総評:★★★★★ 「システム化」というのがどういうものか分かった。
面白い度:★★★☆☆ 面白さとしては普通。
読みやすい度:★★★★☆ すぐに読み終えた。
ためになる度:★★★★★ 超タメになった!★6個級。
また読みたい度:★★★★★ また読みたい!
「起業」と検索してamazonを調べたら、レビューの評価が高かった本。
スモールビジネスを成功させ、また同じくスモールビジネスを立ち上げる人を20年余りにも渡って支援してきたマイケル・E・ガーバーって人が書き残した、ビジネスを立ち上げる上で重要なエッセンスをまとめた本を翻訳したのがこの本である。
今まで起業についての本は色々見てきてはいたが、今回のこの本はその今までの本とはまた違った新しい内容が書いてあり、本当に新鮮な知識を得られた本であった。
一番の違いは、この本では何よりも、システムを作り上げるということが、事業を成功させる上で一番重要なことと書いてあり、またそのシステムの作り上げ方について、具体的に書いてある。
今までいろいろな本で事業の成功はシステム化である。ということを何回も聞いてはいたが、はて、システム化とは何ぞや?とそこまで詳細に書かれていた本はなかった。
この本では、その重要なシステム化を行うことの重要さ、システムとはどういうものか?、またシステムの作り方について、細かく書いてあり、本当にうなずきながら読むことができた。
その点では本当にタメになったし、起業を目指す上では多くの人が読むべき本なのだろうと思った。
システム化とは、何もコンピューターを使ってそういうシステムを作るというものではない。
事業のフランチャイズ化というのも一つのシステムであるし、マニュアルを整備し、それどおりに従業員を動かすというのも一つのシステムである。
なので、システムと聞いて必ず情報技術のことを指す訳ではないということが分かったし、また自分はシステムエンジニアではあるが、PCに向かい合っているだけがシステムエンジニアではないということが分かった。
その点では、システムを扱っている辺り、そういった起業するに当たっての大きなアドバンテージを他の人よりかは持っているのではないかと思った。
そんなんで、本を読んでためになった箇所を抜粋する。今回はとても多いです!
・成功した経営者は、大切な知識や情報を従業員を共有するために多大な努力を費やしている。彼らが的確な言葉を選んで、伝える才能に恵まれているということではない。すべてを言葉で表現することは困難だろう。しかし、言葉の裏側にあるビジョンや高邁(コウマイ)な目標、優れた倫理観が、経営者の体や声からにじみ出すように、従業員へと伝えられているからこそ、彼らは成功を収めているのである。
・事業が失敗するのは、設定した目標が高すぎたからではない。むしろ、事業を構成するさまざまな要素ー電話でのやり取り、顧客と営業担当者との関係、出荷の手続き、レジでの応対ーの中に、失敗の原因が潜んでいるからである。隅々までの気配りが、事業を成功させる唯一の方法であるということを、高みを目指す経営者は直感的に理解しているのだろう。細かな仕事までも正確に実行されることが、ライバルに差をつける一流企業の証なのである。
・起業に成功する四つのポイント
ポイントその1、大半の起業家が失敗に終わる理由を知る
ポイントその2、成功率の高いフランチャイズビジネスから学ぶ
ポイントその3、一流企業のように経営する
ポイントその4、毎日の仕事で実践する
・「『どんな事業を始めればいいのだろうか?』これが本当に起業家的な質問なんだよ。こういう問いかけをすることが、起業家の仕事でいちばん大切なことなんだ」
・「もうあんなことはしなくていいんだ!」ついに、経理という面倒な仕事から解放され、職人からマネジャーへと立場が変わったのである。 ~中略~ しかし、あなたにはマネジャーとしての経験がないために、ここで失敗を犯してしまう。つまり、ハリーに帳簿を渡したまま、経理の仕事から逃げてしまうのである。これを「委任」と呼べば格好はよいが、私から見れば管理を「放棄」しただけなのだ。
・本当の信頼関係は「お互いをよく知ること」で築かれる。注意するべきなのは、「知ること」と「盲目的に信頼すること」は別問題だということだ。「知る」ためには、「理解」しなければならないし、「理解」するためには、相手の人格や行動パターン、もっている知識や興味の範囲を知らなければならない。
・どんな事業にも選択肢は成長するか、縮小するかの二つしかない。 ~中略~ そして、『事業を縮小する』会社は、死を迎えることになる。今すぐではなくても、いずれ消え去ることになってしまう。これ以外に、どうにもならないんだ
・つまり、経営者の仕事は、自分自身と自分の事業が成長するための準備をすることなんだ。事業が大きくなれば、それを支えるためにもっと強い仕組みをつくることを勉強しなきゃならない。とても責任が重いように聞こえるけれど、成功するにはこれ以外に方法がないんだ
