皆様ごきげんよう。本屋に本を買いに行ったら、レジ横に島田紳助氏の本が2種類平積みしてあって微妙な気分になった黒猫でございます。話題性のあるうちに在庫を売り切りたいのか、エッジの効いたジョーク的なアレなのか、謎です。
買った本は色々ですが、お目当てはコレ。
女性誌「SPUR」の最新号です。すいません右下にわたしの足の親指が見切れてます。心霊写真じゃありませんサーセンwwww
ところでお分かり頂けるだろうか・・・表紙絵が荒木飛呂彦氏だということをッ!
荒木先生は今年漫画家生活30周年と銘打って実に精力的に色々活動しておられますが、女性誌とコラボするとは思いませんでした。そしてこの違和感のなさはどうだ。
表紙だけでなく、「岸辺露伴グッチへ行く」という漫画が別冊付録扱でついてきていました。露伴先生ルーヴルだけじゃあ飽き足らずグッチまで・・・漫画家なのにフットワーク軽いな。まあ仕事が速いから暇があるんだろうな。
漫画は露伴先生が祖母の形見のグッチのバッグをグッチに持ち込み、ある「不具合」と直してもらおうとするという話です。通訳の女性が不必要に衣装チェンジしたり、露伴先生とふたりして妙なポーズを取ったりしてましたが、きっとこの衣装も全部グッチので、ポーズも過去のコレクションなどから抜粋したんでしょうね。
面白かったです。フルカラーで綺麗だったわ。荒木先生の色彩感覚はイタリアフランスあたりでは好まれそうな気がします。露伴先生の衣装も素敵でした。
露伴先生が主役の話はどうも怪談というか不思議系のものになりやすいですね。
実は昨日友達と「空海と密教美術展」に行ってきたんですが、その際友達から『岸部露伴ルーヴルへ行く』を借りたばかりでした。
こちらは露伴先生がルーヴルにあるはずの、とある日本人画家が描いた「この世で最も黒い絵」を見せてもらおうとする話。こちらもフルカラー。ルーヴルに行くきっかけとして露伴先生若かりし頃の初恋?的な描写があり、その部分も興味深かったです。
あとルーヴル前で自分のファンの日本人の若者に遭って、彼らのカジュアルな服装に「漫画ファンなら(ルーヴルに)敬意を払え。イケてないんだよ!タイを締めろ!」と軽く説教するくせに自分はヘソ出しでジョジョ立ちという・・・。露伴先生だから仕方ないと思ったら、あれはルーヴル所蔵の「瀕死の奴隷」という彫像のポーズへのオマージュなんだそうです。この作品では随所にこういうオマージュを入れたのでよければ探してみてくださいと荒木先生は仰っていますが、わたし素人なんでジョジョ立ちとの区別がつかないよ。
探してみれば解説してくれているサイトさんとかありそうですが。
露伴先生のスピンオフは今まで何度かされてきましたが、ジョジョとは別物と考えたほうがよさそうです。ジョジョよりだいぶ常識人というか、とっつきやすそうな感じの性格になってるし。
「ルーヴルへ行く」にも「グッチへ行く」にも直接・間接的に露伴先生のお祖母さんが出てきているんですが、このお祖母さん実はスタンド能力者だったんじゃないの。気になる怪しさを醸し出してました(笑)。
ちなみに今露伴先生はamazonのミュージックバーゲンコーナーも担当しておられますね。働きすぎじゃないですか(笑)?
次は一体何処へ行くつもりでしょうか。そのアクティブぶりを見習いたいものです。精力的に出かけていればどこかで出会ってサインもらえるかも(笑)。
あ、「空海と密教美術展」ですが、よかったです。ここ最近の上野では一番快適に鑑賞できました。年齢層が高かったのが一番の理由だと思いますが、結構な人出だったのにマナーの悪い人がほとんどおらず、人だかりのある展示も待っていれば確実に快適に見られました。あとそういう年齢層を意識してか、解説文のフォントが微妙に大きかった気がします(笑)。見やすかったからいいけど。
わたしは日本史はからきしダメなので、空海関係の年表が展示の途中にあったのが不満でした。これ最初に見て大体の年代を頭に入れておきたかった。
あと密教も全然わからないので(お前マジで何しに行ったの)、展示されている降三世明王立像がシヴァ神とその妻ウマをふみつけているのに驚愕しました。ちょ、ヒンドゥーの主神のひとりをそんな。上記wikiを見る限りそういう神様なんですね。でもなんだかなあ。
国立博物館(今回の会場)にはホント数えるほどしか行ったことがないのですが、ここの特別展示のミュージアムショップは毎回気合の入った品揃えな気がします。買わなかったけど(笑)。その代わり常設のミュージアムショップでTシャツを買いました。このショップもとても素敵。
そんでやっぱりカレーを食べて帰りました。アメ横の「マントラ」というお店。ランチタイムはバイキングになるようで、カレー4種類欲張ってみました。美味しかったけど個人的にはもうちょいスパイシーなタイプのカレーもあってよかったのではと思いました。