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<官感:旧帝ロシアに文豪、日本には官僚チェーホフがいた>
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旧帝ロシア時代の19世紀末、チェーホフは短編小説に革命を起こし、そして晩年には「かもめ」「桜の園」など名作を通じ、戯曲の新領域を切り開き劇作家としても名声を残した。
典型的なチェーホフの物語は外的な筋をほとんど持たない。その中心は登場人物たちの内面にあり、会話の端や細かな言葉、ト書きに注目するほかない。
「桜の園」は、100人の読み手がいれば、100通りの解釈をするのもチェーホフ作品の面白さかも知れない。
それだけではない文豪の名に似つかわしくないほど「人間くさい」側面も魅力だった。
酒豪であり、妻となったオルガとの交際中も複数の女性とお付き合いをするモテキがあった。
日本の官僚だって負けてはいない。
国のため、国民のため、徹夜続きの作業は珍しいことではない。
時にはノーパンしゃぶしゃぶで羽目を外すのもご愛嬌。
他国の女性と親しくなるのもグローバルな仕事をする上で不可避だろう。
仕事の悩みを打ち明けるほど中国語もできないだろうから無用の詮索は野暮。
国民の誰もが心配していた、国が責任を持つ基礎年金の国庫負担金の増額分については、
へそくりだった埋蔵金から3年間も立て替えしていただいた。
その思いやりに、来年からは消費税率アップ分での補填もヤムなしと覚悟を決めていたが、今回またもウルトラEで、国民の負担を先延ばして頂けた。
なんと、仲が悪いと噂の厚生労働省と財務省が「年金交付国債(仮称)」発行というマジックで、
直ぐに私達が国に納めなくとも、将来の消費税分での納付まで、猶予して頂けるというのだ。
今年も一層の節約でネットでおせちを頼むのを諦めていたが、気分良く「竹」を注文した。
日本の官僚は、知恵が豊富な人材がまだまだ多いのだ、安心していい。
でも家の支払いは、いつもニコニコ現金払いだ。
ウチの大蔵省にクレジットカード払いをお願いしたが、小遣いから抜かれた。
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<12/22付日経夕刊から全文抜粋>
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年金財源に交付国債 閣僚最終合意 /消費増税で償還
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2012年度予算編成で焦点となっていた基礎年金の国庫負担分の財源をめぐり、財務省と厚生労働省は22日、「年金交付国債」(仮称)を割り当てて賄うことで最終合意した。交付国債はすぐには現金の支払いが発生しないため、一般会計に計上する必要がない。これに伴い、12年度一般会計の予算規模は約90兆円に、新規国債発行額は財政再建目標の約44兆円に収まることになった。
安住淳財務相と小宮山洋子厚生労働相、民主党の前原誠司政調会長らが22日、財務省で協議して合意した。
基礎年金の国庫負担は04年の年金制度改革に基づき、09年度に36.5%から50%に上げた。ただ消費税収などの安定財源が確保できず、11年度までの3年間は、財政投融資特別会計の剰余金などの埋蔵金を充ててきた。
12年度予算編成では埋蔵金の確保が限界になったことから、厚労省は将来の消費増税を償還原資とするつなぎ国債(年金債)を発行する案を主張。これに対して財務省は年金積立金の取り崩しを求め、調整が難航していた。
最終合意によると、まず年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が保有する国債や株式などを売却し、年金給付に必要な2.6兆円を拠出。その代わりに財務省はGPIFに対し、2.6兆円と、GPIFが債券などを売却しなければ得られたはずの「運用収入」を加えた額面の交付国債を渡す。交付国債の償還財源は、消費増税後の税収を充てる。
財務省はこの手法なら年金積立金の残高は最終的に変わらないと説明。年金財政の安定を目指す厚労省も「年金給付や年金財政に影響は出ない」(小宮山厚労相)と受け入れた。
政府は年金交付国債の発行や償還ルールを定めた関連法案を1月の通常国会に提出する方針。ただ与党内の反発などから消費増税が実現しなかった場合、交付国債の償還に充てる財源が確保できなくなる恐れもある。
交付国債は、もともと戦没者の遺族に弔慰金や補償金を給付するために発行された。その後、1990年代後半の金融危機に預金保険機構に割り当てて公的資金注入に使ったのをきっかけに政策で活用する機会が拡大。最近では福島第1原発事故の損害賠償費用として交付されている。
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▼交付国債▼
国が資金を配分する代わりに発行する国債(国の借金)の一種。交付相手の個人や機関が申し出るまでは、現金の支払いを繰り延べできる「小切手」のような性質を持つ。無利子で他人への譲渡が禁止されている。換金する時点で一般会計などで財源を手当てする必要がある。
