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アンナプルナ・ダウラギリ展望紀行(6)
カトマンズからチャンドラゴットへ(2)
2001年3月25日(日)
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やっとアンナプルナ紀行を再開致します。
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<カトマンズの朝>
■早朝のシェルパホテル
昨日,成田を出発した私達は香港でトランシットして,無事にカトマンズに到着した。そして,カトマンズ市内の目抜き通りにあるシェルパホテルにチェックインした。私は,このツアーに一緒に参加した仙人と同室になる。部屋に入ると,すぐに荷物を整理して,24時03分に就寝した。
寝具が何時もと異なると,どうもよく眠れない。ウトウトしている内に,深夜2時に目が覚めてしまう。もっとも日本時間では,朝5時だから,目が覚めても仕方がない時間である。でも,このまま起きてしまうのには早すぎるし,隣のベッドの仙人はスヤスヤと良く寝ている。私も,無理をして目をつぶって眠るように努力する。その内に,いつの間にか,またウトウトとする。そして,4時にまた目が覚めてしまう。ふたたび,目をつぶって,ひたすら時間の経つのを待つ。
5時,ついに居たたまれなくなって,そっとベッドから起き出して,1階のロビーへ降りてみる。ロビーでは5~6名の白人グループが座っている。ロビーの照明は暗いままである。 少し外を散歩してみようかと思う。出入り口に近づくと,ドアーマンが,
“Good Morning !”
と言いながら,入口のドアーを開けてくれる。
「シマッタ! チップ用の小銭を持っていない・・」
と気が付いたが,もう仕方がない。チップを支払わないまま,
「サンキュー」
と言って外へ出てみる。外はまだ薄暗く,ヒンヤリとして寒い。早朝のため,ホテル前の大通りには,ほとんど人気がない。王宮のある方へ,5~6分歩いてみる。街は静まりかえっている。でも少々寒いので,直ぐにホテルへ引き返す。そして,5時30分過ぎに,またベッドに潜り込む。
■ホテルのレストランで朝食
6時30分にモーニングコールの電話が掛かってくる。今度は仙人も起き出す。朝食まで,まだ,十分に時間があるので,私はシャワーを浴びることにする。バスルーム室に備え付けられている石鹸は緑色をしていて,すごく強い香りがする。泡立ちは余り良くなく,品質は今ひとつである。傍らにはローソクとマッチが備え付けられている。
7時丁度に,仙人と一緒に,1階ロビー隣のレストランに入る。このレストランは,ホテルの外からも入れるようになっている。入口には”Cafe De La PAIX”と書いた看板が付いている。
朝食はバイキング方式である。私は大きなお皿に,パン,卵焼き,トマト,ソーセージ,ポテトサラダを盛りつける。それに,春粥とコーンフレーク,牛乳を添えて,朝食にする。春粥はとても懐かしい味がする。
<ホテルの朝食>
朝食後,まだ少し時間があるので,再びホテルの前を散歩する。ホテルの前の道を,数分,王宮に突き当たるまで歩いてみる。そこから往路を引き返す。ホテル近くで物売りがつきまとってくるが,強く”No!”と言う。
<ポカラへ向かう>
■空港に向かう
7時50分に一旦部屋の戻り,身支度を整えて,7時55分にロビーへ降りる。トレッキングの最後の日に,再びこのホテルへ戻るので,トレッキング中に使わないものは,このホテルに預けて,旅行社が手配したバスに乗車し,8時にホテルを出発する。私達は,これからカトマンズから,国内線の飛行機で,ポカラに向かう予定である。
カトマンズ空港までの道路は,沢山の人で溢れている。殆どの人がゴム草履を履いている。また衣服は泥で汚れている。
8時16分にカトマンズ空港に到着する。ガイドが,
「昨日到着した国際線の建物は左側,今日の国内線は右側の建物です」
と説明する。
■カトマンズ国内線空港
バスを降りる。建物の入口には,得体の知れない人達がビッシリとへばり付くように屯している。人をかき分けるようにして,狭い入口から建物の中に入る。入ると直ぐに,ガイドが1人165ルピーの空港税を集金する。
まずは,チェックインカウンタの前に並ぶ。そして,荷物の間をすり抜けるようにして,搭乗待合室の前に出る。搭乗待合室の入口は男女別々になっている。そして,一人ずつ係員のチェックを受ける。セキュリティチェックだろうか,手荷物のチェックを受けた後,係員がボディチェックをする。どこからか「ピ~・・・」という音が聞こえる。係員が,
“Map?”
と意味不明なことを,私に聞く。私は,
「Mapって・・・地図??・・・えっ! なんで地図なんだろう」
と不可解である。私は,
「マップって,地図のことか?」
と確かめる。係員はまた同じことを聞いてくる。私は訳が分からずに,
「地図って・・地図なんて持ってませんよ・・地図って何のことですか?」
と聞き返す。すると係員が,
「セキュリティチェックだよ」
と言いながら,搭乗券にペタンとハンコを押す。何のことか,サッパリ分からないまま,とにかく無事に搭乗待合室に入る。
<国内線搭乗待合室>
■国内線待合室
搭乗待合室の中は30メートル四方ほどもあるだろうか,案外,広い。外の喧噪が嘘のように,ゆったりとした場所である。待合室の入り口付近は吹き抜けになっている。吹き抜けの一部が2階になっていて,その側に,小さなパーラーがある。そして,入口の両側には売店がある。沢山の人が売店に群がっている。私達一行の何人かも一緒に群がっている。
待合室のあちこちにプランターが並んでいる。プランターの両側には,椅子が綺麗に並べられている。椅子に腰掛けて,改めて搭乗券をシゲシゲと眺める。どうやら,私達が利用する航空会社は”Yeti Airlines”と言うらしい。
Flight No.の欄には手書きで,4A131と書き込んである。Seat No.は”FREE”になっている。
<空港利用税と国内線搭乗券>
■ポカラへ
9時丁度にボーディングが開始される。待合室出口からバスに乗車して,飛行機の側まで移動する。バスは直ぐに小さな飛行機の前に横付けになる。私達の搭乗する飛行機は,YS11をちょっと小振りにしたような小さな双発飛行機である。
9時05分,飛行機のプロペラが回り出す。細身長身の素敵な女性キャビンアテンダントが,乗客にアメを配り始める。すぐに,「ブ~ン・・」というような爆音を立てて,私達を乗せた飛行機は軽々と離陸する。
飛行機は瞬く間に高度を増す。右手眼下にはカトマンズの市街地が手に取るように見えている。右手前方には,白い雪に覆われた急峻な山脈が見えている。客室からコクピットが丸見えである。私もコクピットを覗かせてもらう。コクピットの窓から眺めたアルプスは正に最高の気分にしてくれる。
やがて,キャビンアテンダントが,小さな箱を配り出す。箱の中にはサンドイッチとポテトチップスが入っている。まだ,空腹ではないが,成り行きで,サンドイッチを食べ始める。食べ物に卑しい私は,直ぐに,全部,食べてしまう。このサンドイッチ,とても美味しかった。
9時27分,シートベルトを着用するようにアナウンスがある。そして,9時32分,私達は,無事,ポカラ空港に到着する。
<機内の様子と,配られたサンドイッチ>
※当分の間,写真はトレッキングが始まるまでなく,現場でノートに書いた
スケッチしかありません。もう少しの間,スケッチだけで,この記事を進
めます。
(つづく)
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