中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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モロッコ訪問記(11):第3日目:マラケシュ観光(3)

2009年07月31日 10時16分48秒 | モロッコ;ツブカル山
                 <そびえ立つクトゥビアモスク>

       モロッコ訪問期(11):第3日目:マラケシュ観光(3)
              (アルパインツアー)
          2009年6月7日(日)~18日(木)

2009年6月9日(火)(
つづき)

<巨大なクトゥビアモスク>

■メナラ庭園を出発
 メナラ庭園の見学を終えた私たちは,再び専用バスに乗車,12時08分にメナラ庭園を発車する.私たちのバスが,どこをどう走っているかは,ハッキリ分からないが,これから訪れるクトウビア(Koutoubia)が,絶えず進行方向左手前方に見えていたことから,多分,往路に通ったムハンマド6世通りからメラナ通りを経由して,再び旧市街(メディナ)に戻っているようである(地図は前回の記事を参照).
 道路に沿って,見事な街路樹が続く.その街路樹の向こうに,緑豊かな森が延々と続く.その森の上に,一段と高くクトゥピアが聳えているのが見える.周囲にはクトゥビア以外に目立つ建物は何もない.


■クトゥピアに到着
 12時15分,クトゥビアが直ぐそこに見える広場で,バスから下車する.湿度は低いが,太陽が照りつけて,ギラギラと暑い.ガイドのアブダラさんの後に付いて,公園のような所を,クトゥピアに向かって歩く.
 アブダラさんから説明を受ける.
 「・・・クトゥビアの「クトウ」は,bookつまり本,「ビア」は塔の意味です.bookはコーラン・・金曜日に聖教者が,ここに集まってお祈りをするんです.だから,金曜日12時30分に,あの塔の上から,四方に向かって,大声でコーランを唱えたんです・・・この塔は,12世紀に建てられました・・・」
 アブダラさんの説明によると,この塔の高さは70メートル余りだという.
 引き続き,アブダラさんが,色々なことを説明してくれる.
 「・・あの塔の上に,金色の玉が3個串刺しになっているでしょう.団子三兄弟です.一番上の玉だけは,正真正銘の金無垢,純金です」
 アブダラさんが「団子三兄弟」なんていう日本語を知っているのは驚きである.
 「ダイヤモンドの大きさの単位にカラットが使われますね.もともとカラットは何を意味しているかご存じですか・・・」
とアブダラさんが,私たちに質問する.誰も分からない.すると,
 「カラットは,もともと,豆1粒のことだったんです・・」
 「なるほど! そうだったんですか」

               <塔の上の三つの玉:一番上は純金のムク>

■可愛い仔ネコ
 ふと足元を見ると,生まれて間もない仔ネコ,ぶるぶると震えながら,ヨチヨチと歩き回りながら,私たちの方に近寄ってくる.そして,2メートルほど離れたところで,チョコンと行儀良く正座して,じっとしている.人を怖がる様子はない.
 「飼いネコだろうか? それとも捨てネコ?」
 何とも可愛い仔ネコなので,思わず写真を撮る.

                <この仔,文句なしに可愛いよ>

<ジャマエルフナ広場>



■観光用の馬車

 12時26分頃,クトゥビアモスクが建っている広場を後にする.そして,旧市街を西へ歩く.
 12時29分,いきなり道幅がとても広い道路に出る.道路に沿って椰子の街路樹が並んでいる.その前におびただしい数の馬車が停まっている.どうやら観光用の馬車らしい.

                    <観光馬車が並ぶ>

■ジャマエルフナ広場を横切る
 12時31分,突然,とてつもなく広い場所に出る.ジャマエルフナ広場(Place Djemaa el Fna)である.
 だだっ広い広場には,ブロックが敷き詰められている.広場のあちこちに小さな店がある.
 「随分賑やかなところですね・・」
と私がアブダラさんに感想を話す.すると,アブダラさんは,
 「今は,まだ昼間だから,閑散としていますよ.夕方になると,もっと,もっと沢山の人が出てきますよ・・」
 アブダラさんの後について,広場を散策する.日よけ傘を張っただけの小さな店の側を通ると,頻りに声を掛けてくる.何を言っているのか分からないが,多分,「買っていけ」と言って居るんだろう.
 アブダラさんが,
 「この辺りの店では,何を売っているか分からないですよ」
と,少し自虐的に言う.

                 <ジャマエルフナ広場>

■とあるお店でピーナッツを購入
 広場に面した店を覗く.店先に木の実を山のように並べた店に立ち寄る.
 私はツブカル山登山中のネーベンとして,ピーナッツを2合ほど購入する.リーダーのMさんが,
 「共同で,色々な木の実を少しずつ買っておきましょう・・」
と提案する.
 アブダラさんも,何か購入したようである.
 商品を指さして,ボデーランゲージで,
 「これ,ください・・・」
と言うと,店のてっぺんにいる店主が,やおら降りてきて,小さなスコップで,紙袋に商品を入れる.その袋を持って,てっぺんまで戻り,客の方から針が見えるように置いてある秤に載せる.
 ずっしりと入った袋で,わずかに10DHである.随分,安いなと思う.
 何だか要領の悪い売り方だなとも思うが,どこか昔懐かしい.でもこの売り方だと,どうしても「先入れ後出し」になってしまう.いくら木の実や豆でも,鮮度が要求されるだろうに・・・
 その辺りをどうするんだろうと気になるが,わざわざ聞く気にもならない.

             <広場に面した店でピーナッツを購入する>

<広場近くのレストランで昼食>

■商店街を歩く

 13時00分,広場から少し道幅の広い商店街に入る.道路の両側には,いろいろな店が雑然と軒を連ねている.太陽の位置から見て,どうやら西(?)の方向に歩いているようである.
 13時07分,立派なアーチ状の入り口のレストランに到着する.ここで昼食のようである.私は,店に入る前に,入り口の上に書いてある店の名前を,あわててノートに書き写す.“Dalais Chahvammance”という店である(ノートの字が汚くて判読できないので,スペルが違っているかもしれない).
 ここで,少々遅めの昼食となる.
 
          <雑然とした商店街>                <立派な門構えのレストラン>

■色々な食べ物が沢山の昼食
 私たちは,店の奥にある丸いテーブルに案内される.
 案内役のアブダラさんが,メニューから適当に料理を選んでくれる.個人旅行の場合は,どこのレストランに入るかで苦労する.さらに,レストランに入ってから,メニュー選びでまた苦労.最後にチップをどの程度置くかで,また,頭を捻らなければならない.その点,今回のようなパック旅行は,そんなことに頭を使う必要がないので,実に気分が良い.
 まずはパンが出てくる.このパンが実に美味しい.パンを,ついつい食べ過ぎて,後からメインディッシュが,お腹一杯になって,食べられなくなるという経験を,何回もしているのに,メインディッシュが出てくるのが待ちきれなくて,ついついパンを食べてしまう.
 13時19分頃から,料理が運ばれてくる.たちまちの内に,テーブルの上が,色々な料理で一杯になる.
 料理を取り分けるお皿の模様がとても素晴らしい.私は,ノートにお皿の模様を一生懸命模写する.



              <どっさり山盛りの食事:パンが美味しい>

                              (つづく)

「モロッコ訪問記」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/212345ccd35c44ab31d889313b251833
「モロッコ訪問記」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a159a4f6e9ddfbe0bd9aad7344a67107
「モロッコ訪問記」の最初の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/31b79faa79d02b8fe28dc5177880d2e4
「モロッコ訪問記」の索引
(編集中)


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