皆様ごきげんよう。ジムで、先週気になったスタジオレッスン「ボディシューティング」に出てみた黒猫でございますよ。ボクササイズみたいな感じなんですが、ビリーズブートキャンプ的な動きがあります。思いっきりサークォ!サークォ!(=サークル、円を描け!の意だと思う)してきました。・・・ヤバいこれ楽しい。
でもこのあといつも出ているビート&コアというのにも出て、流石に疲労困憊です。身体が重い。もともと重いですが。
そんな状況ですがもういい加減アップしないと色々忘れそうなので無理矢理試写会レビューを。一週間経っちゃったもんよ。久々に香港映画です。
『傷だらけの男たち』
かつては刑事だったポン(金城武)は、付き合っていた恋人の自殺によるショックで警察を辞めた。今はアル中の私立探偵となり、己に想いを寄せる(スー・チー)に優しい言葉をかけるでもなく、だらけた日々を送っていた。そんなある日、かつて上司だったヘイ(トニー・レオン)が富豪の娘スクツァン(シュー・ジンレイ)と結婚する。今もヘイと親しく付き合うポンはそれを祝福するが、結婚して間もなく、スクツァンの父チャウが何者かに惨殺される。
金目当ての物盗りによる犯行と思われたが、用心深かった父が自宅に招き入れたということは、顔見知りの仕業なのではないかと、父の死に疑いを持った持ったスクツァンは、ポンに調査を依頼する。
調査を開始してみると、チャウはマカオ出身だったことが判明。マカオに赴き調査を進めるうちに、チャウの黒い過去が明らかになる。おそらくチャウは復讐のため殺された。しかし何十年も経った何故今なのか?犯人は一体誰なのか?
一方、スクツァンも何者かに狙われ始め、いつも誰かの視線を感じ初めていた。ヘイがそれをあまり信じていないので、途中経過の報告に訪れたポンにそれを話していると、自宅に火をつけられ、ふたりは危うく死にかける。
ヘイも危険を認識し、警察の捜査資料を渡すなどしてポンに協力していたが、調べるうちに、ポンはヘイにも疑いを抱くようになり・・・?
というようなお話。
いやあ、暗い映画でした。
タイトルから勝手にアクション三昧で傷だらけになるのかな、と想像していたんですが、全然違いました。最初から傷だらけなのです、心が。やるせない。
実はこれ、観ればわかりますが、作中ではチャウを殺した犯人が最初からわかる作りになっています(ネタバレになるので伏せました)。
ですので、犯人は誰なのか?というのは観客にはわかっているので、何故そんなことをしたのか、というのがキモになってきます。観ているうちに推測はできるんですが、自白というか、犯人が心情を吐露するシーンは必見です。演技うまいんだもん。
全体的に敢えて抑えた色調で撮影したような感じといい、冒頭でいきなりポンの恋人が自殺してしまうところといい、暗くやるせないんですよこの映画、と全体が主張しているような気がしますが、そんな中でのヘイとスクツァンのラブラブ新婚ぶりはすごいです(笑)。トニー・レオンの優しい旦那様ぶり。あと眼鏡男子ぶり。眼鏡似合うよトニー。まあ、このカップルが幸せそうなだけに後半のやるせなさもすごいですが。後半明らかになる、ポンの恋人の自殺の理由もやるせない。主役級がみんなやるせなさを抱えているのに、金城武に想いを寄せるスー・チーだけは例外で、妙に能天気でちょっと面白いです。この落差が香港映画なのかも。
トニー・レオンも金城武もまったくタイプの違う俳優ですが、どっちもいい男ですよね。こういうこと言うとなんかわたしの嗜好が疑われそうですが、苦悩する顔がよかった(笑)。あと背中。金城武はモデルもやっていたくらいだからまあ当然なんですが、トニーの背中もいいですよう。背中で演技できる俳優はいいね!
ちなみにこの映画、またハリウッドでリメイクが決定しているそうです。またレオ様だってよ(※『ディパーテッド』も『インアファナル・アフェア』のリメイクでレオナルド・ディカプリオが主演した)。
・・・ふーん・・・。なんかアメリカに置き換えられると独特のやるせなさがなくなってしまうような気がするんですよね。いやまあ止めはしないけど。
ハリウッド版ではきっとマカオはメキシコに置き換えられるとみた(笑)。
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