僕がフリーランスでやって間もないとある日、
友人のA(事務所同居人のデザイナー)が僕にこう言った。
「仕事の基本ってなんだかわかるか?」
で、事務所を始めて間もない頃、
Aが僕に聞いたのがこの質問だったのである。
僕は問い返した。
「どの業界でもそれは同じ答えなのかい?」
Aは怪訝そうな顔をして応えた。
「業界とか関係ないよ。」
「すべての仕事と名の付くものはこれが基本」
「ふ~ん‥、何だろう」と僕。
僕: 「相手の事をよく考えて発注をこなすことかな?」
友人:「違うな」
僕: 「ンじゃ誠意。」
友人:「そりゃそうだけど、それでもない。」
僕: 「企画が上手けりゃいいってもんじゃないしなあ‥」
僕: 「まいった。わからない。」
友人:「ホウレンソウだよ。」
僕:「そういや、最初に勤めた会社の研修で聞いたことはあるな。」
そう。「ホウレンソウ」つまり、報告・連絡・相談である。
彼は、そう言ったあと、
僕にこう続けた。
「これから、お前は僕に対して必ず仕事で起こったことを報告すること。」
「報告は自分の考えを入れちゃダメ。」
「自分の感情も入れちゃダメ。」
「最初はあったことをすべて覚えている限り報告すること!」
「相手がそのときどういった感じかつぶさに観察して報告すること」
こうして、基本の身についていない僕に対しての
彼の特訓が始まった。
(つづく)
友人のA(事務所同居人のデザイナー)が僕にこう言った。
「仕事の基本ってなんだかわかるか?」
で、事務所を始めて間もない頃、
Aが僕に聞いたのがこの質問だったのである。
僕は問い返した。
「どの業界でもそれは同じ答えなのかい?」
Aは怪訝そうな顔をして応えた。
「業界とか関係ないよ。」
「すべての仕事と名の付くものはこれが基本」
「ふ~ん‥、何だろう」と僕。
僕: 「相手の事をよく考えて発注をこなすことかな?」
友人:「違うな」
僕: 「ンじゃ誠意。」
友人:「そりゃそうだけど、それでもない。」
僕: 「企画が上手けりゃいいってもんじゃないしなあ‥」
僕: 「まいった。わからない。」
友人:「ホウレンソウだよ。」
僕:「そういや、最初に勤めた会社の研修で聞いたことはあるな。」
そう。「ホウレンソウ」つまり、報告・連絡・相談である。
彼は、そう言ったあと、
僕にこう続けた。
「これから、お前は僕に対して必ず仕事で起こったことを報告すること。」
「報告は自分の考えを入れちゃダメ。」
「自分の感情も入れちゃダメ。」
「最初はあったことをすべて覚えている限り報告すること!」
「相手がそのときどういった感じかつぶさに観察して報告すること」
こうして、基本の身についていない僕に対しての
彼の特訓が始まった。
(つづく)