日曜日、シリアのダマスカスのモスクで、ダマスカス留学生有志がお世話になった先生のジャナーザ(イスラーム式葬儀)がありました。
ムスリムが亡くなったら、きれいにグスルしてシャワーを浴びてシャンプーもしてもらった後、よい香りのするバラ水などをつけてもらって、顔だけを出し全身を真っ白な布に包んでもらい、モスクでの礼拝に運ぶため、お棺に入れます。
その後、みんなで亡くなった方の罪の赦しと天国を祈り、ジャナーザの礼拝をします。
ジャナーザの礼拝には、知人や親せきだけでなくその地区のムスリム達が集い、沢山の人達が彼の死を悼み、彼のためにアッラーに礼拝を捧げます。
彼がどんなにすばらしい人だったか生前の彼の思い出をみんなで話して、みんなで彼のために、アッラーに赦しと天国を祈ります。
イスラームでは、死は、最終目的地ではなく、来世に行く途中のバス停のようなものです。
ムスリムにとって死は恐れる対象ではなく、恐れるのは、自分が生前に行なった悪い行いです。
善行を沢山行った人にとっては、死は愛おしいアッラーにお会いすることができる一歩になり、
悪行を行った人にとっては、自分の行いが暴露される裁判に出頭するための一歩となります。
預言者さま(彼に祝福と平安がありますように)のハディースにこうあります。
《アッラーにお会いすることを焦がれる者は、アッラーも、彼に会うことを焦がれます。》
≪あなた達の内、誰でも、アッラーに対して良く思わずには死ぬべきではありません。≫ムスリム伝承
≪アッラーは次のように言われた。:私は、私を思うしもべのその思いの中にいます。≫ムスリム伝承
アッラーが先生を天国の最上位フィルダウスに入れてくださいますように。
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