ジャパン・イスラミック・トラスト(宗教法人・日本イスラーム文化センター)マスジド(モスク)大塚 から
東北関東大震災 被災者緊急支援のご報告-7
2011年3月28日
3月26日夜に出発しました支援物資輸送第7便についてご報告いたします。
今回は、ボランティアの方たちが作ってくださった、
おにぎり1219個
をはじめ、たくさんのものを大型バン2台で運ぶことができました。運んだ物資は以下の通りです。
衣類15箱、
レインコート(12入)7箱、
インスタントスープ10箱、
お菓子類11箱、
パン2箱、
インスタントラーメン55箱、
ジュース6箱、
納豆8箱、
砂糖・塩2箱、
紙食器類3箱、
衛生用品3箱、
トイレットペーパー4箱、
水タンク3個、
電池・懐中電灯1箱、
みかん30箱、
りんご20箱、
イチゴ10箱、
キウイ5箱、
バナナ5箱、
きゅうり10箱、
キャベツ10箱、
レタス10箱、
お米200kg、その他5箱。
以下は、輸送と配布に同行した方からの報告です。
今回は下記の2箇所で配布致しました。
※気仙沼市立松岩公民館
※気仙沼市役所唐桑町役場
松岩公民館は被災者約350名が避難する避難所で、唐桑町役場は唐桑地区の避難所11箇所で生活する755名および自宅で物資を必要とする住民に物資を配布する地区の災害本部です。
基本的には各施設に運んできた支援物資を均等に分けて配布しました。ただ松岩ではおにぎりが足りていると言うことで、おにぎりは全て唐桑に持っていきました。
また停電の続く唐桑地区へは、気仙沼市内のお店で懐中電灯や乾電池の在庫があると言うことで、LED懐中電灯20個および12本入り単4乾電池8パックを急遽購入して他の支援物資とともに届けました。
今回2箇所で配布を行ない強く感じたのは、地域の実情や避難者の構成により必要とされるものが大きく変わりつつあると言うことです。
一例を挙げると、松岩では求められなかったおにぎりが、唐桑では喜ばれました。
松岩避難所のボランティアの方の話では、気仙沼全体ではおにぎりは沢山あることと、松岩は気仙沼市の中心部ではないものの比較的中心に近く物資が届きやすいこと。そして避難者に高齢者が比較的少ないこと。これらの事情も影響し、おにぎりに対する需要は高くないようです。
しかし唐桑地区では高齢者も多く、パンの配給しかなかった時にはご飯が食べたいと言う声が上がったといい、おにぎりが喜ばれました。また唐桑の災害本部の方は炊き出しなどをする為に、米の支援も欲しいということでしたが、同時に炊き出しばかりをするのは現地の支援スタッフの負担が大きくなるため、おにぎりのように調理せず食べられるものも引き続きいただけるとありがたいとおっしゃってました。
両地区に共通して求められているものもあります。
一つは野菜や果物などの生鮮食料品です。
松岩で支援物資を荷下ろししていた時、現地のスタッフや(恐らく)避難者の一部が荷下ろしを手伝って下さいました。
彼らは既に手慣れた様子で、誰に支持されること無くバケツリレーのように淡々と物資の箱を車から降ろしていたのですが、ある年配のボランティアの方がイチゴの箱に気づいた時、周りに聞こえるほど大きな声で「あっイチゴだ」と言いました。
聞くと野菜や果物などの配給は乏しく、今回配ったきゅうりやイチゴは「久しぶりに目にした」とのことです。
唐桑でも同様で、野菜や果物、特に果物が届いたことを知ると顔をほころばせながら荷下ろしをしておりました。
もちろんこれは、おにぎりなどの「主食」が確保されて来たことの証なのでしょう。ただ避難所生活も長くなり始め、より変化に富んだ食べ物が求められているのだと思います。
ここで今回要望があったものをリストアップします。
果物・野菜
米
靴(運動靴/長靴)
靴下・下着(男女)
ライト付き非常用ラジオ
食器用洗剤・洗濯洗剤
洗濯機
ご覧の通り、これまでの報告書にあったものと要望が少し変わってきているかと思います。
