薄くて丈夫な金属メガネが流行っていました
最近このような写真のメガネよく見かけませんか?
実は、金属の板をプレス機でメガネの形に抜いて作られているんです。
メガネのまち鯖江の業界用語で抜き枠と言います。
今回は抜き枠に使われるチタン板を紹介します。
こちらはチタンについて調べたブログです。
鯖江メガネ業界チタン板のサイズ
メガネのプラスチック材料(イタリアのマツケリー社製)を扱っているのが、有名な当社ですがチタン板も扱っています。
メガネに使われるチタン板は結構大きいのです。
鯖江に入ってくるチタン板サイズはベータ板なら800×1000とかチタン板は1219×1219とか様々です。
大人の男性の両手を広げたくらいの大きさがあります。
用途に合わせ使うチタン板の種類も違います。
鯖江では大きく分けて2種類あります。
純チタン板
- ピュアチタンとも言われ純度の高いチタン
- コストは様々なチタンの中では安い
- フロントに使われることが多い
- 厚みは2.0mm〜2.2mmが多い
- 強度、バネ性はチタン合金に比べ弱い
ベータチタン板
- 別名バネ板、バネ性が強いので負荷のかかる丁番に使われることが多い
- コストは純チタンに比べ3倍近くする
- 厚みは0.8mmが多い
- 別名チタン合金、その名の通りチタンに金属を混合
チタン板の切断方法
この大きなチタン板をメガネの横幅に合わせて切ります。
切断するには大きな機械でガシャンと切断するのです。
イメージは事務所によくある紙をまっすぐに切るペーパーカッターの大型版です。
鯖江メガネ業界ではチタン板の表面が大事
チタン板の表面がそのまま完成したメガネの表面になります。
特に納品先のメガネ工場様では表面が荒れてないか
厳しくチェックをしています。
もし荒れていれば、研磨しても取れない、
取れてもすごく人力と時間がかかるためクレームになります。
なので検品は必ず行います。
他の材料もあるの?
鯖江や韓国ではステンレス板も使うことがあります。とくに韓国はステンレス枠が多いです。
安い、軽い、丈夫ですが
丈夫な分、切削加工、曲げ加工、研磨が難しく手間がかかります。
ここから約250近くもの行程を踏んで、お店でみかけるメガネ枠になるのです。
長い道のりですね。
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