズ20-039)
「ジョン・F・ケネディ」(秋バラ・シリーズ20-040)
「乾杯」(秋バラ・シリーズ20-041)
「夢香」(秋バラ・シリーズ20-042)
「薪能」(秋バラ・シリーズ20-043)
「田毎の月」(秋バラ・シリーズ20-044)
「桜乙女」(秋バラ・シリーズ20-045)
「麗らかなメロディ」(秋バラ・シリーズ20-046)
「イーハトーブの光」(秋バラ・シリーズ20-047)
「レッド・グローリー」(秋バラ・シリーズ20-048)
「ラヴィーニア」(秋バラ・シリーズ20-049)
「つるリトルアーティスト」(秋バラ・シリーズ20-050)
「エメラルド・アイル」(秋バラ・シリーズ20-051)
「つるスーパースター」(秋バラ・シリーズ20-052)
「リモサ」(秋バラ・シリーズ20-053)
「夢で逢えたら」(秋バラ・シリーズ20-054)
「ピンク・シフォン」(秋バラ・シリーズ20-055)
「かざぐるま」(秋バラ・シリーズ20-056)
「ポンポネッラ」(秋バラ・シリーズ20-057)
「メフィスト」(秋バラ・シリーズ20-058)
「ジャルダン・ドゥ・フランス」(秋バラ・シリーズ20-059)
「シック」(秋バラ・シリーズ20-060)
「錦絵」(秋バラ・シリーズ20-061)
「ラバグルート」(秋バラ・シリーズ20-062)
「ラッキーダック」(秋バラ・シリーズ20-063)
「グランドホテル」(秋バラ・シリーズ20-064)
「花霞」(秋バラ・シリーズ20-065)
「ふれ太鼓」(秋バラ・シリーズ20-066)
「エリドゥ・バビロン」(秋バラ・シリーズ20-067)
「ローズマリー」(秋バラ・シリーズ20-068)
「ジュビリー・セレブレーション」(秋バラ・シリーズ20-069)
「ケニギン・ベアトリクス」(秋バラ・シリーズ20-070)
「クイーン・マザー」(秋バラ・シリーズ20-071)
「ラセビリアーナ」(秋バラ・シリーズ20-072)
「ウィミー」(秋バラ・シリーズ20-073)
「ミランディー」(秋バラ・シリーズ20-074)
「グラナダ」(秋バラ・シリーズ20-075)
「アーティストリー」(秋バラ・シリーズ20-076)
「恋結び」(秋バラ・シリーズ20-077)
「花山吹」(秋バラ・シリーズ20-078)
「ルイの涙」(秋バラ・シリーズ20-079)
「ライラック・ビューティー」(秋バラ・シリーズ20-080)
「キャラメル・アンティーク」(秋バラ・シリーズ20-081)
「キャスリン・マグレディ」(秋バラ・シリーズ20-082)
「サラバンド」(秋バラ・シリーズ20-083)
「カウンティフェア」(秋バラ・シリーズ20-084)
「せいか」(秋バラ・シリーズ20-085)
「ホーム&ガーデン」(秋バラ・シリーズ20-086)
「アプリコット・ネクター」(秋バラ・シリーズ20-087)
「いわての春」(秋バラ・シリーズ20-088)
「アブソリュートリー・ファビュラス」(秋バラ・シリーズ20-089)
「ホームラン」(秋バラ・シリーズ20-090)
「ブランシュ・マルラン」(秋バラ・シリーズ20-091)
「ノクターン」(秋バラ・シリーズ20-092)
「ライラックタイム」(秋バラ・シリーズ20-093)