衣服は各地から沢山届いているそうですが、靴のことは忘れられがちなようで、服は着替えられても靴は避難した時のものを履き続けていたりするようです。これから復興に向けて後片付けや様々な作業をする為に、運動靴や長靴など作業に適したものが求められてきます。
洗濯洗剤と洗濯機に関しては今回松岩だけで要望があったものです。松岩は気仙沼市でもいち早く電気が復旧した所で、そのため冷水を使い、手で洗濯している代わりに、洗濯機があれば嬉しいという話でした。洗濯機に関しましては新品でも中古でも構わないということですが、今回救援物資を配りに行ったドライバーの知り合いから譲っていただけるかもしれないと言うことです。ですので、寄付できる洗濯機をお持ちの方は、まず一度ジャパン・イスラミック・トラストの方にご連絡下さい。現時点では不要かもしれませんが、電気が復旧する地域が増えるにしたがい、新たな需要が出てくる可能性は高いと思います。
また今回、お米は唐桑では求められていたのですが松岩では訪問時に充分足りているとのことでした。ガソリンの確保の問題もあり今回支援に向かった2台のワンボックスのうち1台だけが唐桑地区への配布に向かったため米袋はもう一台の車とともに松岩に残さざるを得ませんでした。一方で唐桑に運んだ衣類の方も充分に足りているということで、結局お米とともに、我々の支援の現地拠点となっている仙台モスクの方にて一時保管をし後日別の避難所での配布あるいは被災者への炊き出しの際に使用させていただくことを考えております。
大口の支援物資をジャパン・イスラミック・トラストに託すことを希望される方は、まずはジャパン・イスラミック・トラストに電話またはメールでご相談ください。
みなさまのご理解とご協力をお願いいたします。
被災した方々にアッラーの助けがありますように。
ご協力くださったみなさまにアッラーの報奨がありますように。
ジャパン・イスラミック・トラスト
170-0005
豊島区南大塚3-42-7
Tel: 03-3971-5631 Fax:03-5950-6310
E-Mail: info@islam.or.jp
東北関東大震災 被災者緊急支援のご報告-7
2011年3月28日
3月26日夜に出発しました支援物資輸送第7便についてご報告いたします。
今回は、ボランティアの方たちが作ってくださった、
おにぎり1219個
をはじめ、たくさんのものを大型バン2台で運ぶことができました。運んだ物資は以下の通りです。
衣類15箱、
レインコート(12入)7箱、
インスタントスープ10箱、
お菓子類11箱、
パン2箱、
インスタントラーメン55箱、
ジュース6箱、
納豆8箱、
砂糖・塩2箱、
紙食器類3箱、
衛生用品3箱、
トイレットペーパー4箱、
水タンク3個、
電池・懐中電灯1箱、
みかん30箱、
りんご20箱、
イチゴ10箱、
キウイ5箱、
バナナ5箱、
きゅうり10箱、
キャベツ10箱、
レタス10箱、
お米200kg、その他5箱。
以下は、輸送と配布に同行した方からの報告です。
今回は下記の2箇所で配布致しました。
※気仙沼市立松岩公民館
※気仙沼市役所唐桑町役場
松岩公民館は被災者約350名が避難する避難所で、唐桑町役場は唐桑地区の避難所11箇所で生活する755名および自宅で物資を必要とする住民に物資を配布する地区の災害本部です。
基本的には各施設に運んできた支援物資を均等に分けて配布しました。ただ松岩ではおにぎりが足りていると言うことで、おにぎりは全て唐桑に持っていきました。
また停電の続く唐桑地区へは、気仙沼市内のお店で懐中電灯や乾電池の在庫があると言うことで、LED懐中電灯20個および12本入り単4乾電池8パックを急遽購入して他の支援物資とともに届けました。
今回2箇所で配布を行ない強く感じたのは、地域の実情や避難者の構成により必要とされるものが大きく変わりつつあると言うことです。
一例を挙げると、松岩では求められなかったおにぎりが、唐桑では喜ばれました。
松岩避難所のボランティアの方の話では、気仙沼全体ではおにぎりは沢山あることと、松岩は気仙沼市の中心部ではないものの比較的中心に近く物資が届きやすいこと。そして避難者に高齢者が比較的少ないこと。これらの事情も影響し、おにぎりに対する需要は高くないようです。
