野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

秋の草原で赤い花がとくに目立つツリフネソウ(入笠山シリーズ08)

2019年10月20日 08時59分40秒 | 

船を釣り上げたような花の形をしているツリフネソウ。秋の草原で赤い花は少ないので、とくに目立つ。花の形も名前もいかにもそれらしくて、うれしくなる。秋になるとツリフネソウをみにいきたいと、そわそわする。

(2019-09 長野県 入笠山) 

ツリフネソウ(釣舟草)
1年草
北海道-九州のやや湿ったところに多い。高さ50-80cm。茎はやや赤みを帯び、節がふくらむ。葉は互生し、長さ5-13cm、幅2-6cmの菱状楕円形で細かい鋸歯がある。花序は葉腋から斜上し、紅紫色の花を数個つける。花序の茎には紅紫色の突起毛がある。花は長さ3-4cmで花弁3個、萼片3個からなる。萼片も紅紫色で花弁のように見え、下の1個は大きく袋状になり、その先端は細長い距になって、クルリと巻く。この距の部分に蜜がたまる。花弁は下の2個が大きくて黄色の斑点がある。雄しべは5個で、花糸は短く、葯が合着して雌しべを包み込む。果実は肉質のさく果、長さ1-2cm。熟すとちょっとした刺激で果皮が5片にはじけてクルクルと巻き、種子をはじきとばす。花期は7-10月。(野に咲く花)
学名は、Impatiens textori
ツリフネソウ科ツリフネソウ属
花軸の下部に毛のないものをナメラツリフネソウ(トガクシツリフネ Impatiens textorii f. nudipedicellata)と呼ぶ。

 

 

 


身近なキク科の植物だけに見分けにくいシロヨメナ

2019年10月20日 07時40分49秒 | 

キク科の白い花は識別が難しく、名札だけが頼りになる。これは神代植物公園でシロヨメナと表記のあったものである。高尾山にもたくさん咲いていた。わたしたちの日常に親しい花であるだけに、類似の種が多くなるのだろう。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 

シロヨメナ

 山に多く、林縁などの半陰地に生える。全体に毛は少なく、まばら。茎は直立~やや斜上し、やや紫色を帯び、下部はほぼ無毛。葉は長さ5~15㎝、幅2~5㎝、先が尖り、長楕円状披針形、3脈が目立ち、下部の葉では粗い鋸歯がある。葉に毛がほとんどないため、葉裏の脈が目立ち、ざらつかない。基部はくさび形で、根元に近いところでくびれてやや翼状になり、柄はほとんどない。花柄は長さ0.5~3㎝。花は普通、白色で、直径1.5~2㎝と小型。総苞は長さ約4㎜、筒形~球形。総苞片は3列。果実は長さ2~3㎜、冠毛の長さ3~4㎜。2n=18,(45),54
 分類が難しく、学名には諸説ある。Aster ageratoidesは中国、台湾、朝鮮にも分布する。花が紫色を帯び、日本のシロヨメナとはやや異なるところもある。日本のシロヨメナでも、四国には紫色を帯びるものが多い。
 ナガバシロヨメナvar. tenuifolius は渓流型の変種。葉が細いのが特徴。変異が連続的である。
 ケシロヨメナ var. intermedius は葉裏に短毛が多く、長軟毛が少ない。ビロード状でなく、手触りがざらつく。4倍体2n=36
 アキハギク Aster sugimotoi は明瞭な葉柄がある。
 ノコンギクは茎や葉に短毛があってざらつき、葉がやや丸く、葉柄があり、頭花が大きい。ノコンギクの葉の細いもの(変種のホソバコンギクとされる場合もある。)と見間違えやすい。
 イナカギク(ヤマシロギク)は茎や葉にビロード状の白毛が密生し、葉の基部がやや茎を抱く。葉裏に長軟毛がある。
[花期] (8)9~11月
[草丈] 30~100㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 山地の林縁、林内
[分布] 在来種 本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾

 


インフォーマルデコラ咲きの「ホワイトブレス」(ダリア・シリーズ04)

2019年10月19日 09時24分43秒 | 

インフォーマルデコラ咲きの中輪のホワイトブレス。清楚な感じのダリアで白の花もよいものだと思わせる。白の吐息という名前のイメージよりも強い花だ。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 



ホワイトブレス


すっくと立つ立ち姿にひかれたミゾソバ(入笠山シリーズ07)

2019年10月19日 08時23分41秒 | 

平地でもたくさんみられるミゾソバであるが、入笠山のミゾソバは華麗な花の傍らで妙に気になった。湿原に群生していたからだろうか。人の目をきにせず、すっくと立っている姿がりりしい。名前は溝に生えているソバに似た花ということで、ごく分かりやすい。花はママコノシリヌグイに似ている。どちらもよくみるときれいな花である。

(2019-09 長野県 入笠山) 

 

ミゾソバ(溝蕎麦、学名 Polygonum thunbergii または Persicaria thunbergii )は、タデ科タデ属 (Polygonum) またはイヌタデ属 (Persicaria) に分類される一年生草本植物である。

分布
東アジア(日本、朝鮮半島、中国)に分布する。

日本では北海道・本州・四国・九州の小川沿いや沼沢地、湖岸などに分布する。 特に稲作地帯などでコンクリート護岸化されていない用水路脇など、水が豊かで栄養価が高めの場所に群生していることが多い。

今でこそ護岸をコンクリートで固められてしまった場合が多いが、かつて日本各地で水田が見られた頃は、土盛りされていた溝や用水路、小川などの縁に普通に生えており、その見た目が蕎麦に似ていることが和名の由来になっている。

特徴
水辺などで 30-100cm ほどに生長し、根元で枝分かれして勢力を拡げ群生する。匍匐茎に閉鎖花をつけ種子を稔らせる場合もあるとされる。また茎には下向きに刺があり、他の植物等に絡みついて伸びることがある。

葉は互生し、形が牛の額にも見えることからウシノヒタイ(牛の額)と呼ばれることもある。

花期は晩夏から秋にかけてで、茎の先端で枝分かれした先に、直径 4- 7mm ほどで、根元が白く先端が薄紅色の多数の花を咲かせる。 なお、他のタデ科植物と同様に花弁に見えるものは萼である。

 

 

 


白萩のしきりに露をこぼしけり

2019年10月19日 07時41分52秒 | 

シロバナヤマハギは名前通りのハギの白花。萩の色はピンクを見慣れているので、白いとおやと驚く。「白萩のしきりに露をこぼしけり」正岡子規 「寒山落木」。調布の野草園にて。

(2019-10 東京都 調布野草園) 

 

 

 

山萩(ヤマハギ)はマメ科ハギ属の落葉低木である。
日本各地に分布し、日当たりのよい山野に生える
花の色は紅紫色だが、稀に白花のものがあり、白花山萩(シロバナヤマハギ)と呼ばれる。
樹高は1メートルから2メートルである。
枝はほとんど枝垂れない。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は楕円形で、表面にも裏面にも毛が生える。
開花時期は7月から10月くらいである。
葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い蝶形の花をつける。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
属名の Lespedeza は東フロリダ総督だったスペイン人の「セスペデス(Vincente Manuel de Cespedes, 1746-1802)さん」の名からきている。CがLになったのは誤植のためである。
種小名の bicolor は「二色の」という意味である。
品種名の albiflora は「白い花の」という意味である。
学名:Lespedeza bicolor f. albiflora


炎天下に紅の炎を吐く龍サラマンドラ(ダリア・シリーズ03)

2019年10月18日 10時08分11秒 | 

橙色一色の花をつけるユニークなサラマンドラ。セミカクタス咲の個性のある一輪である。サラマンドルは火を司る精霊であり、炎の色から名付けられたのだろう。炎天下に紅の炎を吐く龍を思わせる花である。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 

 

秋田のダリア‐サラマンドラ

 

 


茎も葉も赤くなるアカバナ(入笠山シリーズ06)

2019年10月18日 08時15分12秒 | 

アカバナは花が赤いからアカバナだと素朴に思っていたが、赤くなるのは花だけではなく、茎や葉もらしい。赤い花はたくさんあるから、この名前がついたのは秋が近づくと茎や葉が濃い紅色になることによるのだろう。小さな花で、写真で花の赤を出すのに苦労する。アカバナ科アカバナ属アカバナという一人独鈷の花である。

(2019-09 長野県 入笠山) 

 

アカバナ(赤花)
多年草
北海道-九州の山野の水湿地に生える。高さ30-70cm。茎には細かい毛がある。葉は対生し、長さ2-6cm、幅0.5-3cmの卵形-卵状楕円形で、基部はしばしば茎を抱く。茎や葉は赤みを帯びることが多い。葉腋に直径約1cmの紅紫色の花をつける。花弁は4個で浅く2裂する。柱頭はこん棒状。萼には腺毛が多い。さく果は長さ3-8cmの細長い棒状で、熟すと4裂する。花期は7-9月。(野に咲く花)
学名は、Epilobium pyrricholophum
アカバナ科アカバナ属

 

 


荒地に群生するアレチハナガサ

2019年10月18日 07時16分08秒 | 

 アレチハナガサという名前はどうしてつけられたのか分からないが、ヤナギハナガサからの類推だろうとも言われている。たしかに園芸種のヤナギハナガサと花の形はそっくりだし、ヤナギハナガサの花なら、花笠と呼ばれても不思議はない。それが荒地でみつけられたからというのである。荒地では群生しているらしい。

(2019-10 東京都 調布野草園) 

 

