除夜の鐘ほどの大音量で看板に頭をぶつけて芸術の神が降臨したり、新弟子検査に合格したりする比嘉淳子さん(仮名)のお話から思い出が甦ります。
でね、女の人に手を出す最低野郎の頭をタコ殴りしたの。そしたら最低野郎卑怯にも、そのまま飛行機に乗って逃げたから空飛ぶたんこぶって笑ってやった。でも人を笑えば穴二つの諺通り2日後交差点で「こんなバカでかい陸橋なんて誰が渡るか!」って下から渡り切ろうとして走ったら信号機の制御箱に頭をぶつけて生え際から3センチ上にたんこぶ?いえいえ、生暖かったから家に帰って鏡を見てブラッシーに咬まれた力道山?くらい顔面血まみれで大量出血。そのままキャーとかいって気絶するのは女なので健気にもタオルで頭を縛り救急へ。
赤十字病院の受付で用紙に名前書いてると看護師さんが「で、患者さんは?」って聞いてきたから「ワタシです」とか言いながらタオルを取った頭を見せたら「パックリですね~」と笑われて少し傷ついた。そしたら優しい先生が「はちさん、傷口の周辺の細胞死んでいて痛くないので麻酔なしで縫いますね」と縫い始めて一針ごとに痛くはないけど頭の中でプチプチ鳴ったのでああ~僕は人間じゃあなくなってキルトとかパッチワークの仲間になってしまったんだと泣いたね。そしたら看護師さんが男は泣くもんじゃあありませんよと涙の訳を誤解した。先生は笑っていた。
仕上げの包帯が遠目にはカチューシャに見えるのでオールバックで髭のおぢちゃんのおかまになってしまったから嫌がらせで詐欺師ペンギンとサムズのモリオマネージャーに会いに行ったら可哀そうとシュリンプカクテルをくれた。周りのお客さんは変態を見る目だったので嬉しくなって飲み過ぎた。
抜糸の時もプチプチと音がしたけど全然痛くなくてむしろ爽快。糸を抜いた後には穴が開いているんだな~と思うとシャンプーの時頭に水たまりができると面白いねってけけけけ~って笑ったら与儀公園の鳩が一斉に飛び立った。
よんでくれてありがとうございます。ほぼ実話です。