中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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モロッコ訪問記:第1日目:第2日目:一路モロッコへ

2009年07月05日 16時01分41秒 | モロッコ;ツブカル山

                   <ドバイ空港内の商店街>

      モロッコ訪問記:第1日目:第2日目:一路モロッコへ
             (アルパインツアー)
        2009年6月7日(日)~18日(木)

第1日目 2009年6月7日(日)(つづき)

<退屈な機内>

■関空を出発

 東京から参加した私達4人は,21時42分,関空に到着した.羽田で預けた荷物は,最終到着地のカサブランカまで継送されるので,機内に持ち込んだ荷物だけを持って,関空内4階の国際線出発階へ移動する.そして集合場所のエミレーツ航空EK317便搭乗/出発ロビーへ向かう.
 すぐに,大阪からの参加者と合流する.大阪在住の方が2人,名古屋近郊にお住まいの方1人である.大阪の方々は,私達関東組とは,何となく雰囲気が違うなと感じる.リーダーのMさんとは初対面である.
 22時20分頃,出国手続,セキュリティチェックを受けて,搭乗ゲート40番に移動する.
 22時51分,エミレーツ航空EK317便に搭乗する.私の座席は40B,残念ながら,3人掛けの真ん中の席である.私の隣,窓側の席には,今回の旅でご一緒する鎌倉在住のSさん(女性)である.
 23時33分,私達が搭乗するEK317便は,トランシットするドバイを目指して,関空からテークオフ.いよいよ長旅の開始である.これから10時間以上もこの狭い座席に座りっぱなしでいなければならないかと思うと気が滅入ってくる.とはいえ,さすがに評判の良いエミレーツ航空である.座席は立派だし,目の前には,随分と大きなスクリーンが付いている.

■素晴らしいスクリーン
 早速,リモコンを手にとって,いろいろといじってみるが,使い方が良く分からない.仕方がないので,私の隣に座っているアラブ系の若い男性に聞く.
 「失礼ですが,英語,話せますか?」
 「はい」
 「このリモコンの使い方分かりますが.もしお分かりならば教えてください」
 彼は首をひねりながら,
 「さあ,あまりよく分からないけど・・・」
と言いながら,リモコンをいじっている.
 「どうやら,このリングの矢印を押すと,画面の上の矢印が動くようです.真ん中のボタンを押すと確定のようです・・・」
とリモコンを動かしながら教えてくれる.
 5分ほどリモコンをいじっていると,何となく使い方が分かってくる,さらに,画面自体がタッチパネルになっていて,リモコンなしでも大抵の機能が使えることが分かった.私はナビゲーションの画面を表示させる.画面には関空からドバイまでの飛行ルートが映し出されている.その上に現在地を示す飛行機の形をしたポインターが表示されている.ポインターはまだ関空のすぐ側の所で止まっている.


■洒落たバッグ
 11時53分,キャビンアテンダントが,可愛いバッグを配り始める.中には靴下,目隠し,歯ブラシセットが入っている.なかなか気が利いている.このバッグは,小物入れやカメラケースとしても使えそうである.何だか随分と得をしたような気分になる.
 つづいて,食事のメニューが配れる.メニューの表紙には,錆びた自転車と沢山のタマネギを撮した写真が使われている.どういう意図で自転車とタマネギなのか良く分からない.
 ざわついていた機内が何となく落ち着いてくる.隣の席のSさんととりとめもない雑談を始める.Sさんは大変な旅行家,南極を含む世界各地を訪れているようである.誠に羨ましい.

               <乗客に配られた小物入れと中身>

■美味しい機内食
 12時25分,いよいよ夕食である.大小太鼓型三角形の器にいろいろな食べ物がぎっしり並べられている.ブロッコリー,ニンジンなどの野菜類とご飯,ハム,アスパラガス,卵焼きなど,パン,チーズケーキなど.私は下戸なのでアルコール類は飲まないが,ワイン,ビール,リキュール,各種ソフトドリンクが無料で飲める.
 さすがにエミレーツ航空である.機内食はとても素晴らしい.
 

