ギターのトミーの話。沖縄は今も復帰前も相変わらず、基地問題で頭が痛いのだけど、アメリカ人その他もろもろ基地の中だけで生活するのではなく、民間人の居住区にそれとなく住んでいたりするし、個人レベルでは意外と仲良く、良好な関係を作っていたりする。
おばーも隣近所の外人の子供をうちなんちゅの子供と分け隔てなく可愛がる。白人の子ジミー(仮名)黒人の子トム(仮名)はおばーに懐き、いつもおばーに遊んでもらっている。でも時がたち2人の子供親と一緒に本国へ帰国。泣く泣く別れ、時は瞬く間に流れ十年以上経過
会話は全てうちなー口ですが標準語で書きます。沖縄県民は頭の中で島言葉に訳するようにお願いねっ。
ある昼下がり、おばーの元へ珍客が訪れる。ずっと昔可愛がっていたアメリカーのトムである。もう子供の面影はなく立派な青年に成長し、でも、我を忘れ、懐かしいおばーに会えた喜びをカタコトの日本語で一生懸命、喜びと感謝を子供に戻っておばーに伝えようとする。突然の出来事に戸惑いながらおばーも
「あいっ!!あんたトムね~はっさ、こんなに大きくなって、元気してたね~、おかあさんは元気ね~」と最高の笑みを浮かべ歓迎する。しばらく愛情にあふれる再会の会話をカタコトで交わしていたのだけど、ふと見ればおばーの瞳に悲しみの色が見える(BY そばにいた長男)
しばし後トムは帰り、一人残されたおばー、長男にしみじみと語る。
「豊吉(長男仮名)よ~アメリカって言う所は恐ろしい所だね。あんなに色白で可愛かったトムがあんなに真っ黒になるなんて。なんていうことだ、悲しいさ~」
「え~かあちゃん、あんたが会っていたのはトムで黒んぼ~だよ。白はジミーさ~」
「あげっ、そうだったのかい私はてっきりジミーがあんなになったと思ってびっくりしたさ~」
「あんたはフラーか?」
「勘ちがいだったさ~」
「ぎやははは~恥ずかしいさ~」
流石、沖縄のおばー、相手が誰であれ臨機横転立派に対処しますね。
おばー話のおまけ。ボクシングの試合を見て一言
「とみ~よ、アメリカーは怖いね~ゆでたまご(マウスピース)を食わせて喧嘩(ボクシング)させるさ~」
ついでに BAND CALIENT リハ順調です。ギター砂川~私生活で嫌な事でもあったのでしょうか? ギターソロ鬼のように弾きまくり。本番でやればいいのにね~。
10月10日お楽しみに!! お付き合い感謝 HACHI公