胃生検の小部屋 Cottage for Gastric Biopsy

胃生検からはじまる消化管病理の美しい世界

Fundic gland polyp with atypia (4)

2009-01-13 | 胃腫瘍様病変
 MIB-1(Ki67)染色すると予想以上に陽性細胞は少なく局在しています。活字になっているものとしては、先に紹介したNYのスーザン(AJP:APC/β-catenin異常に言及)と、病理と臨床の臨時増刊号(vol.24, 「悪性と誤りやすい良性疾患、良性と・・・」)の胃のところに載っています。
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Fundic gland polyp with atypia (3)

2009-01-13 | 胃腫瘍様病変
 表層部の腺窩上皮型の細胞の核が細長く立っているのが気になります。写真のように表層部まで立っているところもあれば、小さくなっている(表層分化)ところもあります。少し下のほうでは壁細胞が混じり合っています。
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Fundic gland polyp with atypia (2)

2009-01-13 | 胃腫瘍様病変
 同じ症例の別のところです。同様の症例は東北と湾岸の大先生によるVSを用いたアンケートで、10人の「消化管を専門とする」病理医の間で、「がん、非がん、わからない」(Group IからGroup Vまで)と意見がバラバラに分かれました。議論を蒸し返すようで申し訳ありません。
 とくに、写真の左上のところなど、腺窩上皮型のadenocarcinomaとの鑑別が問題になります。
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Fundic gland polyp with atypia (1)

2009-01-13 | 胃腫瘍様病変
 変な胃底腺ポリープがあったのでESDをしてもらいました・・・という相談がありました。この手ものは以前、玄界灘の近くの病理学会総会で、「臓器別診断講習会」デビューをした時、NYのスーザンの論文を引用する形で"fundic gland polyp with dysplasia"と紹介し、大先生に「それは幼若化だ!!」とボコボコにされた思い出があります。その時には、Dr Curryに助けてもらいました。
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