「マダム・メラニー・スペール」(秋バラ・シリーズ20-094)
「モンテスキュー」(秋バラ・シリーズ20-095)
「ベタータイムズ」(秋バラ・シリーズ20-096)
「ヴィオレーヌ」(秋バラ・シリーズ20-097)
「フランシーヌ」(秋バラ・シリーズ20-098)
「モロッコ」(秋バラ・シリーズ20-099)
「ミシェル・メイアン」(秋バラ・シリーズ20-100)
「ウェンディ カッソンズ」(秋バラ・シリーズ20-101)
「シャノン」(秋バラ・シリーズ20-102)
「シンセラ」(秋バラ・シリーズ20-103)
「オフェリア」(秋バラ・シリーズ20-104)
「フラミンゴ」(秋バラ・シリーズ20-105)
「ゴールデン・フラッシュ」(秋バラ・シリーズ20-106)
「ニーナ・アナニアシビリ」(秋バラ・シリーズ20-107)
「ラムカン」(秋バラ・シリーズ20-108)
「パテル・カポルヨン」(秋バラ・シリーズ20-109)
「ル・ビジュー」(秋バラ・シリーズ20-110)
「ラフォンテーヌ」(秋バラ・シリーズ20-111)
「アルブレヒト・デューラー・ローゼ」(秋バラ・シリーズ20-112)
「トワイス・イン・ア・ブルームーン」(秋バラ・シリーズ20-113)
「チェシャー」(秋バラ・シリーズ20-114)
「ネージュ・パルファン」(秋バラ・シリーズ20-115)
「タンジェリーナ」(秋バラ・シリーズ20-116)
「ティニー・グレース」(秋バラ・シリーズ20-117)
「レオナルド・ダヴィンチ」(秋バラ・シリーズ20-118)
「ニコール」(秋バラ・シリーズ20-119)
「ユーレカ」(秋バラ・シリーズ20-120)
「アンダルシアン」(秋バラ・シリーズ20-121)
「プチ・フォリー」(秋バラ・シリーズ20-122)
「ヘルムート・コール・ローゼ」(秋バラ・シリーズ20-123)
「アシュラム」(秋バラ・シリーズ20-124)
「ノスタルジー」(秋バラ・シリーズ20-125)
「ティアドロップ」(秋バラ・シリーズ20-126)
「グリーノールズ・グローリー」(秋バラ・シリーズ20-127)
「レッド・ホット」(秋バラ・シリーズ20-128)
「ホリデー・アイランド・ピオニー」(秋バラ・シリーズ20-129)
「レベッカ」(秋バラ・シリーズ20-130)
「アフロディーテ」(秋バラ・シリーズ20-131)
「黒真珠」(秋バラ・シリーズ20-132)
「スカーレット・ボニカ」(秋バラ・シリーズ20-133)
「オールド・ポート」(秋バラ・シリーズ20-134)
「ベティ・ブープ」(秋バラ・シリーズ20-135)
「キャリオペ」(秋バラ・シリーズ20-136)
「ティックルド・ピンク」(秋バラ・シリーズ20-137)
「クローダ・マグレディ」(秋バラ・シリーズ20-138)
「シャリファ・アスマ」(秋バラ・シリーズ20-139)
「グラッド・タイディングズ」(秋バラ・シリーズ20-140)
「アンバー・クイーン」(秋バラ・シリーズ20-141)
「アーサー・ベル」(秋バラ・シリーズ20-142)
「リリー・マルレーン」(秋バラ・シリーズ20-143)
「シャーロット・オースティン」(秋バラ・シリーズ20-144)
「つるクイーンエリザベス」(秋バラ・シリーズ20-145)


