CCS of GI-tractの拡大写真です。淡明な胞体と異型核を有する類円形~紡錐形細胞が,巣状(左上)~小胞巣状(左下)に増殖し,破骨細胞様の多核巨細胞も散見されます(右上)。S-100蛋白は陽性ですが(右下),HMB45とMelan Aは陰性です。
消化管壁に稀にみられる非上皮性腫瘍をひとつ呈示します。Clear cell sarcoma (CCS)は消化管壁のなかでも小腸に多いと報告されています。‘-like tumor’とつける報告もありますが,軟部のCCSと同じ転座が証明されています。