・どんな計画でも、ないよりはましなんだ。きっちりと文章にまとめられた計画は、必ず実現するものなんだよ。文章にまとめることで、きみの頭と心の中でもやもやとしていた計画に、具体性を持たせることができる。こうやって計画が現実に変わっていくんだ。これが成熟期に入った会社の象徴なんだよ
・普通の会社は運任せに経営されているように見えるけど、成熟期に入った会社は長期的なビジョンを持っていて、それを中心に経営されている。長期的なビジョンをもっていることこそが、起業家的な経営の方法なんだ。会社がつくられたころから、この考え方で経営されてきたから、成長を続けることができるのさ
・重要なのは商品やサービス自体ではなく、起業家の視点をもって経営することであり、優れたビジネスモデルをつくることなのである。
・起業家の視点と職人の視点との違い
-起業家は「事業が成功するにはどうするべきか?」を考え、職人は「何の仕事をするべきか?」を考えている。
-起業家にとって、会社とは顧客に価値を提供する場所である。その結果、利益がもたらされる。職人にとって、会社とは自己満足のために好きな仕事をする場所である。その結果として、収入がもたらされる。
-起業家は、最初に会社の将来像を確立したうえで、それに近づくために、現状を変えようとする。一方で職人は、不確実な将来に不安を抱きながらも、現状が維持されることをただ願うばかりである。
-起業家は、まず事業の全体像を考えてから、それを構成する部品を考える。しかし、職人は、事業を構成する部品を考えることから始まり、最後に全体像がつくられる。
-起業家は全体を見渡すような視点をもっているが、職人の視点は細部にこだわりがちである。
-起業家は自分の描く将来像から逆算して現在の自分の姿を決めるが、職人は現在の自分を基準に将来の自分の姿を決めてしまう。
・はっきりとした顧客像をもたないかぎりは、どんな事業でも成功しないのである。
・あなたの事業は、あなたの人生ではない
・あなたの人生の目的は、事業という生き物に奉仕することではない。反対に、事業という生き物は、あなたの人生に奉仕するはずである。つまり、自分のためにお金を生み出してくれたり、人生の目標のために役立ってくれたりするような事業をつくらなければならない。
・事業の試作モデルに必要な六つのルール
1 顧客、従業員、取引先、金融機関に対して、いつも期待以上の価値を提供する。
2 必要最低限の能力でもうまく経営できる。
3 秩序だてて組織が運営される。
4 従業員の仕事内容はすべてマニュアルに記載されている。
5 顧客に対して安定した商品・サービスが提供される。
6 建物や設備、制服についてのルールが定められている。
・たいていのスモールビジネスの経営者は、能力の高い従業員がお気に入りである。なぜなら、そういう人には仕事を任せられるので、自分の仕事が楽になると思い込んでいるからである。つまり、彼らは経営を委任しているのではなく、放棄しているのである。こんな会社の業績は、お気に入りの従業員の気分次第で変わってしまう。
・他の人に任せてもうまくいうような事業をつくろう。
どこでも誰でも、同じ結果が出せるような事業の試作モデルをつくるところから始めよう。
事業とは、あなたとは別の独立した存在だ。それはあなたの努力の成果であり、特定の顧客のニーズを満たす機会であり、あなたの人生をより豊かにする手段である。
事業とは、多くの部品から、構成されたシステムであり、ライバルとは明確に差別化されたものであり、顧客の問題を解決するものである。
・今度、誰かに頼みごとをするときには、声をかけながら軽く腕に触れてみてほしい。タッチしないときと比べて、タッチしたときのほうが明らかに多くの人が肯定的な返事をしてくれる。
・例えば、来店客への声のかけ方を少し変えることで売り上げが十六%増加したことを示すには、次の数値を知らなければならない。
①言葉を変える前の来店客数
②言葉を変える前の購買客数と商品単価
③言葉を変えてからの来店客数
④言葉を変えてからの購買客数と商品単価
これらの数値をすべて把握することによって、あなたのイノベーションがどれほどの価値を生み出したのかを把握することができる。
・イノベーションを起こすことに成功し、事業へのインパクトを数値かできたのなら、次は「マニュアル化」を行うことになる。
マニュアル化とは、現場レベルでの裁量の自由を否定するものである。
マニュアル化をしないかぎり、商品やサービスの質は安定しないので、売り上げも安定しない。
・縁起が悪いかもしれないが、あなたの人生の最期の瞬間を想像してほしい。友達、家族、仕事仲間が顔をそろえて、涙を流しながら別れを告げる中、あなたの生前の声を録音したテーブが流れはじめる。あなたはテープの中で、どんな人生だったと振り返りたいだろうか?そこであなたが伝えたいと思うことが、あなたの人生の目標なのである。
・私は、起業することの最終的な目的は、「会社を売却する」ことだと考えている。会社を立ち上げ、成功させ、売却することで十分な報酬を得るのである。
どれくらいの価格で売却したいだろうか?