しかし唐桑地区では高齢者も多く、パンの配給しかなかった時にはご飯が食べたいと言う声が上がったといい、おにぎりが喜ばれました。また唐桑の災害本部の方は炊き出しなどをする為に、米の支援も欲しいということでしたが、同時に炊き出しばかりをするのは現地の支援スタッフの負担が大きくなるため、おにぎりのように調理せず食べられるものも引き続きいただけるとありがたいとおっしゃってました。
両地区に共通して求められているものもあります。
一つは野菜や果物などの生鮮食料品です。
松岩で支援物資を荷下ろししていた時、現地のスタッフや(恐らく)避難者の一部が荷下ろしを手伝って下さいました。
彼らは既に手慣れた様子で、誰に支持されること無くバケツリレーのように淡々と物資の箱を車から降ろしていたのですが、ある年配のボランティアの方がイチゴの箱に気づいた時、周りに聞こえるほど大きな声で「あっイチゴだ」と言いました。
聞くと野菜や果物などの配給は乏しく、今回配ったきゅうりやイチゴは「久しぶりに目にした」とのことです。
唐桑でも同様で、野菜や果物、特に果物が届いたことを知ると顔をほころばせながら荷下ろしをしておりました。
もちろんこれは、おにぎりなどの「主食」が確保されて来たことの証なのでしょう。ただ避難所生活も長くなり始め、より変化に富んだ食べ物が求められているのだと思います。
ここで今回要望があったものをリストアップします。
果物・野菜
米
靴(運動靴/長靴)
靴下・下着(男女)
ライト付き非常用ラジオ
食器用洗剤・洗濯洗剤
洗濯機
ご覧の通り、これまでの報告書にあったものと要望が少し変わってきているかと思います。
衣服は各地から沢山届いているそうですが、靴のことは忘れられがちなようで、服は着替えられても靴は避難した時のものを履き続けていたりするようです。これから復興に向けて後片付けや様々な作業をする為に、運動靴や長靴など作業に適したものが求められてきます。
洗濯洗剤と洗濯機に関しては今回松岩だけで要望があったものです。松岩は気仙沼市でもいち早く電気が復旧した所で、そのため冷水を使い、手で洗濯している代わりに、洗濯機があれば嬉しいという話でした。洗濯機に関しましては新品でも中古でも構わないということですが、今回救援物資を配りに行ったドライバーの知り合いから譲っていただけるかもしれないと言うことです。ですので、寄付できる洗濯機をお持ちの方は、まず一度ジャパン・イスラミック・トラストの方にご連絡下さい。現時点では不要かもしれませんが、電気が復旧する地域が増えるにしたがい、新たな需要が出てくる可能性は高いと思います。
また今回、お米は唐桑では求められていたのですが松岩では訪問時に充分足りているとのことでした。ガソリンの確保の問題もあり今回支援に向かった2台のワンボックスのうち1台だけが唐桑地区への配布に向かったため米袋はもう一台の車とともに松岩に残さざるを得ませんでした。一方で唐桑に運んだ衣類の方も充分に足りているということで、結局お米とともに、我々の支援の現地拠点となっている仙台モスクの方にて一時保管をし後日別の避難所での配布あるいは被災者への炊き出しの際に使用させていただくことを考えております。
大口の支援物資をジャパン・イスラミック・トラストに託すことを希望される方は、まずはジャパン・イスラミック・トラストに電話またはメールでご相談ください。
みなさまのご理解とご協力をお願いいたします。
被災した方々にアッラーの助けがありますように。
ご協力くださったみなさまにアッラーの報奨がありますように。
ジャパン・イスラミック・トラスト
170-0005
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Tel: 03-3971-5631 Fax:03-5950-6310
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