総評:★★★★★ 今の日本の状況を言い当てていてスゴい。
面白い度:★★★★★ 結構すいすい読んでしまった。
読みやすい度:★★★☆☆ 難しいところも大いにある。
ためになる度:★★★★☆ リアルな所がためになる。
また読みたい度:★★★★★ また読み返したいと思う。
面白い度:★★★★★ 結構すいすい読んでしまった。
読みやすい度:★★★☆☆ 難しいところも大いにある。
ためになる度:★★★★☆ リアルな所がためになる。
また読みたい度:★★★★★ また読み返したいと思う。
先輩が一番おススメしていた本。
一旦何冊か村上龍を読んでみて慣らした後で読んでみた。
今まで読んだ村上作品で一番面白く、一番リアリティを持った作品。
フィクションではあるが、すごくリアルに描かれているなと思った。
アメリカの台頭と、ザ・セブンといった企業は、まさに今の世界の状態を表していると思うし、日本もいつこのような状態になってもおかしくない。
30年以上までの1990年に発行されたとは思えないくらい、今を表していて、スゴイという一言に尽きる。
鈴原冬二と相田剣介という2人が立ち上げた狩猟社が独裁政権を樹立すべく立ち上がるが、そのサクセスストーリーが面白い。
エヴァの登場人物もこの小説からそのまま名前を取っているが、庵野さんも大きく影響を受けたのだろう。この本を紹介してくれた先輩もエヴァから入ったのか、純粋に村上龍から入ったのか気になる。
てかエヴァから入ってこの小説を読んだ人も結構いると思うが、エヴァの2人とこの作品の2人は特に似通っていないので、そこがまた不思議であった。単純に名前だけ拝借したのであろうか。
2人が狩猟社を立ち上げて、そこから創立時の中心となる洞木や千屋、高榎、クロマニヨンなどのメンバーが集まってくるが、そんなにいきなり突然有能な人が集まってくるかね?と思ってそこはやはりフィクションかなと思った。
あと鈴原冬二というキャラのカリスマ性もあまり分からない所があった。
でもザ・セブンへの対応やシャノン・フーズの労組への対応など、最初は長いものには巻かれろ的な感じで一旦実績を作り、その後大きく成長し、ザ・セブンに牙を剥くと言ったやり方はすごい現実的で、労組の所とかは本当になんかやり取りがリアルでこういう細かいところは良く書けているなあと思った。
映画化、ドラマ化等はしないのだろうかと思ったが、かなり危険な思想が孕んでいるので難しいかなと思った。
でも、当時や今の日本の状況に警鐘を鳴らしていて、そして一石を投じているこの作品の先進性は本当にすごいなと思う。
一旦上巻はとても面白く読めた。下巻はどうなるのかなかなか楽しみな本であった。
そんなんで、今回の感想は以上☆
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます