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<瓶観:「歴史局(Historical Office)」>
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前回の“日経編集委員 秋田浩之氏の「風見鶏」のコラムから抜粋”の本編です。
このコラムから感じたことは、
日本に現代史を教える教育がなかったこと。
それは、敗戦国として触れたくない汚点という意識を上手く利用した、国内問題と思っていました。
受験戦争時代は、入試問題に出ないという理由で昭和まで授業は進みませんでした。
しかし、このコラムから、第二次世界大戦戦勝国の大きな陰謀という気もしてきました。
陰謀というと悪いことだけですので“戦略”が正しいかもしれません。
当時の大人に対しては、天皇制を温存しながら日本人の心の琴線に触れる情感に訴え、第二次世界大戦の理性的な総括をさせず、負け犬根性なる言葉もありました。
将来の大人に対しては、新教育制度によって現代史を勉強する余裕を与えなかった。
そして日本が存続する限り、平和憲法により、他国への軍事的戦略をできないようにした・・
この時代を生きているものからすると、まさに狙い通りに育てられました。
国際戦略としては、とても素晴らしいといえます。
国家100年の大計とはこうあらねばなりません。
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以下再び「風見鶏」からの抜粋
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「約140万人の兵士を動かす米国防総省(ペンタゴン)。ひとつの判断ミスが、多くの人命を奪うことになりかねない。
では、国防長官や軍司令官は何をよりどころに作戦や戦略を決めるのか。側近の助言やインテリジェンスを頼りにするのは当然としても、もうひとつ、彼らが大切にしている判断材料がある。それは歴史だ。
「歴史局」(HistoricalOffice)。巨大なペンタゴンの建物には、こんな風変わりな看板をかかげた部署がある。過去の軍事行動の失敗例や米軍が関与した国々の歴史などを調べ上げ、同じ過ちを繰り返さないようにするためだ。
ペンタゴンだけではない。陸、海、空、海兵隊の各軍にも歴史部局がある。「政策の決定にとって極めて重要な歴史の情報を軍首脳に提供している」(米陸軍)という。
米軍がそうした取り組みを始めたのは、第2次世界大戦の真っ最中の1943年だった。その教訓を次の戦いに生かすため、歴史家や地図の制作者らによる記録チームを立ち上げたのがきっかけという。
ひるがえって日本はどうか。近代の最大の失敗が、日本人だけで300万人以上の死者を出した第2次大戦であることは言うまでもない。70年前の41年12月8日、真珠湾を攻撃し、米国との戦いに突入した。
なぜ、勝ち目のない対米戦に向かったのか。
対中政策の誤算、ヒトラー、ムッソリーニと組んだ日独伊三国同盟の締結、米国の出方の読みあやまり……。吉田茂政権下の51年、こうした失敗を反省する文書はまとめられた。ところがその後、政府がさらに検証を進め、教訓をくみ取る作業をした形跡はない。
「日本は先の大戦で国を滅ぼす一歩、手前まで行った。外交も完全に失敗だった。しかし、どこで誤ったのか、政府としてきちんと検証しないままいまに至っている」
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先週、ハワイで真珠湾攻撃の70回慰霊祭がありました。
毎年の恒例行事なのですが、今回初めて日本からの関係者の参加がゼロになりました。
高齢のため渡航が難しかったからです。
沖縄以外では、間違いなく第二次世界大戦は風化しています。
一方、大震災、原発の複数メルトダウン、異常天候の猛威、異常な円高の進行
中国の国境侵略、韓国・ロシアとの島々の領有権・・・
今、まさしく、国家存亡の危機にあると感じます。
これで日本国債の暴落を仕掛けられたら、今の日本は沈没でしょう。
今の政府だけでなく、国会にそんな緊迫感を感じません。
恐らく、その時の日本の身売り先が決まっている余裕なんでしょう。
だから日本国民はきっと安心して良いのでしょう。
一つ希望を言えば、その先がアイスランドだったら個人的に嬉しいです。
