どれだけ時間が経ったのだろう。朦朧とした意識が徐々にこちら側に戻ってくる。バーカウンターで眠りに落ちていたようだ。周辺のざわめきを聞きながら薄く眼を開けてみる。霞む視線の先に薄っすらとダウンライトが優しい光を投げている。HACHI公はあっ、ここはロスのバーであったか、久しぶりに舞い戻って、一人しこたまバーボンを飲み、隣の金髪美女ジェ二ーの青い瞳を「ビー玉みたいだね」とフランス人形ここにあり、なんて、からかい、彼女が商売女って知らずに口説いていた事を思い出す。ああ、まだ混乱しているね。
ここで本当に目が覚めました。栄町でした。隣ではHACHI公を放置した同居人女同士で飲んでおる。小さな小鳥のアクセサリーの照明、ここはいつものカリエンテ。もう少し夢の続きを見ていればジェニーと好いところまで行けたかもね、と、悔し紛れに2度寝にトライするもエントリー不可
腹いせに「そばを食わせろ」と騒ぐHACHI公なのでした。
お後が宜しいようで。ぷんぷん。