■機内に夜空
 30分ほどで夕食が終わる.機内の照明が暗くなる.これから長い夜を座ったまま過ごさなければならない.機内が暗くなると,天井に星を模した小さな灯りが沢山灯っている.実に美しい演出である(写真は随分ブレているが雰囲気は分かるかもしれない).
 ざわざわしていた機内は,次第に静かになる.そして,ゴウゴウというエンジン音だけが絶え間なく聞こえてくる.


■けだるい夜
 そのうちに,足がだんだんと怠くなってくる.エコノミー症候群が気になるので,時々,身を捩らせたり,足をバタバタと動かしたりするが,怠さは一向に治らない.
 尾籠な話だが,ガスが盛んに出る.音が出てもエンジン音で掻き消されるので,一向に聞こえない.それに自分のガスは自分には臭わないので,遠慮せずにドンドンと放出する.
 乗客の殆どが眠っている.なぜか私はどうしても眠れない.仕方がないので,持参している「鎌倉検定」の本を読む.断っておくが,私は特段鎌倉検定に合格したいとは思っていない(合格した方が良いのは当然だが).ただ,折角,鎌倉に住んでいるので,鎌倉に関連する知識を体系的に学びたいなと思っている.そして,自分が得た知識がどの程度のものかを,検定試験で試してみたい.そんなことを考えながら,何となく本を斜め読みする.
 暫くの間,本と,スクリーン上の現在地を見比べながら夜長を過ごす.機内のパンフレットを見ると,いろいろな映画もあるようだが,イヤホーンを使う気にならない.ときどきウトウトしたり,本を読んだりしながら,早くドバイに着かないかなと思いながら,ひたすら我慢する.

第2日目 2009年6月8日(月)<機中泊>

<ドバイ空港でトランシット>

■朝食

 飛行機の中で,第2日目を迎える.時計はまだ日本時間のままである.
 5時34分,眠れないままボンヤリとしていると,キャビンアテンダントが,水を差し出す.有り難く頂戴する.沢山の長い三角形が葦のように右に傾いて連なっている素晴らしいデザインのコップである.水を飲む前に,このコップの形をノートに書き写す.
 寝不足の身体には,水が何よりのご馳走である.
 7時頃,機内の照明が明るくなる.
 7時22分に朝食が配られる.チキン,ライス,クロワッサン,ヨーグルト,オレンジジュース,リンゴなどが小さなトレーの上に乗っている.身動きしないで座っていたので,お腹が空いていない.少しばかり食べて,跡は残してしまう.


■ドバイ空港に着陸
 9時16分,時計をドバイの標準時に合わせる.今,ドバイ時間では4時16分.東京との時差はマイナス5時間である.これからはドバイ時間で表記する.
 外はまだ真っ暗である.機内に,
 「・・・まもなく,ドバイ国際空港に着陸します・・・」
というアナウンスが流れる.アラビヤ語,英語,日本語など数カ国語のアナウンスである.
 窓から外を見ると,電灯がキラキラと光るドバイの夜景が一面に広がっている.
 4時39分,私達を乗せたエミレーツ航空EK317便は,無事,ドバイ国際空港に着陸する.
 4時54分,ディッセンバーグ.むし暑い.
 5時06分,トランシット用の待合室に到着する.

                <ドバイ空港の待合室>  

<カサブランカ国際空港へ>

■カサブランカ行に搭乗

 待合室の近傍に大きな商店街があるが,長旅で疲れてしまい,見回る元気もない.待合室近場のお店を少し覗いただけで,待合室のベンチに座り込む.
 5時26分にセキュリティチェックを受けて,ゲート202の搭乗待合室へ向かう.何もすることがないので,待合室のベンチに座り込んで,搭乗が始まるのを待つ.
 6時57分,エミレーツ航空7:36発EK751便カサブランカ行の搭乗が始まる.私の席は20D.通路側である.見渡した所,私達以外には日本人は居ないようである.機内から日本語は一切消えた.何となく居心地の悪さと,何とも言えない不安を感じる.
 私達の一向は,チェックイン時間が遅かったためか,全員バラバラの席になる.多少心細いが1人で過ごすのも悪くないなと思う.

