外国人は往々にして、よいカモとなり、ボラれがちです。イスラーム圏、特にアラブ圏では、ものを買う前に値段交渉をするのが当然なので、相手の言い値で買わないことが重要です。(市場での野菜や果物や、スーパーなどで定価があるお店では値引き交渉はできませんが、洋服屋、雑貨屋、特にお土産物屋では、値段交渉しないと損です。)
①店で:
欲しいものは、いくつかの店で、あらかじめ値段を聞いて回る。
売り手の言い値の半分くらいから交渉を始める。
売り手がなかなか値を下げないときは、「他の店を見る」といって出ると、後ろから引止めて、値を下げてくれる。後ろから追ってこなくても、他の店を見たあと、また戻って買えばOK。
時間があるなら、何日間も同じ店に通い、しつこくねばる。
まとめて数多く買うと、値段が下がるので、「何個買うからいくらにして」と交渉すると効果的。
あらかじめ、この品なら、このくらい出すという上限を決めておく。
イスラーム圏の店ではボル人もいれば、逆に信じられない安値、又はただで品物をくれる店の人もいます。そういう人々には感謝を忘れず、他のお客さんもその店に紹介してあげましょう。店の人も、親切にしてよかった!とお互い幸せな気分になるはずです。
②タクシーで:
メーターが動いているか、メーターが付いているか、必ず乗る前に確認をする。
アラビア語で、「ユージャド・アッダード?(メーターは付いていますか?)」 と聞く。
メーターが無い場合は、絶対に乗らない 降りる時に距離に関係なく、膨大な額を請求されます。
どうしてもメーターのない車に乗ることになったら、乗る前に行き先を言って、値段交渉する。(ダマスカス市内なら、どんなに遠くても100リラにはなりません)
乗ってからメーターを働かせていないことがわかったら、「アッダード(メーター)」と、運転手に注意を促す。
大体の運賃を知っている場合、その額又は少し大目の額を降りてから手渡し、そのままタクシーから遠ざかり、運転手の文句声には声を傾けない。
(目安として、シリアのダマスカス市内では、10分タクシーに乗って、100リラ以下です。)
夜間は料金が上がる国もありますが、それでも倍にはなりません。(シリア等)
スリ、盗難被害例
ホテル内の金庫に大金を預けて、盗難に合う
ハミディヤスーク付近で、スリ被害に合う。特に、ルカイヤモスク付近のスークは、いつも込み合っていて、グループ旅行を装った集団のスリも発生しています
point
大金を持ち歩くときは、原始的ですが、盗難防止用のベルトポーチ(服の外ではなく、外からはまったく見えないよう服の下に巻くもの。)などを使って、身に着けておくのが一番無難です。
ハミディヤスークなど、観光地や人ごみに入るときには、必ず、チャックの閉まるバックを使いましょう。日本と同じ感覚で、ふたのないバック内に財布など入れていると、スリ被害に合う確立がかなり高くなります。
バックにチャックがない場合は、外から見えないよう服のポケットなどに財布を入れておいた方がまだ安全です。
治安のいいダマスカスですが、海外からの旅行者の集まるホテルや、観光地では、他の海外同様、スリ、盗難があるようですので、予防は万全にしておきましょう。
「日本人留学生によるガイドサービス(無料)」へ続く