昨年投稿したものに田口小学校の教育実践を加えて再掲します。
昨年2021年5月に軽井沢から
久しぶりにお城に行きました。
函館の五稜郭は、星形のお城として有名です。
本ブログでもすでに紹介しています。
第38回ふうちゃんのお城ブログ 五稜郭ー見隠塁・刎出し - ふうちゃんのお城ブログ (goo.ne.jp)
もう一つ星形のお城が、国内にあるのを知っていますか?
長野県佐久市にある龍岡城です。
軽井沢から車で1時間程度です。
蘭学やフランス語を学び、特に火砲・築城技術を熱心に学んだ、
大給(おぎゅう)松平氏最後の藩主松平乗謨(のりかた)によって
慶応3年4月に、西面・南西面の石垣を除き完成しました。
家臣にも積極的に洋学の勉強を奨励しました。
明治になって大給恒(おぎゅうゆずる)と名乗り、
佐賀県出身の佐野常民とともに博愛社を創設し、
日本赤十字社の礎を築いています。
このお城には今まで、数回来ましたが、函館の五稜郭のように、
高いところから見える五稜郭タワーがないので、
地図や石垣・掘りの様子から星形を想像するしかありませんでした。
しかし、今回、案内所で地図をもらい、車で細い道を裏山に登り、
田口城という山城の一部が
展望台の一部になっています。
龍岡城を見ることが出来ました。
それがこの写真です。
八ヶ岳を背景とした、龍岡城を眺めることが出来ました。
お掘りと石垣に囲まれた星形を確認することができます。
後者の右の方には、現存する唯一の建物お台所を見ることが出来ます。
今回、このお台所も公開されており、初めて中に入ることができました。
お城の敷地は現在佐久市立田口小学校として利用されています。
文化財と共にここで学ぶ子どもたちは、
幸せだと思います。
展望台で、ここから初めてお城と母校を見たという卒業生の若い女性に会いました。
学んでいるときは何も感じなかったが、
外に出てみて今「素晴らしい学校で学び誇りに思う」と言っていました。
この話を聞いて、この学校の中でどんな教育が実際に行われているか
わたしの本来の仕事は教育(小学校と大学の社会科教師)なので
少し、調べてみました。
実は素晴らしい教育が実際に行われていることが分かりました。
その一部を紹介すると
○4年生の五稜郭学習(観光ボランティア、観光案内、お掘りの清掃、パンフレットづくり)を行う。
○コロナ禍においても5年生か日本赤十字社長野支部の協力を得て
キャンプや修学旅行の宿泊学習を実施する。
などです。
(社会科の初志をつらぬく会 考える子ども 第405号参照)
龍岡城と築き、日本赤十字社の礎をつくった大給恒(おきゅうゆずる)の精神が
今に引き継がれているように感じました。
しかし、来年。令和5年4月お城の中の学校は、
他校と統合され、なくなってしまうそうです。
お城の中の学校を継続させたいと思うのはわたしだけでしょうか。
実際のお城に触れた後のレポートは書いていて楽しいです。
コメントとフォローありがとうございます。小諸城と龍岡城は小海線を使えば至近距離です。車だと30分です。両方を訪ねる城ファーンは多いです。機会がありましたらお訪ねください。これからもよろしくお願いします。
星形のお城が五稜郭以外にあったなんて…知りませんでした。
佐久市へは小諸城の址が懐古園になっているというので、行ったことがあります。あの有名な〝小諸なる古城のほとり…〟を歩いて、藤村の詩情を味わってみたくて…。
もう一度行ってみたくてもなんせ遠いもので…実現はなかなか…
私もフォローさせていただきますので、これからよろしくお願いしますね。
コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
コメントありがとうございます。
大給さんは、三河の出身で三河に大給城があります。
佐久にも飛び地があったようで、佐久に五稜郭を築城したそうです。
日赤救急法指導員をしています。
博愛社、日本赤十字社の創始者、佐野常民、大給恒の名前は良く知っていました。
大給恒は藩主だったのですね。
勉強になりました。
学校がなくなった跡は城郭公園として整備されるそうです。
驚きです。