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<官感:旧帝ロシアに文豪、日本には官僚チェーホフがいた>
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旧帝ロシア時代の19世紀末、チェーホフは短編小説に革命を起こし、そして晩年には「かもめ」「桜の園」など名作を通じ、戯曲の新領域を切り開き劇作家としても名声を残した。
典型的なチェーホフの物語は外的な筋をほとんど持たない。その中心は登場人物たちの内面にあり、会話の端や細かな言葉、ト書きに注目するほかない。
「桜の園」は、100人の読み手がいれば、100通りの解釈をするのもチェーホフ作品の面白さかも知れない。
それだけではない文豪の名に似つかわしくないほど「人間くさい」側面も魅力だった。
酒豪であり、妻となったオルガとの交際中も複数の女性とお付き合いをするモテキがあった。
日本の官僚だって負けてはいない。
国のため、国民のため、徹夜続きの作業は珍しいことではない。
時にはノーパンしゃぶしゃぶで羽目を外すのもご愛嬌。
他国の女性と親しくなるのもグローバルな仕事をする上で不可避だろう。
仕事の悩みを打ち明けるほど中国語もできないだろうから無用の詮索は野暮。
国民の誰もが心配していた、国が責任を持つ基礎年金の国庫負担金の増額分については、
へそくりだった埋蔵金から3年間も立て替えしていただいた。
その思いやりに、来年からは消費税率アップ分での補填もヤムなしと覚悟を決めていたが、今回またもウルトラEで、国民の負担を先延ばして頂けた。
なんと、仲が悪いと噂の厚生労働省と財務省が「年金交付国債(仮称)」発行というマジックで、
直ぐに私達が国に納めなくとも、将来の消費税分での納付まで、猶予して頂けるというのだ。
今年も一層の節約でネットでおせちを頼むのを諦めていたが、気分良く「竹」を注文した。
日本の官僚は、知恵が豊富な人材がまだまだ多いのだ、安心していい。
でも家の支払いは、いつもニコニコ現金払いだ。
ウチの大蔵省にクレジットカード払いをお願いしたが、小遣いから抜かれた。
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<12/22付日経夕刊から全文抜粋>
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年金財源に交付国債 閣僚最終合意 /消費増税で償還
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2012年度予算編成で焦点となっていた基礎年金の国庫負担分の財源をめぐり、財務省と厚生労働省は22日、「年金交付国債」(仮称)を割り当てて賄うことで最終合意した。交付国債はすぐには現金の支払いが発生しないため、一般会計に計上する必要がない。これに伴い、12年度一般会計の予算規模は約90兆円に、新規国債発行額は財政再建目標の約44兆円に収まることになった。
安住淳財務相と小宮山洋子厚生労働相、民主党の前原誠司政調会長らが22日、財務省で協議して合意した。
基礎年金の国庫負担は04年の年金制度改革に基づき、09年度に36.5%から50%に上げた。ただ消費税収などの安定財源が確保できず、11年度までの3年間は、財政投融資特別会計の剰余金などの埋蔵金を充ててきた。
12年度予算編成では埋蔵金の確保が限界になったことから、厚労省は将来の消費増税を償還原資とするつなぎ国債(年金債)を発行する案を主張。これに対して財務省は年金積立金の取り崩しを求め、調整が難航していた。
最終合意によると、まず年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が保有する国債や株式などを売却し、年金給付に必要な2.6兆円を拠出。その代わりに財務省はGPIFに対し、2.6兆円と、GPIFが債券などを売却しなければ得られたはずの「運用収入」を加えた額面の交付国債を渡す。交付国債の償還財源は、消費増税後の税収を充てる。
財務省はこの手法なら年金積立金の残高は最終的に変わらないと説明。年金財政の安定を目指す厚労省も「年金給付や年金財政に影響は出ない」(小宮山厚労相)と受け入れた。
政府は年金交付国債の発行や償還ルールを定めた関連法案を1月の通常国会に提出する方針。ただ与党内の反発などから消費増税が実現しなかった場合、交付国債の償還に充てる財源が確保できなくなる恐れもある。
交付国債は、もともと戦没者の遺族に弔慰金や補償金を給付するために発行された。その後、1990年代後半の金融危機に預金保険機構に割り当てて公的資金注入に使ったのをきっかけに政策で活用する機会が拡大。最近では福島第1原発事故の損害賠償費用として交付されている。
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▼交付国債▼
国が資金を配分する代わりに発行する国債(国の借金)の一種。交付相手の個人や機関が申し出るまでは、現金の支払いを繰り延べできる「小切手」のような性質を持つ。無利子で他人への譲渡が禁止されている。換金する時点で一般会計などで財源を手当てする必要がある。
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