ダマスカスの留学を考えている人にとっては、家賃がいくらかかるか、というのは大きな問題です。
安い家を借りることによって、1年間の留学が2年間できたりするからです。
こちらの学生は、安い物件を見つけようと思ったら、他の学生に聞いて回って、口コミで空家を探すことが多いのですが、新しい学生には人脈も限られるので、なかなか難しいところです。
人づてに聞いて、見つからないときは、不動産屋さんを回ってみます。
そうすると、その地区のだいたいの相場が掴めます。
こちらでは、ほとんどの家が、マフルーシュ(家具付き)なので、冷蔵庫など買う必要がないのが助かります。
ただ、洗濯機はなかなかない家が多く、家賃の安い家には全自動のものも少ないのが現状です。
日本と違って、こちらで家を見るときの注意は、水道代、電気代などが家賃に含まれるかのチェックと、水周りをチェックすること。
窓や水周りなどで、壊れている場所がある場合は、後で直すから、と言われて、先にお金を払ってしまうと、なかなか修理に来てもらえないことがあるので、直してもらってからお金を払うようにした方が無難です。
家賃の支払いを、3ヶ月分をまとめて払うところを、半年分を先払いするからということで、家賃の値下げ交渉をすることも可能です。
今私の住んでいる地区では、ここ数年でかなり家賃がアップして、一ヶ月2万円前後、というのが、今学生たちが借りている部屋の相場です。
少し不便なのをがまんして、学校から歩いて数十分かかる所に行くと、今でも1万5千円くらいで見つかるようですが、稀なケースです。
また、夏場は、湾岸諸国から避暑に来る家族連れがいて、家賃が上がるので、部屋を探すのは、夏前の6月までくらいがベストです。
国によって、部屋の借り方はさまざまで、ヨーロッパ人、日本人は一人で住んでいる人が多いですが、シンガポール、マレーシア、トルコ、などのアジア系の学生たちは、4人から8人くらいの共同生活をしている学生がほとんどです。
そうすると、2万円の部屋でも、人数で割るので、安ければ4千円くらいで住めることもあり、家賃を安くあげることができます。
外国人留学生同士で一緒に暮らすと、毎日アラビア語を話さなければいけない環境になるので、会話力のアップも見込めます。
ただ、日本人と違って、一人で静かに座ってじっと勉強する、という習慣があまりない国が多いので、じっくり勉強したい、という人は、ルームメートを選ぶ必要があります。
いろんな暮らし方を試してみて、自分にあった留学スタイルを見つけるといいでしょう。
楽しい留学生活になるといいですね。
(写真の家は、一ヶ月24000円で、ベット2つのベットルームとリビングルームと小さな中庭付。)
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