純白の八重の椿「銀世界」(椿シリーズ 21-39)

2021年04月25日 12時19分05秒 | 

純白の八重の椿「銀世界」。牡丹咲きのおっとりとした白椿だ。まばらな蕊も花の雰囲気に似合っている。

(2021年春 町田市)

■椿シリーズ
「白角倉」(椿シリーズ 21-01)
「六歌仙」(椿シリーズ 21-02)
「太郎冠者」(椿シリーズ 21-03)
「玉の浦」(椿シリーズ 21-04)
「高台寺」(椿シリーズ 21-05)
「春曙紅」(椿シリーズ 21-06)
「加茂本阿弥」(椿シリーズ 21-07)
「天ヶ下」(椿シリーズ 21-08)
「黒部」(椿シリーズ 21-09)
「シラハトツバキ 」(椿シリーズ 21-10)
「越の粧」(椿シリーズ 21-11)
「菱唐糸」(椿シリーズ 21-12)
「五色八重散椿」(椿シリーズ 21-13)
「狩衣」(椿シリーズ 21-14)
「若桜」(椿シリーズ 21-15)
「関西秋の山」(椿シリーズ 21-16)
「紅獅子」(椿シリーズ 21-17)
「白菊」(椿シリーズ 21-18)
「美濃牡丹」(椿シリーズ 21-19)
「徳恩寺」(椿シリーズ 21-20)
「月照」(椿シリーズ 21-21)
「フレグラント・ピンク」(椿シリーズ 21-22)
「春曙紅」(椿シリーズ 21-23)
「白羽衣」(椿シリーズ 21-24)
「タイニープリンセス」(椿シリーズ 21-25)
「あかこま」(椿シリーズ 21-26)
「覆輪京牡丹」(椿シリーズ 21-27)
「乙女椿」(椿シリーズ 21-28)
「大虹」(椿シリーズ 21-29)
「太平楽」(椿シリーズ 21-30)
「鹿児島」(椿シリーズ 21-31)
「三浦乙女」(椿シリーズ 21-32)
「赤袖隠」(椿シリーズ 21-33)
「琉球白妙」(椿シリーズ 21-34)
「羽衣」(椿シリーズ 21-35)
「紅雪見車」(椿シリーズ 21-36)
「繻子重」(椿シリーズ 21-37)
「南蛮星」(椿シリーズ 21-38)

■椿山茶花シリーズ
「菊冬至」(椿山茶花シリーズ 20-01)
「曙」(椿山茶花シリーズ 20-02)
「夕陽」(椿山茶花シリーズ 20-03)
「白卜伴」(椿山茶花シリーズ 20-04)
「赤腰蓑」(椿山茶花シリーズ 20-05)
「玉芙蓉」(椿山茶花シリーズ 20-06)
「一子侘助」(椿山茶花シリーズ 20-07)
「肥後入日の海」(椿山茶花シリーズ 20-08)
「七福神」(椿山茶花シリーズ 20-09)
「昭和の栄」(椿山茶花シリーズ 20-10)
「富士の峰」(椿山茶花シリーズ 20-11)
「緋乙女」(椿山茶花シリーズ 20-12)
「光源氏」(椿山茶花シリーズ 20-13)
「三国紅」(椿山茶花シリーズ 20-14)
「乙女サザンカ」(椿山茶花シリーズ 20-15)
「剣の舞」(椿山茶花シリーズ 20-16)
「大空」(椿山茶花シリーズ 20-17)
「敷島」(椿山茶花シリーズ 20-18)
「静海波」(椿山茶花シリーズ 20-19)
「不二の雪」(椿山茶花シリーズ 20-20)
「桃源郷」(椿山茶花シリーズ 20-21)
「京錦」(椿山茶花シリーズ 20-22)
「花大臣」(椿山茶花シリーズ 20-23)
「明行空」(椿山茶花シリーズ 20-24)


地面に座っているようにみえるコミカルな花「ザゼンソウ」(箱根の花 21-17)

2021年04月25日 08時11分42秒 | 

もっこりと地面に座っているようにみえるコミカルな花「ザゼンソウ」。あいにくと向こうを向いて座っているが、チョコレート色の仏炎苞の背後に水芭蕉のような白の肉穂花序を隠している。発熱して雪を溶かして咲くという珍しい植物である。

(2021年春 箱根)

