よしたかは決心した。っうか、はなから実行することは予定通りである。社会人になって初めて親元から独立し、借りたこの1DKのアパートはもはや誰も邪魔するものの舞い完璧に自分だけの空間。そういえば、前に実家で手淫の最中に母親にうっかり、カギを締め忘れた、よしたかの部屋のドアをいきなり開けられ、現行犯でこきこき現場を目撃された苦い経験を思い出し、苦笑いを浮かべながら(あ~しばらくはおかんの顔まともに見れんかったな~)速やかにお気に入りのBGM(サンタナの2枚目)をセットしTV ON DVD SET と至福の時間の為に作業を進める。
しかし、世の中には間が悪いというか、場違いと言うか、勘弁して下さいよ~と言いたくなる奴が確実にいる。よしたかにとってはシンヤがそうだ。オナ二ー実行直前のよしたかを狙い打ちしたかのようにご訪問。おまけに、場違いな上に呼び鈴を使う事を知らぬシンヤ、ドアを叩きまくる。ドンドン、ドン、ドン「よしたか~いるだろう。」慌てて我慢汁を拭きつつ(いつの間にかパンツ脱いどったのかしら?)対処案を練る。
1 居留守
2 招き入れる
3 対応はするが即帰ってもらう
居留守を使えば一番懸命であろうが、しつこいシンヤ10分以上は粘ってドアを叩くであろうし、近所迷惑は不味いから、ここは一旦対応し、今都合が悪いからと言い訳し、即帰ってもらうが仕方なしの選択と決論を出し、渋々「あ~御免、トイレに入ってたわい」と対応が遅れた言い訳をする。シンヤは前の職場の先輩で、仕事が変わっても相変わらずの悪友関係で行ったり来たりの仲。上下関係でいうと6対4でシンヤが少し上と言ったところ。
部屋に上がり込んできたシンヤの手にスーパーの袋が下げられていて、それにはビール、氷、酒、乾き物などの宴会セットであることを見た、よしたか、諦めの感情が生まれる。部屋でじっくり飲もうと乗り込んできたシンヤを追い返すことなど不可能であり、宴会に付き合わされる事は100%決定。しばらくは予定を変更し、その後仕切り直すしかない。
「最近ど~よ。面白い事無い?」「女できた?」など他愛のない会話は毎回繰り返されデジャブーの如く。頼むから早く帰ってね~2秒後位後にね。などと薄ら頭で物思いに耽りつつ、シンヤの話の内容など聞き飛ばし、しかし、頭の片隅に「我慢できないからナツミDVD一緒に見ようかしら?」と危険なご提案がチラつく。
もし、実行すれば男2人間違いなく興奮し
1 観賞会開始
2 手淫大会(参加者2名)
3 相互手淫で傍から見るとタダのホモ
と、経過する事は間違いなし。普通 2 に行く前に外出し風俗にて発射し事態収拾となるのだが、2人とも持ち合わせが少なく、現実不可能であり、2から3に突入が可能性大。
これはいけません。観賞会実行絶対阻止!!とよしたか決意する。
シンヤが帰宅したのはそれから9時間後の早朝であった。溺酔し、酔いつぶれ眠り込んだシンヤを横目で見つつ、今がチャンス、こくぞ~と思ったのが開け方で、それが、ラストチャンスでもあったのだが、小心者のよしたか、本当に寝ているかと疑っているうちに朝になりましたとさ。次回に持ち越しで~す。
果たして、よしたか、無事本懐を遂げる事が出来るのでしょうか?
それとも、ここで終ってしまうのでしょうか?
コメントお待ちしてます。HACHI公
くだらない話のお詫びに
美味しそうなとんかつ屋のショーケース
楽しそうな野菜市場の風景
旨いパンの写真(詳しくはアイプラスのホームページでね)
見てケロ。