辛い話です。同級生の息子が事故で死去してしまった。
我らの出会いから37,8年有余後、当時のお互いに2歳ばかりの齢を足したほどの若さで逆縁となり、夭逝してしまい、告別の日を迎える。焼香の刹那、脳裏を過ぎる別れの言葉は不遜ではあるが、「親不孝者」であり、同時に「安らかにお休みなさい」であった。
人の親であり子でもある立場から、子としての故人にこれだけは言わずにいれなかったし、遺族である親兄弟が言う筋合いであり、他人からかける言葉ではない事は重々承知の上で敢て放言した。自己弁護ではないが、参列者我らが同胞諸氏も同意見ではなかったかと思う。
会場入り口にそっと置かれる遺影に、父である我が同級生の若かりし頃の面影を見、親子家族の縁について深く思い、悲しみは深い。
願わくば、年老いた父母が召される時、若いままの君が笑みを浮かべ手を引き、彼らを導きますように。
栄町の「ダ-ナ」にて。飲みつつ思いました。