皆様ごきげんよう。黒猫でございます。
DVDで鑑賞しました映画の感想です。
『プリティ・プリンセス2 ロイヤル・ウェディング』
ごく普通のアメリカの女子高生が、実はヨーロッパの小国の王位継承者だった・・・という、『プリティ・プリンセス』の続編です。
前作から5年後。前作では高校生だったミア(アン・ハサウェイ)は大学院を卒業し、21才の誕生日に王位を継承するためにジェノヴィア公国へ赴く。しかし、議会の一部の派閥が未婚の女性には継承権がないと主張。その場合、ミアに次ぐ継承権を持つ議員の甥に権利があるという。現女王にしてミアの祖母クラリス(ジュリー・アンドリュース)は、誕生日までの30日で、ミアを結婚させようと、有望な家柄の男性を紹介し、王位を継ぎたいミアも表向きはそれに了承。しかし舞踏会で出会い、知らずに心惹かれた男性が実は自分のライバルとなる王位継承権2位の人物だと知ったミアは・・・?
というようなお話。
・・・あの。
あの、わたし、原作派なんです(=『プリンセス・ダイアリー』シリーズ(メグ・キャボット著、理河出書房新社)。
原作は日本では今6冊出てまして、その中ではミアは未だに高校生。そして、その総てを通じて前作の映画『プリティ・プリンセス』のラストでも結ばれた、親友のお兄さんマイケルにベタ惚れなんですね。・・・原作ではそうなんですが。
映画『プリティ・プリンセス2』では「マイケル?今はいいお友達よ」のひとことで片付けられています。
えぇぇぇぇ。
お友達よってアンタ。という心境です。しかも映画ではマイケル役は本当にその場面でサブリミナル的に映るだけ。もうね、その後ミアが誰を気にしようと「で?マイケルは?」という姿勢で観てしまうわけです。イヤ、結局最後までチラとも出なかったけど。
・・・イヤ、原作を知らなければこれはこれで楽しめるのかもしれませんが、原作を知っている人にとってはたまたま登場人物や団体の名前が被っただけの別の話にしか見えません。『1』を観た時も「かなり原作と違うなー」とは思ったんですが、それはそれでまだ原作の風味が残っていたんです。でも『2』はなあ。マイケルかわいそう(笑)。まあ、映画だけで考えても、『1』では散々苦労した末にようやくマイケルと両思いになって終わるのに、『2』ではもう過去の人扱いってのも・・・。ハリウッドスターの恋愛遍歴みたいですね(笑)。
そもそも映画ではミア役のアン・ハサウェイとおばあ様役のジュリー・アンドリュースが同格くらいの扱いをされていますからね。原作でもこのおばあ様はなかなか目立ったキャラクターなのですが、もっと話のわからないおばあ様です。眉毛は刺青だし(笑)、アル中気味だし。『渡る世間は鬼ばかり』で言うとキミ(=赤木春恵)的な目立ち方。・・・なんか微妙な例えになってしまいましたが、おらの言いてえことわかってくださいますだか。(わからん)
ジュリー・アンドリュースはやはり魅力的な人生の先輩的な感じですもんね。まあ、原作のおばあ様よりずっと素敵だからいいけど。『2』ではパジャマ・パーティで歌うシーンが素敵でした。
これはこれで面白かったことは否定しませんが・・・うん、でもやっぱ別の話だと思った(笑)。原作面白いですよ!
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