いつ売却したいだろうか?
これらの質問への答えがお金に関する基準となる。
・指揮・命令系統や仕事の内容を明確にした組織図がなければ、会社は迷路に入り込んでしまうのである。
・従業員を思い通りに働かせるなんてできっこないよ。まずは『働く』ほうが、自分のためになるんだと思える仕組みをつくることだね。『成果を上げる』ことにやりがいを感じるような仕組みをね
・オーナーは私に三つのことを話してくれました。一つ目は、お客様はいつも正しいとはかぎらないが、正しいかどうかにかかわらず、お客さまを満足させるのが私たちの仕事だということ。二つ目は、すべての従業員は、与えられた仕事でベストを尽くすように期待されていること。それが難しければ、やめてもらわざるを得ません、と。三つ目は、知識や経験をフルに活用して、未知のものに取り組むことこそが事業であり、新たな挑戦があるからこそ成長するチャンスがあるのだ、ということ
・このようにして雇用関係は始まる。事業をシステム化するということは、非人道的なものではなく、人間性を重視したものだということが理解できただろうか?従業員に思い通りに働いてほしいのなら、まずはその環境を準備しなければならない。また従業員を引きとめるためにも、人間性への理解が必要なのである。
・マーケティングは、顧客に始まり顧客に終わる。
マーケティングの問題を考えるときには、あなたの夢やビジョンは一度頭の片隅にしまいこんで、顧客のことに専念しなければならない。なぜならあなたが望むものよりも、「顧客が望むもの」のほうが大切なのである。
他にも人には起業家、マネージャー、職人という3つの役割(人格?)があること。また将来こうありたいという組織図をつくってから、そこに人を当てはめて行くというやり方などが、とても印象に残りました。
書きたい内容はまだまだあったが、そろそろきりがないので、ここら辺とする。そんなんで以上☆
面白い度:★★★☆☆ 面白さとしては普通。
読みやすい度:★★★★☆ すぐに読み終えた。
ためになる度:★★★★★ 超タメになった!★6個級。
また読みたい度:★★★★★ また読みたい!
「起業」と検索してamazonを調べたら、レビューの評価が高かった本。
スモールビジネスを成功させ、また同じくスモールビジネスを立ち上げる人を20年余りにも渡って支援してきたマイケル・E・ガーバーって人が書き残した、ビジネスを立ち上げる上で重要なエッセンスをまとめた本を翻訳したのがこの本である。
今まで起業についての本は色々見てきてはいたが、今回のこの本はその今までの本とはまた違った新しい内容が書いてあり、本当に新鮮な知識を得られた本であった。
一番の違いは、この本では何よりも、システムを作り上げるということが、事業を成功させる上で一番重要なことと書いてあり、またそのシステムの作り上げ方について、具体的に書いてある。
今までいろいろな本で事業の成功はシステム化である。ということを何回も聞いてはいたが、はて、システム化とは何ぞや?とそこまで詳細に書かれていた本はなかった。
この本では、その重要なシステム化を行うことの重要さ、システムとはどういうものか?、またシステムの作り方について、細かく書いてあり、本当にうなずきながら読むことができた。
その点では本当にタメになったし、起業を目指す上では多くの人が読むべき本なのだろうと思った。
システム化とは、何もコンピューターを使ってそういうシステムを作るというものではない。
事業のフランチャイズ化というのも一つのシステムであるし、マニュアルを整備し、それどおりに従業員を動かすというのも一つのシステムである。
なので、システムと聞いて必ず情報技術のことを指す訳ではないということが分かったし、また自分はシステムエンジニアではあるが、PCに向かい合っているだけがシステムエンジニアではないということが分かった。
その点では、システムを扱っている辺り、そういった起業するに当たっての大きなアドバンテージを他の人よりかは持っているのではないかと思った。
そんなんで、本を読んでためになった箇所を抜粋する。今回はとても多いです!
