皆様ごきげんよう。ちょっと嫌なことがありましてむしゃくしゃしていたので、今日はヤケ酒だ!と思っていたのに、気がついたら寝オチしていた黒猫でございますよ。
一晩経つとまあ少しは気持ちも落ち着くものですね。完全には回復しませんが。しかしこういうネガティブな感情をいつまでも引きずっていても、誰も得しないのは明らかなので、スパッと気持ちを入れ替えたいところです。
それはさておき。
昨日夕刊を読んでいたら、中の方の紙面一面を使って「ゲーム・オブ・スローンズ」というアメリカのドラマの広告が打ってありました。どうやらスターチャンネルで放映する模様。
フーンぐらいの気持ちで一応記事に目を通したら、
『氷と炎の歌』のドラマ版じゃないですかー!やだー!
それならそうと、もっとわかるように言ってくれたらいいじゃないですかー!やだー!道理でどう見てもこれショーン・ビーンだと思った!(ドラマのキャスティングだけ事前にちょっと知ってたので)
ご存じない方のためにご説明しますと、『氷と炎の歌』とは、ジョージ・R・R・マーティン作のファンタジー小説です。
重厚な世界観、目まぐるしくドラマティックな展開、章ごとに変わる語り手と、登場人物が非常に多いにも関わらず、とにかく物語にぐいぐい引き込まれるような力があり、一気に読んでしまううえ、先が気になってしょうがない、非常に面白い作品です。
日本では早川書房より出版されており、現在第4部まで出版済みです。
が、第4部『乱烏の饗宴』から翻訳者が変わり(岡部宏之氏→酒井昭信氏)、それに伴い一部の人物名や地名等の固有名詞まで読者に何の断りもなく変更されて物議を醸した作品でもあります。この当時、ファンの間でもかなりの騒ぎとなり、わたしも読みながら「キャトリンてだr・・・えっ、ケイトリンのこと!?」などといちいち驚き戸惑ったものです。出版社が新訳旧訳の固有名詞対応表などをつけてくれなかったので、4部は新固有名詞に慣れるまで読み進むのが大変でした。面白かったけど。
日本で第4部が出たのが2008年で、その後現在まで続編の音沙汰がないのは翻訳問題で揉めてるのかとちょっと思っていましたが、本国での出版がまだされていなかったようで、2011年にアメリカで続きが出たのを受け、2013年8月に5部出版予定だそうです。
超楽しみだけど、翻訳どうなるのか・・・。
どちらかの訳のほうがいい!とかいう問題ではなく、継続中の物語の途中で固有名詞が変更されることに非常に強い違和感を感じるのです。
4部から担当された岡部氏のあとがきを見ると、より原作の発音に近い表記に変更したとか、作者がこう読むと明言しているから、とか、仰ることはわかるんですが、既に3部まで読んで馴染んだ言い回しや人物名が途中で変わるのは、どうにも受け入れがたいのです。
完結してから固有名詞を直した新訳を出すんじゃ駄目だったんでしょうか。
原文のまま読める読解力があれば一番いいんでしょうけど。
これから読まれる方は、こちらなどを参照して、人物名等で混乱しないようにお気を付けください。
翻訳の面でややこしい点はありますが、面白さは保証します!超おすすめ!!
で、「ゲーム・オブ・スローンズ」は、その『氷と炎の歌』のドラマ化だそうで。
原作信者のわたしは「どうせハリウッド版ドラゴンボールみたいな全然違う話になってんでしょ」と疑わずにはいられなかったんですが、wikipediaによると、製作に作者のジョージ・R・R・マーティン氏ご本人が加わっていて、原作に非常に忠実に作られているとか。朗報!朗報!
これは観たい・・・!
しかしスターチャンネルは有料。しかし本日のみ無料放送。
観るしかない、最初だけでも!
ドラマ中で固有名詞がどう発音されるのかもちょっと楽しみ(笑)。