■綺麗な英語を話す母親
 私の隣には2人の幼児を連れたお母さんが座る.隣の席が幼児だと,長い飛行時間の間に啼いたり喚いたりで大変.
 「・・・煩そうだな.困ったな・・・」
と思ったが,この幼児達は大変しつけが良く育てられている.長いフライト中,お母さんに甘えている.一度も煩く騒ぐことはなかった.また,お母さんが,とても上品で綺麗な英語を話す.すっかり見直してしまう.キャビンアテンダントに飲み物をお願いするときも,
 “Could I have・・・・?”
と丁寧な言い回しをする.私などは,せいぜい,
 “May I have・・・・?”
程度の丁寧さでしか話さない.
 私は,このお母さんの綺麗な英語に聞き惚れる.そして,自分の英語の粗雑さが恥ずかしくなる.
 7時37分,ほぼ定刻に飛行機はドバイ空港を出発する.7時53分に離陸.
 これから,カサブランカまで,まだまだ長い空の旅が続く.
                           (つづく)

   ****************************

帰国後17日目 2009年7月5日(日) 曇

 乾燥しきったモロッコと違って,梅雨時の日本は毎日のように雨空が続いている.そんな毎日が続く内に,モロッコから帰国直後に,気持ちが良いなと思っていた湿っぽい天気も,もう飽き飽きと感じるようになる.
 そんな日が続く中で,今日は晴れ間はないものの,久々に雨の心配のない1日となった.本当はこんな日にこそ塔ノ岳へ登りたかった.でも,残念なことに今日は「鎌倉検定」の日である.
 モロッコ往復の飛行機の中で,鎌倉検定の本を斜め読みしただけで,その後,大して勉強もせずにぐうたらな毎日を過ごしてきたが,折角のチャンスなので,
 「まあ,どうなってもいいや・・・」
とグウタラ気分のまま受験してきた.
 試験会場は,大船駅から歩いて10分ほどの所にある鎌倉女子大のキャンパスである.
 今日の試験は,1級から3級まで同時に行われるようである.まずは登竜門である3級の試験を受ける.そして,もし合格すると,2級の受験資格が得られる.さらに2級が受かれば,1旧が受けられるという仕組みである.
 私も,まずは,3級の試験を受ける.どうやら3級の受験者は300人以上居るようである.マークシート方式の問題が100問.70パーセント以上正解ならば合格だそうである.4択問題だから,デタラメに回答しても25点は期待できる.残りの問題を50パーセントほど正解すれば合格である.さて,デタラメにマークして合格できる確率は何パーセント?
 私は,受験しながらも,こちらの確率の計算に興味が湧いてしまう.
 職業柄,試験をする側からは,何回も試験に立ち会ってきたが,自分が受験生になるのは,自動車学校の学科試験を受けて以来のことになる.
 試験を受けながら,こんなことを言うのは不謹慎極まりないが,合否はもともとどうでも良い.勿論合格した方が良いに決まっているが・・・そんな気楽な気分から,非日常的な経験が,何となく面白て仕方がない.
 10時15分から開始した試験は,11時45分に終わる.11時30分頃,できない問題はいくら考えても分からないので,適当にマークをつけて退場する.
 鎌倉女子大のキャンパスを出る.
 涼しい風が吹いている.気持ちが良いので,大船から混雑する仲通を通り過ぎる.そして,山崎,天神山,鎌倉中央公園を経由して,のんびりと帰宅する.
 「そろそろ,モロッコ訪問記の続編を纏めなければ・・・」
と反省.
 一気に,この続編を纏めた次第である.




「モロッコ周遊記」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f7add9a0ef22a7c661b5ba35a5dc823b
「モロッコ周遊記」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/fbe3ac40421056c6963c8bec6facb6ff
「モロッコ周遊記」の最初の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/31b79faa79d02b8fe28dc5177880d2e4
「モロッコ周遊記」の索引
(編集中)
 



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