・成功した経営者は、大切な知識や情報を従業員を共有するために多大な努力を費やしている。彼らが的確な言葉を選んで、伝える才能に恵まれているということではない。すべてを言葉で表現することは困難だろう。しかし、言葉の裏側にあるビジョンや高邁(コウマイ)な目標、優れた倫理観が、経営者の体や声からにじみ出すように、従業員へと伝えられているからこそ、彼らは成功を収めているのである。
・事業が失敗するのは、設定した目標が高すぎたからではない。むしろ、事業を構成するさまざまな要素ー電話でのやり取り、顧客と営業担当者との関係、出荷の手続き、レジでの応対ーの中に、失敗の原因が潜んでいるからである。隅々までの気配りが、事業を成功させる唯一の方法であるということを、高みを目指す経営者は直感的に理解しているのだろう。細かな仕事までも正確に実行されることが、ライバルに差をつける一流企業の証なのである。
・起業に成功する四つのポイント
ポイントその1、大半の起業家が失敗に終わる理由を知る
ポイントその2、成功率の高いフランチャイズビジネスから学ぶ
ポイントその3、一流企業のように経営する
ポイントその4、毎日の仕事で実践する
・「『どんな事業を始めればいいのだろうか?』これが本当に起業家的な質問なんだよ。こういう問いかけをすることが、起業家の仕事でいちばん大切なことなんだ」
・「もうあんなことはしなくていいんだ!」ついに、経理という面倒な仕事から解放され、職人からマネジャーへと立場が変わったのである。 ~中略~ しかし、あなたにはマネジャーとしての経験がないために、ここで失敗を犯してしまう。つまり、ハリーに帳簿を渡したまま、経理の仕事から逃げてしまうのである。これを「委任」と呼べば格好はよいが、私から見れば管理を「放棄」しただけなのだ。
・本当の信頼関係は「お互いをよく知ること」で築かれる。注意するべきなのは、「知ること」と「盲目的に信頼すること」は別問題だということだ。「知る」ためには、「理解」しなければならないし、「理解」するためには、相手の人格や行動パターン、もっている知識や興味の範囲を知らなければならない。
・どんな事業にも選択肢は成長するか、縮小するかの二つしかない。 ~中略~ そして、『事業を縮小する』会社は、死を迎えることになる。今すぐではなくても、いずれ消え去ることになってしまう。これ以外に、どうにもならないんだ
・つまり、経営者の仕事は、自分自身と自分の事業が成長するための準備をすることなんだ。事業が大きくなれば、それを支えるためにもっと強い仕組みをつくることを勉強しなきゃならない。とても責任が重いように聞こえるけれど、成功するにはこれ以外に方法がないんだ
・どんな計画でも、ないよりはましなんだ。きっちりと文章にまとめられた計画は、必ず実現するものなんだよ。文章にまとめることで、きみの頭と心の中でもやもやとしていた計画に、具体性を持たせることができる。こうやって計画が現実に変わっていくんだ。これが成熟期に入った会社の象徴なんだよ
・普通の会社は運任せに経営されているように見えるけど、成熟期に入った会社は長期的なビジョンを持っていて、それを中心に経営されている。長期的なビジョンをもっていることこそが、起業家的な経営の方法なんだ。会社がつくられたころから、この考え方で経営されてきたから、成長を続けることができるのさ
・重要なのは商品やサービス自体ではなく、起業家の視点をもって経営することであり、優れたビジネスモデルをつくることなのである。
・起業家の視点と職人の視点との違い
-起業家は「事業が成功するにはどうするべきか?」を考え、職人は「何の仕事をするべきか?」を考えている。
-起業家にとって、会社とは顧客に価値を提供する場所である。その結果、利益がもたらされる。職人にとって、会社とは自己満足のために好きな仕事をする場所である。その結果として、収入がもたらされる。
-起業家は、最初に会社の将来像を確立したうえで、それに近づくために、現状を変えようとする。一方で職人は、不確実な将来に不安を抱きながらも、現状が維持されることをただ願うばかりである。
-起業家は、まず事業の全体像を考えてから、それを構成する部品を考える。しかし、職人は、事業を構成する部品を考えることから始まり、最後に全体像がつくられる。
-起業家は全体を見渡すような視点をもっているが、職人の視点は細部にこだわりがちである。
-起業家は自分の描く将来像から逆算して現在の自分の姿を決めるが、職人は現在の自分を基準に将来の自分の姿を決めてしまう。
・はっきりとした顧客像をもたないかぎりは、どんな事業でも成功しないのである。
・あなたの事業は、あなたの人生ではない
・あなたの人生の目的は、事業という生き物に奉仕することではない。反対に、事業という生き物は、あなたの人生に奉仕するはずである。つまり、自分のためにお金を生み出してくれたり、人生の目標のために役立ってくれたりするような事業をつくらなければならない。