アレチハナガサ(クマツヅラ科)

南アメリカ原産の多年生草本。1967年頃から福岡県や神奈川県で見出され、現在では関東地方以西の市街地の道端、荒れ地や河川敷に大きな群落を作っています。(「帰化植物写真図鑑」より)


天草各地の空き地や道端などいろいろな場所で群落をつくっているのを見かけます。

草丈が高く荒れ地などにたくさん生えているのですが、花が小さくてあまり目立たないので人の目にはつきにくいかと思います。


濃い赤色の大輪をつけるダリア「艶舞」(ダリア・シリーズ02)

2019年10月17日 10時20分33秒 | 

インカーブドカクタス咲の濃い赤色の大輪をつける艶舞。真ん中の黄色の花芯が少しだけ見えている。立派な花姿が圧倒的だ。いかにも夏らしいダリアの花だ。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 

 

艶舞

 


白く大きな穂がめだつサラシナショウマ(入笠山シリーズ05)

2019年10月17日 09時49分14秒 | 

草原の斜面に群生して白く覆っていたサラシナショウマ。サラシナの名前は晒菜で、葉を水に晒して食べたことによるものらしい。白くて大きな穂が目立つ。花の形がイヌショウマと少し似ているが、ショウマのうちでは穂がもっとも大きな部類ではあるまいか。白い帆には多くの昆虫があつまる。後ろで吸蜜しているのはイチモンジセセリだろう。

(2019-09 長野県 入笠山) 

 

サラシナショウマ(晒菜升麻)
多年草
北海道-九州の山地の木陰や草原に生える。地下茎は横に伸びる。茎は高さ1mに達し、上部は分枝して短毛を密生するが、下部は無毛。葉は互生し、長柄があって大きく、下葉は35-55cm、3回3出、上部のものは2-3回3出。葉柄基部は広がり膜質となって茎を抱く。小葉は卵形、欠刻縁、鋭頭または鋭尖頭、両面に短毛を散生する。長い総状花序をつける。花柄は5-10mm、密に短毛がある。雄花と両性花とがある。萼片は広楕円状舟形で蕾を包み、長さ4-6mm、背に短毛がある。花弁は白色3-5mm、先は2浅裂し、共に早く落ちる。雄しべは多数、長さ5-6mm、花糸は無毛で先が少し広がる。袋果は1-5、短毛があり、果体は楕円形、長さ5-10mm、短毛があるかまたはやや無毛、花柱は1-2mm、先は少し曲がる。種子は長さ2mm、翼がある。花期は8-10月。(原色日本植物図鑑)
学名は、Cimicifuga simplex
キンポウゲ科サラシナショウマ属

 


黄色い大きな花弁をつけるキバナアキギリ

2019年10月17日 08時27分13秒 | 

サルビアに似た黄色い大きな花弁をつけるキバナアキギリ。奥高尾の城山につづく道筋でもみかけた。ふっくらと大きな蕾がめだつ。別名は琴柱草。琴柱は、琴の弦の下に立てて音を調整する人型の道具で、この花の姿がたしかに人型にもみえる。またアサギリの名前通り、色は違うが、形だけをみると、桐の花と似ていないことはない。

(2019-10 東京都 調布野草園) 

 

Salvia nipponica
キバナアキギリ

Scientific name Salvia nipponica Miquel
Category Perennial
Origin Japan - Honshu, Shikoku, Kyushu
Height 0.4m
Flowering Summer - Fall
Flower color yellow
別名 コトジソウ
キバナアキギリを漢字で書くと「黄花秋桐」.別名コトジソウは,漢字で琴柱草. 種小名はサルビア・ニッポニカ(Salvia nipponica ),美しい黄色の花を咲かせる日本のサルビアです.

本州から九州の丘陵地の林や道端などに分布しています.東京都でも高尾山などのハイキングコース沿いでもよく見られるらしいです.

 


白地に赤の斑点が目立つ「星のささやき」(ダリア・シリーズ01)

2019年10月16日 11時27分22秒 | 

神代植物公園のダリア園を訪れて、ダリアの花の多様性と美しさに感銘をうけた。しばらくダリアの品種の鑑賞をしてみよう。ダリア「星のささやき」はボール咲の白の花弁に血のような赤が散っていて、目を引く。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 

 

 

星のささやき

 


しっとりとした風情がすばらしいアケボノソウ(入笠山シリーズ04)

2019年10月16日 08時50分59秒 | 

すてきな名前をもらったアケボノソウだが、花もとても典雅だ。花弁の先にある緑の点が黎明の星のようにもみえる。花そのものは地味だが、この花をみつけるとうれしくなる。草原の花にはとても目立つものが多いが、白と緑だけのアケボノソウは、しっとりとした風情がすばらしい。

(2019-09 長野県 入笠山) 

 

