「あのね、お父さん、今だから言うけど、この間亡くなったあの人、そう、お父さんの仕事仲間で先輩のNさん、あの人が死んでしばらく、2週間ぐらいかな~私に付きまとって大変だったんだから」
「え、どうして分かった?」「うん、なんとなく気配を感じるのと匂いね、あまり良い匂いじゃあなかったけど」
「爺ちゃんの時はポマードの香りが懐かしかったけど、やはり、死んだばかりの人って、生々しいのかな~」(昔、拝みの時夫婦そろって「お爺ちゃんの霊を感じた)
「爺ちゃんは好い香りだったね」「うん」
「でも、何か話なり伝えたいことが有れば僕のところに来ればいいのに、やっぱ、僕が鈍感で何も感じないからかな?」
「ちがう、思い出して御覧なさい、あの人、何かある時、最初に私に話しかけて下地を作って、お父さんに伝わるような方法よくやったじゃあないの」
「そうか、で、何が目的だったの?」「うん、嘘を付いたのを謝りたい事。ずっと御免なさいって言ってた」
「なんて答えた?」「いいえ、私には関係ありません。自分で解決して下さいって、突き放しました」「冷たくない?」
「私に亡くなった方を成仏させる力はありません。坊主のところに自分で行かないとね」「同感です」
オトモダチ、後輩としてN先輩が早く成仏出来ます様に祈ります。
話は変わり「茶色の世界」
あっ、人参の色が・・・
よんでくれてありがとうございます。