■箱根の花

「ミツバツチグリ」(箱根の花 21-01)
「キジムシロ」(箱根の花 21-02)
「ミツガシワ」(箱根の花 21-03)
「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-04)
「オオバキスミレ」(箱根の花 21-05)
「イワウチワ」(箱根の花 21-06)
「ミズバショウ」(箱根の花 21-07)
「トサミズキ」(箱根の花 21-08)
「バイカイカリソウ」(箱根の花 21-09)
「ウグイスカグラ」(箱根の花 21-10)
「ユキワリコザクラ」(箱根の花 21-11)
「エゾノツガザクラ」(箱根の花 21-12)
「アズマシロカネソウ」(箱根の花 21-13)
「ヒメシャクナゲ」(箱根の花 21-14)
「キバナイチゲ」(箱根の花 21-15)
「キバナノクリンザクラ」(箱根の花 21-16)

「ザゼンソウ」

ザゼンソウ(座禅草、学名: Symplocarpus renifolius Schott ex Tzvelev)は、サトイモ科ザゼンソウ属の多年草。

特徴

周囲の氷雪を溶かして開花する。画像は竹森のザゼンソウ群
仏像の光背に似た形の花弁の重なりが僧侶が座禅を組む姿に見えることが、名称の由来とされる。また、花を達磨大師の座禅する姿に見立てて、ダルマソウ(達磨草)とも呼ぶ。

冷帯、および温帯山岳地の湿地に生育し、開花時期は1月下旬から3月中旬。開花する際に肉穂花序(にくすいかじょ)で発熱が起こり約25℃まで上昇する。そのため周囲の氷雪を溶かし、いち早く顔を出すことで、この時期には数の少ない昆虫を独占し、受粉の確率を上げている。開花後に大型の葉を成長させる。

ザゼンソウの発熱細胞には豊富にミトコンドリアが含まれていることが明らかになっている。しかしながら、発熱の詳細な分子メカニズムは、現在のところ分かっていない。動物における発熱には、「脱共役タンパク質」(だつきょうやくたんぱくしつ)が関わっていることが突き止められているが、このタンパク質は、発熱しない植物にも幅広く存在しており[3]、ザゼンソウの発熱に関与しているかは不明である。

発熱時の悪臭と熱によって花粉を媒介する昆虫(訪花昆虫)であるハエ類をおびき寄せると考えられている。全草に悪臭があることから英語では Skunk Cabbage(スカンクキャベツ)の呼び名がある。


一重のバラのようなやさしい花を咲かせる「ハマナス」(春の花 21-48)

2021年04月25日 08時07分38秒 | 

一重のバラのようなやさしい花を咲かせる「ハマナス」。海岸に自生する植物だが、今では多くの園芸種が生まれているようだ。かつて網走の海岸で咲き乱れているのをみた遠い記憶がある。「はまなすや今も沖には未来あり 中村草田男」。根は染料に、花はお茶に、果実は食用になるという。

(2021年春 川崎市)