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<瓶観:「歴史局(Historical Office)」>
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前回の“日経編集委員 秋田浩之氏の「風見鶏」のコラムから抜粋”の本編です。
このコラムから感じたことは、
日本に現代史を教える教育がなかったこと。
それは、敗戦国として触れたくない汚点という意識を上手く利用した、国内問題と思っていました。
受験戦争時代は、入試問題に出ないという理由で昭和まで授業は進みませんでした。
しかし、このコラムから、第二次世界大戦戦勝国の大きな陰謀という気もしてきました。
陰謀というと悪いことだけですので“戦略”が正しいかもしれません。
当時の大人に対しては、天皇制を温存しながら日本人の心の琴線に触れる情感に訴え、第二次世界大戦の理性的な総括をさせず、負け犬根性なる言葉もありました。
将来の大人に対しては、新教育制度によって現代史を勉強する余裕を与えなかった。
そして日本が存続する限り、平和憲法により、他国への軍事的戦略をできないようにした・・
この時代を生きているものからすると、まさに狙い通りに育てられました。
国際戦略としては、とても素晴らしいといえます。
国家100年の大計とはこうあらねばなりません。
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以下再び「風見鶏」からの抜粋
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「約140万人の兵士を動かす米国防総省(ペンタゴン)。ひとつの判断ミスが、多くの人命を奪うことになりかねない。
では、国防長官や軍司令官は何をよりどころに作戦や戦略を決めるのか。側近の助言やインテリジェンスを頼りにするのは当然としても、もうひとつ、彼らが大切にしている判断材料がある。それは歴史だ。
「歴史局」(HistoricalOffice)。巨大なペンタゴンの建物には、こんな風変わりな看板をかかげた部署がある。過去の軍事行動の失敗例や米軍が関与した国々の歴史などを調べ上げ、同じ過ちを繰り返さないようにするためだ。
ペンタゴンだけではない。陸、海、空、海兵隊の各軍にも歴史部局がある。「政策の決定にとって極めて重要な歴史の情報を軍首脳に提供している」(米陸軍)という。
米軍がそうした取り組みを始めたのは、第2次世界大戦の真っ最中の1943年だった。その教訓を次の戦いに生かすため、歴史家や地図の制作者らによる記録チームを立ち上げたのがきっかけという。
ひるがえって日本はどうか。近代の最大の失敗が、日本人だけで300万人以上の死者を出した第2次大戦であることは言うまでもない。70年前の41年12月8日、真珠湾を攻撃し、米国との戦いに突入した。
なぜ、勝ち目のない対米戦に向かったのか。
対中政策の誤算、ヒトラー、ムッソリーニと組んだ日独伊三国同盟の締結、米国の出方の読みあやまり……。吉田茂政権下の51年、こうした失敗を反省する文書はまとめられた。ところがその後、政府がさらに検証を進め、教訓をくみ取る作業をした形跡はない。
「日本は先の大戦で国を滅ぼす一歩、手前まで行った。外交も完全に失敗だった。しかし、どこで誤ったのか、政府としてきちんと検証しないままいまに至っている」
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先週、ハワイで真珠湾攻撃の70回慰霊祭がありました。
毎年の恒例行事なのですが、今回初めて日本からの関係者の参加がゼロになりました。
高齢のため渡航が難しかったからです。
沖縄以外では、間違いなく第二次世界大戦は風化しています。
一方、大震災、原発の複数メルトダウン、異常天候の猛威、異常な円高の進行
中国の国境侵略、韓国・ロシアとの島々の領有権・・・
今、まさしく、国家存亡の危機にあると感じます。
これで日本国債の暴落を仕掛けられたら、今の日本は沈没でしょう。
今の政府だけでなく、国会にそんな緊迫感を感じません。
恐らく、その時の日本の身売り先が決まっている余裕なんでしょう。
だから日本国民はきっと安心して良いのでしょう。
一つ希望を言えば、その先がアイスランドだったら個人的に嬉しいです。
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