アケボノソウ(曙草)
越年草
北海道-九州の山の谷間の湿地に生える。根出葉は花時にはなく、茎は高さ60-90cmで直立、分枝し4稜線がある。葉は有柄で長さ柄と共に5-16cm、幅2-5cm、毛はなく3脈が目立つ。萼片は広倒披針形で花冠の約1/3長。花冠は白色、5深裂し裂片は長さ10-13mm、上半に濃緑の細点があり中央部に黄色円形の2腺体がある。さく果は花冠より少し長く、種子は長さ約0.9mmで細瘤状突起がある。花期は9-10月。(原色日本植物図鑑)
学名は、Swertia bimaculata
リンドウ科センブリ属


葉の下でうつむくように咲くカラスノゴマ

2019年10月16日 08時07分00秒 | 

これもあまりみかけない野草の一つ、カラスノゴマ。この時期に黄色い花は目立つし、仮雄しべが突き出しているのが特徴である。和名に動物の名前がつくのは多いが、この花にカラスの名がついている理由はよく分からない。仮雄しべがあるのはウメバチソウと同じだが、ウメバチソウほどに精密な構造を作らない。葉の下にうつむくように咲くので、写真を撮るのに苦労する。

(2019-10 東京都 調布野草園) 

 

カラスノゴマ Corchoropsis crenata Sieb. et Zucc. は、黄色い花を付ける1年草。花の中央から仮雄蕊が特別に長く突き出しているのが目立つ。

現在のAPG分類体系ではアオイ科に分類される。従来の分類ではシナノキ科若しくはアオギリ科に分類されていた。


特徴
直立する1年生草本。茎の断面は丸く、直立に伸びて高さ30-60cmになる。葉は卵形で先端は少し尖り、基部は丸いか裁ち切ったような形で、縁には先の尖らない鋸歯が並ぶ。葉身は長さ2-7cm、幅2-4cmで葉柄は長さ1-2cm。葉身の表と裏の両側に星状毛がある。

花期は8-9月。葉腋から1つずつ黄色い花を付ける。花柄は長さ1-2cmで、萼片は長さ6-8mmで線状披針形、先端は尖っており、外側に星状毛がある。花弁と萼片はいずれも5個。萼片は開花時には完全に反り返る。花弁は倒卵形で長さ7-10mm。花の真ん中から5本の長い突出物があるが、これは仮雄蕊であり、長さ7-9mmあって先端は曲がる。雄蕊は仮雄蕊よりずっと短くてその基部にあり、数は10で、間に仮雄蕊を挟んで配置している。この花は俯きに咲く。

果実は蒴果で長さ2.5-3.5cm、幅3mmで少し曲がっており、表面は星状毛に覆われる。果実は3片に裂開し、裂開するとジグザグ状に曲がった中心の軸が見える。種子は卵形で3mmに満たず、横向きに隆起腺がある。

和名は蒴果の形が角状の円筒形で、ゴマのそれに似ることによるとも、種子がゴマのようであるからとも。

分布と生育環境
本州の関東以西から九州にかけて見られる。国外では朝鮮と中国に分布する。 山野や荒れた畑地の路傍などに生える。

類似種など
カラスノゴマ属には東アジアから日本にかけて数種があるが、日本国内には本種しかいない。黄色い花はよく目立ち、真ん中から突き出した仮雄蕊が独特なので判別は容易。


希少になった水生植物アサザ

2019年10月15日 09時37分54秒 | 

希少になった水生植物のアサザの花は、開花している状態の写真がずっと撮れないでいる。仕方がないので、少し小さいのだが、開きかけのものを。背後に移っている葉はいかにもアサザらしいものなので、間違いないと思う。神代植物公園で葉だけはたくさん増えていた。花ジュンサイという名前が似合う水草だ。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 

アサザ [浅沙]

開花時期 5月、6月、7月、8月、9月
花の色 黄
名前の読み あさざ
分布 本州から九州
ユーラシア大陸の温帯地域に広く分布
生育地 池や沼に生える浮葉植物
植物のタイプ 水生
大きさ・高さ 5~10センチ
分類 ミツガシワ科 アサザ属
学名 Nymphoides peltata
花の特徴 縁が糸状に裂けてフリルのようになった黄色い花を花茎の先につける。
花びらは5枚あるが、花の根元はつながっており、合弁花である。
一日花で午前中に開き、夕方には閉じる。
葉の特徴 葉は緑色のハート形をしており、地下茎から柄を出して水面に浮かぶ。
葉の直径は5~10センチくらいである。
実の特徴 果実は卵形で扁平なさく果(熟すと果皮が裂開する果実)
この花について ―
その他 漢字では「阿佐佐」とも書く。
環境省のレッドリスト(2007)では、準絶滅危惧(NT)に登録されている。
若葉は食用になり、ハナジュンサイの別名がある。
俳句の季語は夏である。