■春の花シリーズ

「サクラソウ」(春の花 21-01)
「ワスレナグサ」(春の花 21-02)
「ヒメツルソバ」(春の花 21-03)
「レウィシア」(春の花 21-04)
「オオキバナカタバミ」(春の花 21-05)
「スイート・アリッサム」(春の花 21-06)
「ドウダンツツジ」(春の花 21-07)
「カントウタンポポ」(春の花 21-08)
「ホウキモモ」(春の花 21-09)
「アリウム・トリケラトゥム」(春の花 21-10)
「シャガ」(春の花 21-11)
「チョウセンレンギョウ」(春の花 21-12)
「キブシ」(春の花 21-13)
「キランソウ」(春の花 21-14)
「アネモネ」(春の花 21-15)
「タネツケバナ」(春の花 21-16)
「ヘビイチゴ」(春の花 21-17)
「山吹」(春の花 21-18)
「ホトケノザ」(春の花 21-19)
「海棠」(春の花 21-20)
「セイヨウシャクナゲ」(春の花 21-21)
「ホウチャクソウ」(春の花 21-22)
「ラミウム・ガレオブドロン」(春の花 21-23)
「キツネノボタン」(春の花 21-24)
「ビオラ・ソロリア・プリセアナ」(春の花 21-25)
「シロヤマブキ」(春の花 21-26)
「 アニソドンテア・マルウァストロイデス」(春の花 21-27)
「オランダミミナグサ」(春の花 21-28)
「斑入りビンカ・マジョール」(春の花 21-29)
「チエリーセージ」(春の花 21-30)
「スズラン」(春の花 21-31)
「ユウゲショウ」(春の花 21-32)
「レンゲ」(春の花 21-33)
「フジ」(春の花 21-34)
「シラン」(春の花 21-35)
「ヒメウツギ」(春の花 21-36)
「ナルコユリ」(春の花 21-37)
「アヤメ」(春の花 21-38)
「ナデシコ」(春の花 21-39)
「クレマチス」(春の花 21-40)
「シラー・カンパニュラータ」(春の花 21-41)
「ブルビネ・フルテッセンス」(春の花 21-42)
「ヒメライラック」(春の花 21-43)
「シラー・ペルビアナ」(春の花 21-44)
「サボンソウ」(春の花 21-45)
「スパラキシス」(春の花 21-46)
「ウツギ」(春の花 21-47)

■早春の花シリーズ

「チロリアンデージー」(早春の花 001)
「クリスマスローズ」(早春の花002)
「ツルニチニチソウ」(早春の花 003)
「ペーパーホワイト」(早春の花 004)
「日本水仙」(早春の花 005)
「黄水仙」(早春の花 006)
「カラスノエンドウ」(早春の花 007)
「ラッパスイセン」(早春の花 008)
「ヒマラヤユキノシタ」(早春の花 009)
「ジンチョウゲ」(早春の花 010)
「ヒメオドリコソウ」(早春の花 011)
「アラセイトウ」(早春の花 012)
「オオイヌノフグリ」(早春の花 013)
「ハクモクレン」(早春の花 014)
「玉縄桜」(早春の花 015)
「タチツボスミレ」(早春の花 016)
「河津桜」(早春の花 017)
「ノースポール」(早春の花 018)
「ヒヤシンス」(早春の花 019)
「ミモザ」(早春の花 020)
「フレンチ・ラベンダー」(早春の花 021)
「シデコブシ」(早春の花 022)
「ムスカリ」(早春の花 023)
「レンギョウ」(早春の花 024)
「クロッカス」(早春の花 025)
「馬酔木」(早春の花 026)
「ヤグルマギク」(早春の花 027)
「雪柳」(早春の花 028)
「イベリス」(早春の花 029)
「オオアラセイトウ」(早春の花 030)
「スノーフレーク」(早春の花 031)
「モクレン」(早春の花 032)
「ハナニラ」(早春の花 033)
「ヤマザクラ」(早春の花 034)
「ネモフィラ」(早春の花 035)
「キンギョソウ」(早春の花 036)
「福寿草」(早春の花 037)
「ベニスモモ」(早春の花 038)
「ソメイヨシノ」(早春の花 039)
「ハルジオン」(早春の花 040)
「キュウリグサ」(早春の花 041)
「コブシ」(早春の花 042)
「ヤエベニシダレ」(早春の花 043)
「カタバミ」(早春の花 044)
「ゼラニウム」(早春の花 045)
「ハコベ」(早春の花 046)
「おやゆび姫」(早春の花 047)
「ヒュウガミズキ」(早春の花 048)
「ヒイラギナンテン」(早春の花 049)
「ムラサキサギゴケ」(早春の花 050)
「源平枝垂れ桃」(早春の花 051)
「レッドキャンピオン」(早春の花 052)
「イワニガナ」(早春の花 053)
「アブラナ」(早春の花 054)
「ジャノメエリカ」(早春の花 055)

 

