突然やって来る便意、心の片隅に予感みたいなものがあったけど、やり過ごしたツケが廻ってきた。例えば高速道路で100キロで走行中、次のサービスエリアまでの時間を思いなんとか耐えられそうだと希望を繋いだりして、大人になってからはこの戦いに負けた事は一度も無い。
翼よあれが巴里の灯だっ、じゃなくて我がマンションのエントランス。HACHI公が息も絶え絶えに到着した頃、肛門くんはぷるぷると震え既に外出禁止令を解かれそうなうんちさん、こんにちは。内またでゆっくり、しかし全速力でエレベーターホールを目指し、HACHI公の目に入ったのは1階の表示で停止しているエレベーター。「助かった~」と上矢印ボタンを押そうとした次の瞬間エレベーター無情にも上昇を始める。上階の住人に先を越されてしまった。絶望の淵で階数表示を見つめていると4階で停止し下降が始まる。
「どうか1階で止まってくれ」との願いも虚しく、シースルーエレベーターに乗り込んだ4階住人のおかっぱ頭のおばさんしれっと地下1階に降下していく。HACHI公赤目で見送る。
やっとの思いで1階に戻ってきたエレベーターに乗り込み、今やぷるぷるは肛門くんから両ひざまで拡大。5階よ5階、お前は何故遥か彼方にあるのか、千里の道も1歩からおほほ~とうすら考えつつ下半身に力を投入。あ~あ牛の行進エスカレよもっと早く進んで遅れではないかい。2階3階4階4,2階4,3階4,4階4階半・・・・・・5階やっほー。
震える指先鍵を取りだしつつ、靴を脱ぐのももどかしく、脱ぎきれないまま半ぱ蹴散らすように玄関になだれ込むが、上がり框が存在する事を失念。思い切り右足小指先框にKISS
目の前真っ白しばし後激痛。あまりの痛さに肛門くん業務遂行を瞬間忘れ、しかし、外出禁止令解除の直前で踏みとどまる。神様わしが悪かった父よ~母よ~弟よ~でんでんむしむしお片付けは奥さん養老の池でミミズの水澄まし金さん亀さんちゅうちゅうねずみのよめいりうふふ。
世界で一番大切な場所おトイレ。さてとズボンと下着を脱ぎましょうね。オーバーオールや繋ぎでなくて幸せよ。しかし友よここで油断して、うんちさんの終着駅少しでもずれたら悲惨ですよ。照準はOK?
苦悩からの解放と今回もこの戦いに勝った充実感で一杯です。
下らん話で御免なさいな。しかしタモリが言っておったが、高齢になると湯船内での放庇のつもりが、身が出たとの話、むしろこっちの方が油断大敵では有りますまいか?
お後が宜しいようで。 HACHI公
LIVE 近し 参加臥せてお願い仕る。