野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

日光を歩く2

2015-08-29 17:27:57 | ハイキング

 中禅寺湖畔の民宿に泊まった次の日は生憎の雨。

登る予定だった男体山にもガスがかかっている。

 

 膝の調子が悪いのと合羽を持ってき来てなかったので、泣く泣く男体山登山は断念。

まだ行ったことのない刈込湖方面を歩くことにした。

バスに乗って湯の湖へ。温泉寺の境内に入る。

 

沼地の中に源泉がある。

 

カルガモのファミリーが驚いて離れていった。

 

硫黄臭が立ち込めていていかにも源泉地といった雰囲気。

 

木道に沿って歩いた先が湯元→刈込湖・切込湖→光徳牧場へ至る

ハイキングコース(7.7km)の入り口となっている。

 

すぐに急なのぼりが始まる。途中金精道路をまたいでからは登り道は緩やかになる。

 左手に蓼ノ湖が見えるはずだが見つけることはできなかった。

 

 30分を越えたあたりで小峠に着いた。ガスってきた。小峠の標高は1672mとある。

 

 シロヨメナ、アキノキリンソウなどきく科の花が多い

 

 時折鳥の声が聞こえるだけの静かな山道。原生林に囲まれた道をひたすら歩く。

 

 前方に木段が現れた。どうやら刈込湖に下る階段のようだ。

 

 標高1600m近い湖はガスで覆われていた。雨模様の天気のせいか人気は全くない。

 

 

 ひっそりとした湖。獣はおろか。野鳥や魚の姿も見えない。アキアカネが数匹飛んでいるだけ。

 

刈込湖(左手)から10分ほどで切込湖(右手)へ。ここが二つの湖をつないでいる細い水路。

 

 水は切込湖の方へと流れているようだ。

 

切込湖の方は小さく、大きさが刈込湖の半分にも満たない。

 

 この辺りで半分の道のりを歩いたことになる。ずっと雨が降っているので傘を持つ手が疲れてきた。

湖畔で一休みを入れてから再び歩き出した。

 

 緩やかな下り坂が続いて、涸沼(かれぬま)が見えてきた。

 

 あたりは笹藪が多い

 

 涸沼

 

日当たりのよい高原なので高山植物が多く咲いている。左上からウメバチソウ、オトギリソウ

タチコゴメグサ、オヤマリンドウ。

 

 

マルバタケブキ

 

 

ここからは急な登りが続き、木段を登り切った先が車道の山王峠。

さらに山道と木段を少し登った先に山王見晴しと本来の山王峠があった。

峠からは秋アキアカネの大群をよけながら急な坂道を下っていく。

 アキノキリンソウやヨツバヒヨドリも雨に濡れている。

 

 下りきると緩やかで広い道幅の湯元光徳線歩道を歩いていく。

 

峠から小一時間で光徳牧場に着いた。湯元からは3時間半の雨の中のハイキングだった。

(尚ハイキングコースの詳細については以下のページで参照してください。)

途中出会った人は零人という、自然にどっぷりと浸かった密やかな時間を楽しむことができた。

この辺で。