札幌市内に泊まった翌朝、早く起きて支笏湖まで出かけた。
千歳川を遡って着いたのが支笏湖野鳥の森。
時刻はまだ7時半、湖畔には支笏科休暇村のホテルが建っている。
野鳥の看板。クマゲラやエゾライチョウが見られたら最高にラッキーなのだが……。
さっそく出迎えてくれたのはヒガラ。新芽を求めせわしげに枝の間を飛び回っている。
5月中旬のこの時期でも木々の芽吹きはまだまだこれからといったところ。
いち早く花をつけたカエデ科の木
展望台がある
登ってみると支笏湖対岸に雪を抱いた恵庭岳が見えた。
足元にはオオバナノエンレイソウ
シラネアオイ
ヒメイチゲ
エンレイソウ
いずれも内地では亜高山帯に咲く早春の花たちだ。
エゾタチツボスミレ
湖畔に下りてみる
水面を吹き抜けてくる風は、内地では3月初旬の冷たさだ。
明治時代の山線鉄橋
支笏湖の流出河川である千歳川
支笏湖野鳥の森にはハイキングコースが設けられている。訪ねたときは
コースのほとんどが崖崩れで通行禁止にされていた。
それでも出会えた野鳥たちは
キビタキ
あちこちでさえずっていたセンダイムシクイ。この鳥のさえずりは
「焼酎一杯グィーッ」と聞きなされる。
オオルリ
問題はこれ。せっかく北海道に来たのだからハシブトガラと言いたいのだが、
私には本州でも見かけるコガラと区別がつかなかった。
見分けるポイントは幾つかある。嘴の根元が白いというのが一番わかりやすい。
比較画像はここに。
ただ私に写真ではその細かいところが分からない。
あれこれ迷っているうちに飛び去ってしまった。
まぁせっかく北海道まで来たのだから、私的には北海道固有種のハシブトガラだったということに
しておこう。
残念ながら散策コースを歩くことはできなかったが、ベンチに腰かけているだけで
次から次へと野鳥たちが姿を見せ、囀ってくれるバードウォッチャーには
何とも至福の園地だった。
今日はこの辺で。