ハマナス(浜梨)
落葉低木
北海道〜太平洋側は茨城県、日本海側は島根県までの海岸の砂地に生える。幹は叢生し、高さ1〜1.5mになる。地下茎を伸ばして増え、しばしば大群落をつくる。枝には軟毛があり、太い扁平な刺と針のように小さな刺が混生する。刺にも短毛が密生する。葉は互生。長さ9〜11cmの奇数羽状腹葉で、3〜4対の小葉がある。小葉は長さ2〜3cmの楕円形または卵状楕円形で、先端は丸く、基部は広いくさび形または円形。縁には鈍い鋸歯がある。脈は表面で凹み、しわが多い。裏面には短い軟毛が密生し、腺が混じる。托葉は膜質で幅が広く、中程まで葉柄に合着する。先は尖る。枝先に紅色または紅紫色の花が1〜3個ずつつく。花は直径5〜8cmと大きい。花弁は5個。花柱は有毛、離生し、花ののどの部分をふさぐ。萼筒はほぼ球形。萼片は長さ3〜4cmで、背面に軟毛と細い刺があり、ときに腺毛が混じる。花柄は長さ1〜3cmで、小さな刺がある。果実は偽果。直径2〜3cmの扁球形で、8〜9月に赤く熟す。先端には萼片が残り、中には長さ5〜6mmのそう果が入っている。別名ハマナシ。花期は6〜8月。
冬芽は卵形。葉痕は馬蹄形で上を向く。(樹に咲く花)
学名は、Rosa rugosa
バラ科バラ属
白花をつけるものを、品種としてシロバナハマナス(R. rugosa f. alba)という。
鹿島町のハマナスは最初は植栽と思ったが、地元の手入れをしていた人の話では、「子供の頃には砂浜にたくさん生えていたが、今は少なくなった。」とのことであり、自生のものとわかった。

 

