市場の近くで会議がありました。私は胃の腺腫を限定的に定義づけるという話題を提供しました。その中で先日アップいたしたアンケートの結果を提示しました。途中経過ですが、その一部を紹介します。写真のみの判定は無理があるのは承知の上ですが、多くの先生方にご回答をいただきました。ありがとうございました。
質問1
現行胃癌取扱い規約(第13版)の生検写真110、写真111(同一症例)について
(1) 生検診断に際して、Group分類は何と判定されますか?
Group III 17人
Group IV 5人
Group V 4人
Group分類しない 5人
Gropu III-IV 1人
(2) 生検診断に際しての診断名(記述的な仮診断名でもいいです)
Tubular adenoma with severe atypia 6人
Well diff. adenoca. 4人
Borderline lesion 3人
その他、Tubular adenoma with low grade atypia, TA with moderate atypia, adenomatous / neplastic lesionなど
質問2(質問1と内容は同じです)
現行胃癌取扱い規約(第13版)の生検写真112、写真113(同一症例)について
(1) 生検診断に際して、Group分類は何と判定されますか
Group III 8人
Group IV 10人
Group V 7人
Group分類しない 6人
Group III-IV 1人
(2) 生検診断に際しての診断名(記述的な仮診断名でもいいです)
Adenocarcinoma 8人
Susp. of adenocarcinoma 6人
Tubular adenoma with moderate atypia 2人
Tubular adenoma with severe atypia 3人
その他、TA with low grade atypia,, Adenomatous / neoplastic lesion, borderline lesion, papillary adenomaなど
質問1
現行胃癌取扱い規約(第13版)の生検写真110、写真111(同一症例)について
(1) 生検診断に際して、Group分類は何と判定されますか?
Group III 17人
Group IV 5人
Group V 4人
Group分類しない 5人
Gropu III-IV 1人
(2) 生検診断に際しての診断名(記述的な仮診断名でもいいです)
Tubular adenoma with severe atypia 6人
Well diff. adenoca. 4人
Borderline lesion 3人
その他、Tubular adenoma with low grade atypia, TA with moderate atypia, adenomatous / neplastic lesionなど
質問2(質問1と内容は同じです)
現行胃癌取扱い規約(第13版)の生検写真112、写真113(同一症例)について
(1) 生検診断に際して、Group分類は何と判定されますか
Group III 8人
Group IV 10人
Group V 7人
Group分類しない 6人
Group III-IV 1人
(2) 生検診断に際しての診断名(記述的な仮診断名でもいいです)
Adenocarcinoma 8人
Susp. of adenocarcinoma 6人
Tubular adenoma with moderate atypia 2人
Tubular adenoma with severe atypia 3人
その他、TA with low grade atypia,, Adenomatous / neoplastic lesion, borderline lesion, papillary adenomaなど
粘膜内癌を基本的に認めない北米の某先生でも、先日、内視鏡医が信頼できる相手なら、日本的な診断をするとおっしゃってました。
生検時は、良悪性境界病変とかadenomatous lesionとか記述的にはあいまいな表現を駆使して、しっかり話し合うのがよいのでしょうね。
adenomatous lesionという診断名は、使ったことがないのですが、この診断名を見て私が受ける第一印象は、非腫瘍かadenomaか微妙な病変というものです。周りの臨床医二人にも聞いてみましたが、悪性を連想させる名前ではないと思ったとのことです。所見を読まない臨床医もたくさんいると思いますので、思わず病理医に連絡を取りたくなるようなキャッチーな診断名が必要なんだと思います。
以前のGroup Ⅱ相当のもの(atypiaがあっても自信をもって非腫瘍といえるもの)はGroup 1です。
・再生異型と思うが、ひょっとしたら腫瘍
・腫瘍と思うが、ひょっとしたら再生異型
がGroup 2になり、「次の一手」を考えたい範疇です。