外国人投資家が国債を買っている場合、格付けの引き下げは通貨安につながる。
昨日S&Pが日本国債の見通しを引き上げたときも、「日本売り」から円安につながっても良かった。
「日本売り」として、日経平均株価は下がったが、日本円は対ドルで上昇した。
しかし、日本の場合は、国債の購入者の大半が日本人なので、国債の格付けが引き下げられても円安にはならない。
その一方、
・国債の信用不安が本格化すれば、債権を買う人が減る。
・債権を買う人が減れば、金利が上昇する。
・金利が上昇すれば、キャリートレードが起きる。
・キャリートレードが起きれば、高金利の日本円買いが起きる。
・円買いが起きれば、円高になる。
ってことが考えられる。
特に米FRBが政策金利を長期にわたって低く抑えるのであれば、円高は確実に進むだろう。US$1=65円ぐらいは現実味のある話だと思う。
採算ラインを考えると、日本の輸出産業は消滅する、だろう。
全世界的な「地産地売」・現地で生産する分を現地で売る、ってことが重要になってくる。
US$1=65円になったら、輸入されているアップルのiPhoneは何円ぐらいになるんだろうね。