はまなす の例句(←ここをクリック)
http://fudemaka57.exblog.jp/22805009/


はまなす 補遺

*はまなすに僅かの日ざし急爆音 佐藤鬼房
*はまなすに幾度行を共にせし 高野素十
*はまなすに白波寄するかぎりなし 山口青邨
*はまなすのたとへば夜の黒眸美女(マラゲーニア) 佐藤鬼房
*はまなすのひと恋しげに百人浜 鷹羽狩行
*はまなすの一叢夜を濃くしたる 佐藤鬼房
*はまなすの傷める花に鰊臭 能村登四郎
*はまなすの匂ひに淫しゐたりけり 飯島晴子
*はまなすの古江細江に加賀言葉 前田普羅 能登蒼し
*はまなすの吹きしぼらるる大輪よ 山口青邨
*はまなすの尖る莟に砂きよら 山口青邨
*はまなすの枯れにつづける一墓域 木村蕪城 寒泉
*はまなすの棘ためらはず髪挿しけり 山田みづえ 木語
*はまなすの白きを咲かす紙漉場 松崎鉄之介
*はまなすの砂丘縮まる傘のうち 古舘曹人 能登の蛙
*はまなすの花の香水鄙びたり 山口青邨
*はまなすの花ひとつとて花の園 角川源義
*はまなすの芽ぶきの沖のはがれ寄る 岡井省二 明野
*はまなすの風に光を加へけり 松崎鉄之介
*はまなすやあはれ江差の鴎島 石塚友二 磊[カイ]集
*はまなすやオホーツクの海重波す 角川源義
*はまなすや人地にありて地を惜しむ 中村草田男
*はまなすや夕潮ながら碁盤波 上田五千石『琥珀』補遺
*はまなすや宵に相寄る峰と月 古舘曹人 樹下石上
*はまなすや小便小僧砂まみれ 佐藤鬼房
*はまなすや樺太までを海の皺 飴山實 辛酉小雪
*はまなすや灯台を日に二つ見て 鷹羽狩行
*はまなすや裏口に立つ見知らぬ子 中村苑子
*はまなすや離ればなれに墓標立つ 母国拾遺
*はまなすや靴を小脇の声透る 佐藤鬼房
*はまなす赤し滞留長き口シヤ船 松崎鉄之介
はまなすが沈む湖底へ青の層 加藤秋邨
はまなすに凧をつなげば花うごく 加藤秋邨
はまなすに己が愁ひをもてあます 鈴木真砂女 夏帯
はまなすに水平線の今しるし 清崎敏郎
はまなすに汐高鳴れば昏るゝかな 鈴木真砂女 夏帯
はまなすに礁透く潮の幾尋ぞ 水原秋櫻子 帰心
はまなすに船の漂流いつか見し 阿波野青畝
はまなすのかをりは遠き薔薇のかをり 中村草田男
はまなすのこの紅とかすべにさしゆび 山口青邨
はまなすの実がくれなゐといふ旅情後藤比奈夫
はまなすの実にひびくもの秋の海 加藤秋邨
はまなすの実に秋寒の風こもり 能村登四郎
はまなすの散るを促すのこぎり草 斎藤玄 雁道
はまなすの数珠のくれなゐ魂迎ヘ 大野林火 白幡南町 昭和三十一年
はまなすの砂丘の果を作る海 稲畑汀子
はまなすの香水といふ波音も 山口青邨
はまなすは暗き花とぞ沖の風 松村蒼石 雪
はまなすは棘も露けき一砂丘 水原秋櫻子 晩華
はまなすやきのふより濃き空の色 深見けん二
はまなすやサィ口に下りし湖の鳶 水原秋櫻子 晩華
はまなすや今も沖には未来あり 中村草田男
はまなすや多端の葉叢花秀づ 中村草田男
はまなすや季節風吹き鍛へたる 阿波野青畝
はまなすや断崖夕日に夕応へ 中村草田男
はまなすや樺太までを海の皺 飴山實
はまなすや波こまごまと与謝の海 鷹羽狩行
はまなすや涙の重き子買船 平畑静塔
はまなすや石狩河口水平ら 高浜年尾
はまなすや砂丘にたたかい砂丘に墓 古沢太穂 捲かるる鴎
はまなすや細き汽笛の斜里線は 松崎鉄之介
はまなすや親潮と知る海のいろ 及川貞 榧の實
はまなすや遊子立つとき濤激す 阿波野青畝
はまなすや鯛を寄せくる沖津波 水原秋櫻子 帰心
はまなすや黄塵やメモせし頁 加藤秋邨
はまなすを噛めば酸かりし何を恋ふ 加藤秋邨
はまなす折りくるる共産党員の月日 古沢太穂 捲かるる鴎
はまなす群生過去も未来もわれになし 鈴木真砂女 夏帯
墓ここも囲ふ*はまなす南限界 木村蕪城 寒泉
家はまなす塩田小屋の荒れに添ふ 角川源義
家はまなす鰊大尽夢に来む 角川源義
島泊り*はまなすの香に寝落ちけり 松崎鉄之介
弁当の絵のはまなすも花ざかり 後藤比奈夫
指ふれてはまなすを愛づ海荒き 山口青邨
日輪は跳ぶはまなすの巖頭に 古舘曹人 砂の音
朝澄んではまなす色をつくしけり 寒食 星野麥丘人
海青き*はまなすの花香水に 山口青邨
渺茫と歩をはまなすの中よりす 古舘曹人 能登の蛙
濤屏風寄せては倒れ*はまなすに 山口青邨
燈台の陰はまなすの香を高む 古舘曹人 能登の蛙
盆近くはまなすの実の赤きこと 大野林火 月魄集 昭和五十四年
石狩のはまなす花瓣欠け易し 高浜年尾
花咲く木はまなすに並み荒柏 中村草田男
連絡船出でゆく*はまなすに繊き雨 山口青邨
野の花のはまなす濃きに旅ゆけり 山口誓子
風強うしてはまなすに佇ち難し 清崎敏郎
香水の*はまなすの花籠に摘む 山口青邨
髪乱れ風の*はまなすわれに憑く 山口青邨