鈴木雄介さんのFacebook Yusuke Suzuki から(転載許可取得済)
「僕のシリア人の友人Usama Ajjan(写真中央の人物)は、激しい戦闘と空爆が続くアレッポで先生をしています。
彼はまだ27歳と若いですが文字通り命がけで、この危険な状況でも子供たちに教育の機会を与えるために走り回っています。
彼自身、空爆で死に掛けたり、武装勢力に拉致監禁されたりしています。
彼らが作った学校が空爆され、先生と子供達が吹き飛んだ事もありました。
でも、普通なら逃げ出してしまうような状況でも、それでも彼は諦めていません。
彼は、子供達がシリアの未来であること、残された希望であること、そして彼らに教育を与えることが最も重要であると信じています。全くその通りです。
子供達に学校に行く機会がなければ、生き延びるために児童労働をするか、一定の年齢になって銃を取って殺し合いに参加するしかないのです。
そうやって、戦争は次の世代へと引き継がれていってしまいます。
戦争は物質的な破壊をもたらしますが、それよりも深刻なのは人々の心も破壊してしまう事です。
戦争が5年近く続くシリアでは、経済も完全に破壊されてしまったので、先生たちのお給料や子供たちの教材費を確保すること、学校ですら空爆の対象になっているので新しい教室の確保、などなど資金が必要です。
彼が毎日アレッポの現場から子供たちの写真をアップしているフェイスブックページがあるのでぜひチェックしてみてください。
英語でA little help is enoughというページです。
彼は大金を寄付してくれなんて言いません。ページの名前の通り「少しばかりの助けで十分です」なのです。でも、その少しの助けでも現地の人は自分たちがまだ忘れ去られていない事、自分たちの事を気にかけてくれる人がいるんだという事を知ります。
それは戦争でめちゃくちゃになって、いまも多くの人が死に続けている絶望的な毎日の中に少しの希望を与えてくれるのです。
無視されるのが人は一番つらいものです。
自分にできる少しの助けで良い。それでも彼らにとっては大きな心の支えになるのです。
彼らのページのLikeボタンを押してあげるだけでもいい。
その数が増えればそれだけでも彼らに対するメッセージになるかもしれません。
ぜひ彼らのページをチェックしてみてください。」
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タイトル: シリア・失われた故郷 ―鈴木雄介写真展―
会期: 2016.1/9〜24
会場: ARTZONE(アートゾーン) Telephone: 075 212 9676
〒604 8031 京都府京都市中京区 河原町三条下ル一筋目東入ル大黒町44 VOXビル1・2F
電車・地下鉄: 京阪電車「三条駅」または地下鉄「京都市役所前駅」から徒歩5分 阪急電鉄「河原町駅」から徒歩10分
バス: 市バス3・5系統「河原町三条」から徒歩1分
※駐車場・駐輪場はございませんので、上記の公共交通機関などをご利用ください。
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鈴木さん「会場ではシリア難民のお母さんたちが作った刺繍を販売してサポートしているイブラ・ワ・ハイトさんの作品たちや、記事のウサマたちへの募金もやろうと思っています。」
ということなので、ぜひ会場に足を運んで、みんなで応援したいですね。
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