・事業の試作モデルに必要な六つのルール
1 顧客、従業員、取引先、金融機関に対して、いつも期待以上の価値を提供する。
2 必要最低限の能力でもうまく経営できる。
3 秩序だてて組織が運営される。
4 従業員の仕事内容はすべてマニュアルに記載されている。
5 顧客に対して安定した商品・サービスが提供される。
6 建物や設備、制服についてのルールが定められている。
・たいていのスモールビジネスの経営者は、能力の高い従業員がお気に入りである。なぜなら、そういう人には仕事を任せられるので、自分の仕事が楽になると思い込んでいるからである。つまり、彼らは経営を委任しているのではなく、放棄しているのである。こんな会社の業績は、お気に入りの従業員の気分次第で変わってしまう。
・他の人に任せてもうまくいうような事業をつくろう。
どこでも誰でも、同じ結果が出せるような事業の試作モデルをつくるところから始めよう。
事業とは、あなたとは別の独立した存在だ。それはあなたの努力の成果であり、特定の顧客のニーズを満たす機会であり、あなたの人生をより豊かにする手段である。
事業とは、多くの部品から、構成されたシステムであり、ライバルとは明確に差別化されたものであり、顧客の問題を解決するものである。
・今度、誰かに頼みごとをするときには、声をかけながら軽く腕に触れてみてほしい。タッチしないときと比べて、タッチしたときのほうが明らかに多くの人が肯定的な返事をしてくれる。
・例えば、来店客への声のかけ方を少し変えることで売り上げが十六%増加したことを示すには、次の数値を知らなければならない。
①言葉を変える前の来店客数
②言葉を変える前の購買客数と商品単価
③言葉を変えてからの来店客数
④言葉を変えてからの購買客数と商品単価
これらの数値をすべて把握することによって、あなたのイノベーションがどれほどの価値を生み出したのかを把握することができる。
・イノベーションを起こすことに成功し、事業へのインパクトを数値かできたのなら、次は「マニュアル化」を行うことになる。
マニュアル化とは、現場レベルでの裁量の自由を否定するものである。
マニュアル化をしないかぎり、商品やサービスの質は安定しないので、売り上げも安定しない。
・縁起が悪いかもしれないが、あなたの人生の最期の瞬間を想像してほしい。友達、家族、仕事仲間が顔をそろえて、涙を流しながら別れを告げる中、あなたの生前の声を録音したテーブが流れはじめる。あなたはテープの中で、どんな人生だったと振り返りたいだろうか?そこであなたが伝えたいと思うことが、あなたの人生の目標なのである。
・私は、起業することの最終的な目的は、「会社を売却する」ことだと考えている。会社を立ち上げ、成功させ、売却することで十分な報酬を得るのである。
どれくらいの価格で売却したいだろうか?
いつ売却したいだろうか?
これらの質問への答えがお金に関する基準となる。
・指揮・命令系統や仕事の内容を明確にした組織図がなければ、会社は迷路に入り込んでしまうのである。
・従業員を思い通りに働かせるなんてできっこないよ。まずは『働く』ほうが、自分のためになるんだと思える仕組みをつくることだね。『成果を上げる』ことにやりがいを感じるような仕組みをね
・オーナーは私に三つのことを話してくれました。一つ目は、お客様はいつも正しいとはかぎらないが、正しいかどうかにかかわらず、お客さまを満足させるのが私たちの仕事だということ。二つ目は、すべての従業員は、与えられた仕事でベストを尽くすように期待されていること。それが難しければ、やめてもらわざるを得ません、と。三つ目は、知識や経験をフルに活用して、未知のものに取り組むことこそが事業であり、新たな挑戦があるからこそ成長するチャンスがあるのだ、ということ
・このようにして雇用関係は始まる。事業をシステム化するということは、非人道的なものではなく、人間性を重視したものだということが理解できただろうか?従業員に思い通りに働いてほしいのなら、まずはその環境を準備しなければならない。また従業員を引きとめるためにも、人間性への理解が必要なのである。
・マーケティングは、顧客に始まり顧客に終わる。
マーケティングの問題を考えるときには、あなたの夢やビジョンは一度頭の片隅にしまいこんで、顧客のことに専念しなければならない。なぜならあなたが望むものよりも、「顧客が望むもの」のほうが大切なのである。
他にも人には起業家、マネージャー、職人という3つの役割(人格?)があること。また将来こうありたいという組織図をつくってから、そこに人を当てはめて行くというやり方などが、とても印象に残りました。
書きたい内容はまだまだあったが、そろそろきりがないので、ここら辺とする。そんなんで以上☆
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